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OpenAIからお金がもらえる!?Worldcoinに登録してきた

働かなくてもお金がもらえる。夢みたいな詐欺みたいな話をある企業が実現しようとしているのはご存知でしょうか。

その企業とはOpenAI。ChatGPTを提供し、人間よりも賢いAIの開発を目指す今注目の企業です。CEOのサムアルトマンはAIが稼いだお金を人類に分配するユニバーサル・ベーシック・インカムを本気で実現するつもりだと語ります。

国境を超えて、全人類にお金を配るというユニバーサル・ベーシック・インカムはどのように実現されるのでしょうか。株式会社VARSAROC が、その概要から必要な登録まで解説します。

Worldcoinとは

Worldcoin は、ChatGPTで有名なOpenAIが提供する「人間であることを証明する」仕組みです。人間であることを証明するって、なんだか怖いと感じる方は「人間に金を配りたいから、人間ってことの証明が必要」という認識でOK。

というのも、OpenAI社 CEOのサムアルトマン氏は、AIが稼いだお金を人間に還元するベーシックインカムの実現を目指しており、ベーシックインカムを受け取る仕組みこそが「Wordcoin」なんです。

AIが稼いだお金を人間に配りたいのに、Bot や AIを使って不正に受け取られたら困る。だから少なくとも「人間である」ってことだけは証明してくれ!

そんなところです。

人間だということを証明するため、現代の技術の中で一番信用できるのは、生体情報だとOpenAI社は考えています。そのため、Orb(オーブ)と呼ばれる専用デバイスを開発し、人間の目の虹彩を読み取り、アカウント紐づけることで「唯一無二の人間であることの証明」とする仕組みを作りました。

虹彩の情報を読み取られるって、なんだか怖い気がしますが、OpenAI社はデータを保管することなく、一定期間経つとデバイスからも情報が消え「人間である」という証明だけが可能になります。

また、WorldID は誰かに盗まれても本人以外が使用することはできず、IDを忘れたとしても本人であれば再発行できる仕組みまで構想しており、まさに次世代的な認証方法になる予定です。

OpenAIがWorldcoin事業を手掛ける背景には、「不正をしたものが得をする現状を変えたい」という思いがあります。

WordCoin 登録してきた

遅ればせながらWorldcoinに登録してきましたので、登録方法などをご紹介します。

Wordcoinに登録するには、アプリをダウンロードした上で予約をし、Orbのデバイスがある場所まで行く必要があります。

以下の公式ページに、iPhone Android どちらのリンクもあるので、選んでダウンロードしましょう。

次に、オーブの場所を探して予約する必要があります。右上の歯車のマークを押して、「find an Orb」をタップ。

Orbの所在地として日本国内では東京や大阪など複数箇所あるようですが、Worldcoinのスタッフの方がおっしゃるには、現在日本で虹彩登録ができるのは東京だけらしいです。「いろいろあって」とおっしゃっていました。

スタッフさんとお話ししてわかったのですが、Orbは会場に常設されているものではなく、スタッフさんが会場の1席を借りてOrbの登録を進めているようです。なので、予約をしないで会場に行ってもスタッフやOrb自体が会場に無い可能性があります。

アプリが公開された7月後半から8月前半までは予約がいっぱいでしたが、10月に入った現在ではかなり予約が取りやすくなりました。

Wordcoinの価値

どうしてもユニバーサル・ベーシック・インカムが話題の中心になるWorld Coinですが、「人間であることを証明する」のは、お金を配る以外の目的があるように思えます。

というのも WorldCoin の規約を見ると、「どうやってお金を配るのか」ではなく「不正をしたものが得をする現状を変えたい」という思いを中心にサービスが設計されているのが見えてくるのです。

不正をしたものが得をする現状とは、botを使って利益を得るなどの行為です。そんななかChatGPTを中心とする AI も登場しましたから、インターネット上で接している相手が人間なのかAIやプログラムなのかわからない、混沌とした状況になるのは避けられないでしょう。

既存の認証方法やスパム防止策はいたちごっこである以上、画期的な「人間であることの証明」は今後必要不可欠であるのと同時に、「人間であること」そのものが価値を持つ時代が来る。とサムアルトマン氏は予測しています。

人間であることの証明が資金源か

ユニバーサル・ベーシック・インカムの仕組みでもあり、botやAIに対策する画期的な方法でもあるWorldCoinですが「AIが稼いで人間に分配するって、理想的だけどどうやるのさ」の回答は発表されていません。

AIやその周辺のビジネスに注目している人たちも「ユニバーサル・ベーシック・インカムなんて無理でしょ」といいつつ「でもサムなら、やってくれそうだぜ!」というノリで World coin に登録している人がほとんどでしょう。

現状 Wordl Coin のユーザーが増えることに対して、ユーザー側にはベーシックインカムを受け取れるというインセンティブがあるが、OpenAI側のメリットがわからないのです。

ここからは公式の発表ではないのですが、現在のインターネット上で認証と同時に行われる「人間ですか?」のチェックの全てを「Worl Coin IDをお持ちですか?」に置き換えていくつもりなのかもしれません。

「信号機はどれですか?」など質問されて適した画像をクリックする方法や、読みにくいひらがなを入力する操作の代わりに WorldID で認証するイメージです。

Bot や AI でインターネットが汚染されるほど、AIによってセキュリティ対策の無意味化が進むほど「人間であること」の証明の価値は高くなります。

この価値を欲しがる企業や国にサービスを提供して金銭を得るのは、OpenAI社が考えているベーシックインカムの構想の中にあるのではないでしょうか。

まとめ

人間であることの証明が必要な世界、働かなくてもお金がもらえる世界、どちらも現実離れしたSFの話のように聞こえます。

何が実現するのかはわかりませんし、なにも変わらずWorldCoinなんて夢物語で終わるかもしれません。

株式会社VERSAROC
ライター/プロンプトエンジニア
小橋川 遥(コバシガワ ハルカ)
haruka_kobashigawa@versaroc.co.jp


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