テンダ(4198) #日本株 #IPO #2021 | IPOの解説 目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有
2021年6月 新規上場 テンダ「システム受託開発・保守だけでなく業務効率化の自社プロダクトも販売、ゲームコンテンツも自社開発・受託開発」
事業概要
事業概要は、
請負を中心にウェブシステム、ウェブサイト(ホームページや商業目的のウェブページ等)、アプリケーションの開発・保守・運用、ビジネスプロダクトの提供、ゲームコンテンツの企画・開発・運用保守です。
連結子会社2社を合わせて3社で構成しています。
事業情報
売上構成比率は、
・63%がITソリューション事業
・18%がビジネスプロダクト事業
・20%がゲームコンテンツ事業
事業(または売上)について
ITソリューション事業は、
売上構成比率が約60%を占め、受託開発・保守と技術者支援で構成されています。
顧客企業の業務やワークフローの改善をサポートするシステム開発や、
保守・運営技術者支援のトータルサービスを提供してます。
ECショップ、会員サイト、プロモーションサイトなどの顧客企業とユーザーの接点であるWebサイトの構築、顧客企業の業務の自動化・効率化の開発、AI(人工知能)やRPAなどのデジタル技術を活用したサービスの再構築、技術者派遣(ITエンジニアを派遣してプロジェクト単位の技術・開発の支援サービス)などを行っています。
特徴としては、2001年以降モバイル事業に取り組み、2021年1月末現在までに1,000件以上のウェブサイトやアプリの開発実績があります。
Linux、Apache、MySQL、Perl・PHP・Pythonのオープンソースを得意とするエンジニアを中心としたアジャイル型開発手法を積極的に取り入れています。
請負開発のシステムソリューションの提供に留まらず、仕組みから大きく変える業務改善を提案も行い、ワンストップで提供できることが強みとなっています。
主に顧客企業または一次請け企業との請負契約により収益が発生しますが、
開発だけでなく保守・運用サービスもセットで提供することで、収益の安定化を図っています。
※顧客企業のリピート率は2021年1月末現在85%
ビジネスプロダクト事業は、
売上構成比率が約20%を占め、パッケージ販売と保守・クラウド製品の期間契約があります。
ホワイトカラーの業務効率化のための、3つの自社プロダクトの企画・開発・販売を行っています。
・マニュアル自動作成ソフト「Dojo」(ドージョー)
・次世代マニュアルナビゲーション「Dojo Sero」(ドージョーセロ)
・RPA業務自動分析・導入ソリューションプラットフォーム「D-Analyzer」(ディーアナライザー)
ソフトウェアの導入が中心ですが、操作指導やコンテンツ作成支援や保守・運用も含めた契約としていることで、
導入後も収益が得られるビジネスモデルです。
ゲームコンテンツ事業は、
売上構成比率が約20%を占めています。
2001年からソーシャルゲームをはじめとしたコンテンツの制作・運用を開始し、2014年からはコンテンツプロバイダーとして自社開発ゲームの提供を開始しています。
ゲームは、国内プラットフォーム運営事業者のプラットフォーム上、またはプラットフォームを介してユーザーに無料でダウンロードされます。
ゲームの収益モデルは、課金型のゲームコンテンツです。
自社所有のゲームの基本機能の共通化して、ゲーム化権を獲得した有名IPを自社共通基盤に載せることで、開発期間の短縮化・低コスト化を実現しています。
また、プラットフォーム運営のノウハウを活用した集客・売上の拡大、ゲーム運営ノウハウを活用したゲームタイトルの長寿命化をが行えていることが強み。
ゲーム化権を所有した法人から受託開発サービスとして、ソーシャルゲームからネイティブゲームまで、企画・開発・運営のトータルサポートも対応可能です。
PICKUP情報
自社プロダクトの特長について
・マニュアル自動作成ソフト「Dojo」
パソコン上のすべての操作を、自動でマニュアル化するマニュアルソリューションです。業務上のシステム操作・手順を、自動で操作対象画面・操作手順の説明文として自動作成し、業務上のシステム操作・手順を、自動で操作対象画面・操作手順の説明文として自動作成し、電子文書媒体に出力します。
※2008年にリリース後、累計導入企業は2,600社以上
・マニュアルナビゲーション「Dojo Sero」
「Dojo」の上位製品として2019年にリリース。
システムの操作手順を画面上でナビを表示する「わかりやすさ」を追求したマニュアルソリューションです。システムにメモが貼れる「ふせん機能」で運用ルールの共有・浸透、早期習熟を支援します。
2019年8月7日に特許取得。2021年4月7日に「中小企業優秀新技術・新製品賞」にて新設されたソフトウェア部門の最上位の賞である「中小企業基盤整備機構理事長賞」を受賞。
・RPA導入ソリューションプラットフォーム「D-Analyzer」
2018年にリリース。
RPAを導入する際に必要なRPA化する業務の選定を自動で行えるパッケージソリューションです。
RPA化に適切な業務をパソコン操作記録から解析を行い、業務フローとして出力し、業務にかけられている時間(RPA化の投資対効果)を算出します。
ゲームコンテンツ(自社コンテンツ)について
・「ヴァンパイア・ブラッド」
2012年にサービスを開始、2014年にORICON NEXTから著作物・著作権を譲り受け、自社タイトルとして配信を開始しています。2015年に月間売上ランキング1位を獲得するプラットフォームもあった人気ゲーム。
※ゲームコンテンツ事業の売上のうち、約45%を占めるメインプロダクト
・「からくりサーカス ~Larmes d'un Clown~」
2018年よりサービスを開始したスマホ向けゲーム。累計発行部数1,500万部を誇る人気少年漫画「からくりサーカス」の初となるゲーム。2018年に放映開始されたアニメで再構築されたストーリーを再現しているカードRPG。
・「ヤマダゲームたぶたん」
2017年サービスを開始したスマホ向けのカジュアルパズルゲーム。
タップするだけの簡単操作でスコアを競うパズルゲーム。
事業別の売上成長について
20年5月の売上成長は、
ITソリューション事業が、19年比で+約22%の成長
ビジネスプロダクト事業が、19年比で+約56%の成長
オンラインゲーム事業が、19年比で+約15%の成長
と、業務効率化向けの自社プロダクトの伸びが高かったです。
21年5月期は、コロナの影響で開発プロジェクトの延期や、自社プロダクトの営業活動の制限などによって減収見込みとのことです。
22年5月期は、IT投資への需要が継続し、自社プロダクトの新規受注を見込み、また、ゲーム受託開発の新タイトル「新選組~桜華妖乱~」が、21年下半期にリリース予定であり、貢献する見込みなどから全体で増収見込みとのことです。
同業他社について
受託開発企業やゲーム開発企業は競合他社がかなり多いです
従業員数が同規模クラスの受託開発企業は、(4444)インフォネット
ゲーム開発会社は、(3932)アカツキ、(3672)オルトプラス、
(4175)coly
などがあります。
業績について
売上高の面では、直近20年05月期は、売上成長が約25%、利益面は、自社開発プロダクトが伸びたことや中規模システム受託開発が堅調であったことから増益でした。
上場時における、21年05月期の会社計画では、コロナの影響で売上▲6.8%の減収見込みですが、22年5月期の会社計画では、IT投資の需要が堅調と見込み、売上+約15%と見込んでいます。
IPO情報
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。
さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。
他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。
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