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七夕飾り~短冊に込められた思いを読む
用事を済ませた帰り道、某デパートの入り口に七夕飾りを見つけた。
私の記憶に残っている限り、ここにご紹介してみようと思う。どれもいまの世相を反映したもので考えさせられるものであった。
「マスクなしでお外ではやくあそべますように」
「アメリカの大学に合格しますように」
「職場いじめがなくなりますように」
日本ではマスク警察の目が光っているのでチビッ子とておちおち自由には外で遊べない。こどもの声がうるさいと苦情もくるご時世。最近めっきり公園の数も減った。
そんな窮屈な日本に嫌気がさした高校生が海外の大学を目指そうというのだ。多いに結構!悔いのない人生を、がんばれ若人よ。こうして資源のない国から人材も流出していくのが我が国の現状。
この国で職にありつけたところで、あまり幸せにはなれないのかもしれない。不満や鬱屈した感情のはけ口として弱い立場の人に攻撃の矛先が向いてしまうのはなんとも悲しい。この国のやさしさや思いやりはどこへ。
たまたま1つの笹に短冊を結び付けた全く見知らぬひとたちの願いが1つのストーリーになっていた。
2021年の七夕の夜はどしゃぶりの雨だ。