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彼氏が既婚者だった│呼び出しと示談[完]
彼が既婚者である証拠は揃った。
早く彼を呼び出して目の前で怒りを全部ぶちまけたい。
今まで私を自分の都合の良いように利用してきたこと後悔させる。
示談書作成
まずはじめに言っておきたいのが貞操権の侵害は示談が成立しやすい。
なぜかというと相手は既婚者なので家族にバレたくないから。
裁判となると家族にバレる可能性は大。
そうすると家庭も崩壊する可能性も大。
会社に知られるリスクもある。
独身偽装男はお金で解決できるならそこで食い止めたい、そういう心理が働く。
さて示談に持ってくために示談書を作らなきゃ。
示談書の作り方は探偵さんに教えてもらった。自分でも調べながら急いで作成した。
慰謝料の金額はどうしよう?
調べたら貞操権の侵害の相場は50万円から300万円と幅が広い。
300万取ってやりたい気持ちは満々だったけど私のケースだとまず無理だと思った。
これは期間や悪質度、また相手の収入などによって変わるみたい。
相手がお金持ちで体裁を気にする男ならもっと示談金を吊り上げることができるのかなと思う。
いろいろ調べて考慮した結果、私は120万に設定した。
呼び出し
あとは彼を呼び出すだけ。
一度ドタキャンしてしまったけど呼び出す術はアプリしかない。
ブロックされてなきゃいいな。そう思いつつメッセージを送った。
※別人の設定で彼とマッチングしてます。
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思いのほかすんなり乗ってきた。
ヨシ!
復讐が約束された瞬間。
目の前にしたら何て言ってやろう。
この悶々とした日々からやっと解放されるのかな。
怒りと不安と緊張といろんな感情が入り混じってた。
対面
待ち合わせの時間だ、、、
遠目から待ち合わせ場所を監視する。
・・・・・・
・・・・・・
来た!!
👩🦰:久しぶり
👨🦰:え、、、
・・・・・
👨🦰:なにやってんの、、??
👩🦰:今日カレー食べに人と待ち合わせしてて
👨🦰:マジ、、、そういうこと?
状況を察した嘘男。
目が泳いで明らかに動揺してた。
ただこの時、嘘男は既婚であることが完全にバレてると思ってなさそうだった。
👨🦰:最後あんな感じの別れ方になっちゃってごめんね、、、
※既婚か問い詰めたらブロックされて音信不通になりました
口先だけの謝罪に怒りがこみ上げた。
まわりに変人と思われてもその場で怒鳴りつけたい気持ちだった。
気持ちを抑えて、私は嘘男を絶望に突き落とす一言を告げる。
👩🦰:大丈夫もう全部わかってるから
👨🦰:わかってるって、、?
👩🦰:〇〇くんが結婚してることも子供がいることも全部わかってるから大丈夫
👨🦰:どういうこと、、?
👩🦰:今から話せる?
(こいつ何か確証があって言ってるな、、、)
そんな心の声が聞こえた。
嘘男の表情が動揺から覚悟を決めたような顔に変わり小さく頷いた。
ルノアールへと場所を移した。
話し合い
席についてすぐに探偵さんに撮ってもらった証拠の写真を見せると観念した様子の嘘男。
そこから怒涛の謝罪が始まった。
べろにかのことが本気で好きだった
ずっと申し訳ないと思ってた
おれも辛かった
傷つけたくなくて言えなかった
付き合う時には離婚の話も出てた
出るわ出るわ薄っぺらい言葉の数々。
その発言のすべての根底に保身がある。
もう魔法は解けてるんだよ。
家族と過ごす映像をこの目で見ていなかったら言いくるめられていたかもしれない。
見たくない現実を見ることは時には必要なんだとこの時思った。
めちゃくちゃ腹立ったのが
👩🦰:二人で将来結婚の話とかもしたよね?どういうつもりだったの?
👨🦰:あれは、、、話合わせたというか、、、べろにかの気持ちを踏みにじりたくなくて、、
はあ!?なんだよ話合わせたって。ふざけんな。
最初からずっと踏みにじってるだろ。
書いててまた腹立ってきたわ。
👩🦰:しかもなんでまだアプリやってんの?
👨🦰:それは、、友達探しというか、、
きっしょ!
こいつは絶対にここで抹殺しないといけないと思った。
その場でアプリ全消しさせてアプリにも通報した。
示談へ
そして示談の話へ。
👨🦰:おれはどうしたらいいかな、、、?
👩🦰:慰謝料払ってね
👨🦰:え、、、わかった。いくら?
👩🦰:120万
👨🦰:!?それはごめん無理だよ、、
👩🦰:じゃあ裁判になるね
👨🦰:わかった、、30万なら、、
なめすぎでしょ。120万て言ってるのに90万も値切ってくるとか。
半年間、人の時間も気持ちも奪って30万?ありえない。
👩🦰:わかった。裁判で争うことになると思う
👨🦰:待って、全額払うから分割でもいい?
👩🦰:うん、とりあえずこの示談書にサインをお願いします
嘘男は示談書をじっくり読んでいた。
自分が騙す側の人間だから何か罠がないかくまなく見てたんだろうね。
お前にだけは疑われたくないわ、、
👨🦰:本当に申し訳ないと思ってる。正直おれもこんなお金用意するのは大変だよ、、べろにかへの償いのためになんとかするよ。
最後に上っ面の謝罪と微妙な被害者面をされて解散した。
終わり
すべてを認めさせて謝罪と示談書へのサインをさせた。
帰り道でやっと終わったんだと思ったら自然と涙が溢れてきた。
いろんな感情が混ざっての涙だった。
その時は「これでよかったんだ」と自分に言い聞かせてたけど今ははっきり言える。
これでよかった!
あのままモヤモヤを抱えながら次に進むこと私にはできなかったと思う。
大変だったけどやりきってよかった。
このあと慰謝料が支払われるまでに私の存在が奥さんにバレたりといろいろあったんだけど、それはまた時間ある時に書きます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでも同じような境遇で悩んでる人の力になれれば幸いです。