ライトワークス(4267) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有
2022年2月 新規上場 ライトワークス「人財管理プラットフォーム」
事業概要
事業概要は、
「Technology」と「Consulting」スキルを融合させ、顧客の売上向上や顧客の先にいるエンドユーザーの行動変化を実現するデジタルトランスフォーメーションを、顧客のパートナーとして一緒に実現していくDX推進支援サービスを提供しています。
事業情報
売上構成比率は、
71%がHCMプラットフォーム事業
29%がオンライン英会話サービス事業
HCMプラットフォーム事業は、
企業向け及び教育分野向けにヒューマン・キャピタル・マネジメント(HCM)のソリューションをクラウドサービスで提供することで、「学習する組織」の実現を支援しています。
人材開発のプラットフォームであるCAREERSHIPを使って業務知識をはじめとした企業内外のさまざまな学習教材を配信することで従業員の能力開発が「いつでも、どこでも、自由に」行えます。
企業側はトレーニングプログラムを戦略的に展開するとともに、従業員の能力開発の進捗状況を把握することが可能になり、さらに、タレントマネジメント、キャリア開発マネジメント等の各種アプリケーションを組み合わせることで、組織が従業員のスキルとキャリアをライフサイクルで管理できるようになります。
同時に、これらの施策の実行に付随するサポート業務(ヘルプデスク、システム運用etc.)を当社グループで請け負うBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)のサービスを提供し、顧客企業の人事業務のオペレーションコストの削減を行ってます。
オンライン英会話サービス事業は、
学習塾向けにOLECOのブランドでオンライン英会話をクラウドで提供しています。
全国の有力学習塾に通う小中高生が学習塾経由で英会話を学べ、学習塾の英語クラスと組み合わせることで、受験に必要な英語をワンストップで学習できるメリットがあります。
また、OLECOと同じプラットフォームを活用した個人向けのサービスとして、クラウドのブランドでもオンライン英会話を提供してます。
販売は代理店を経由して行い、教材はコラボレーションをしている株式会社学研プラスなどが提供してます。
講師はフィリピンの英会話講師センターから調達し、現在約600名が稼働しています。
PICKUP情報
CAREERSHIPとは:
クラウドの人材開発のプラットフォームです。日本の大企業固有の組織構造に対応できるような設計となっていて、従業員向けの学習コンテンツの提供・動画配信・教材作成・アンケート・リポート配信などの人材開発用の機能があります。
その他に「キャリアカルテ」という従業員のキャリアを可視化する機能やスキルを体系化して提示する機能があります。
顧客対象は、大企業や教育関連企業です。
収益体系:
IDの数とサービス期間に対して課金する料金体系で、2021年9月末時点の利用企業数は282社(CAREERSHIPを研修事業者のサービスとして利用している企業も合わせると国内で535社)、利用者数は194万IDです。契約期間は1年~5年です。
OLECO:
オンライン英会話を学習管理プラットフォームであるStudyCompass上で提供するサービスです。
収益体系:
利用者数、月額のプログラム料金、サービス提供期間に基づく料金体系です。2021年9月の利用者数は月間約15,000人です。学習塾のクラスと連動していて、学習塾の在籍期間がサービスの提供期間となります。比較的BtoCのオンライン英会話サービスよりも長い期間の継続となる傾向があるようです。
今後の成長について:
リモートワークやメンバーシップ型からジョブ型への働き方の変革によって、情報共有やコミュニケーション、人材開発やキャリア開発の重要性向上から、働き方改革、労働生産性向上などに貢献するHCMクラウド事業の成長可能性があります。
オンライン英会話事業では、英会話以外のコンテンツを開発し、学習塾向けのクラウドサービスを拡大していくために学習塾用教材大手の株式会社教育開発出版と教材をタイアップしていくようなので、学習管理プラットフォームのユーザーや収益力がアップする可能性もあります。
リスクは、オンライン英会話の講師がフィリピンの講師センターから費用を支払って調達しているため、調達能力を依存していることと、支払いがフィリピンペソに連動するリスクがあります。
同業他社について
人材管理やeラーニング関連は、(6200)インソース、(2170)リンクアンドモチベーション、(4435)カオナビなどがあり、非上場企業もあります。
まとめ
・人財管理(HCM)プラットフォームの提供
・サブ事業としてネット英会話サービスの提供
・主な顧客ターゲットが売上高1,000億円以上の大企業
・粗利率が約40%前後
・1995年創業(前身:丸三商事)、2000年に株式会社アスキー内でeラーニング事業を立ち上げ
・創業メンバー兼現在の代表取締役とその資産管理会社の合計株式保有率が約70%
・フィリピンの英会話講師センターから英会話講師を調達、フィリピンペソに費用が連動する(=米ドルに連動)
・新株予約権はない
業績について
直近21年1月期は、売上高の面では、DX推進という大きな流れのなかで、HCMのクラウドサービスに対する需要は堅調であり、またタレントマネジメントなどの各種関連機能の拡張に対する要望も増加した結果、主力商品であるCAREERSHIPの売上が増加し、売上成長44%、利益面では、赤字から黒字へ転換しています。
IPO情報
AI分析
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。
さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。
他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。
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