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コロナ禍前からマスクのネット販売をはじめて世間の流れを実感したこと


2019年9月に副業として、ベイスで「ふんてぃ」という締め付けない下着のネットSHOPをOPENした。

2019年10月位から布マスクを作り始めた。

布マスクを作り始めた経緯

元々は私がダストアレルギーで、掃除機をかける時用に使用したかったのが目的だった。

加えて、使い捨ての割り箸や買い物袋はあまり使わないように心がけていたり、添加物をびっくりする位使用しているヤマザキパンは1人不買運動をしている。(現在進行形)

なので、掃除する間だけサージカルマスクを使用して3時間後に使い捨てするのも心苦しいな。。。と数年前から思っていた事もあり、自分用の布マスクを作り始めた。

ベイスを運営するにあたり、口コミがないと無名の庶民が作る「ふんてぃ(ふんどし)」なんて売れない。という事に気づいた。

OPEN当初は、友人に「口コミ書いて〜〜!!」と頼んでいた。

心優しい友人は、いい感じの口コミを書いてくれた。いわゆるサクラですね。

わざわざベイスでお金を払ってくれて口コミまで書いてくれるので、お礼に割引したいけどベイスのシステム上できない。

なので、感謝の気持ちを込めて、おまけとして布マスクを同封していた。


当初は、ネットで無料公開している型紙を使用していたが、自分が着用して洗濯を繰り返していく内に縮んで小さくなったので、型紙を大きくしてアレンジするようになった。

FITTINGとして、友人にプレゼントして試着の感想を聞いていたりした。


2019年の11月では、もうマスクの作り方も慣れたもんだった。

その当時は、コロナで世界中でこんな事になるとは予想もしていなかった。



【コロナ禍の需要と供給のバランス】


3月時点でマスクを求める層がものすごい。

50枚入りのマスクが3000円以上って、、、需要と供給のバランスってすごすぎる。

アパレル業界ってだいぶ前から、不況なんですよね。

その原因が「過剰供給」

ざっくり説明すると、100作っても50は余っている。

余った50は投げ売りで在庫処分したり、ブランドイメージを守りたいだけのために

焼却処分されているブランドも多々。

でも経営としては、なんとか昨対以上の売り上げを確保したいがために、去年以上に洋服を作りまくる。という

完全な負のスパイラルになっているのがアパレル業界の闇である。

上記の問題と、環境問題もある。途上国では染色した汚染水を川〜海に垂れ流したり環境汚染に大いに貢献している業界なのである。

過剰供給し続けていた、アパレル業界。

そんな業界の中に10年以上も在籍している私から見ても

サージカルマスクの「需要と供給のバランスってすっげーー」と、感じていた。


【時代を読んですぐ動けるか?】


私の細々と運営しているネットSHOPでさえ、世間の流れと同じ売り上げだった。

まずは世の中の動きを紹介。

・2020年1月

・2020年2月

 国慶節に日本へ旅行にきた中国人が、マスクの買い占め。
 対岸の火事でしか見ていなかった日本人。

 花粉症ユーザーが早めにマスクを購入しはじめる。

 あれ?マスクないじゃん。と気づき始めた

・2020年3月

 マスクないじゃん。慌てる人続出。
 転売ヤーの社会問題に発展。

 マスクないなら自分で作るぜ。手作りマスクブーム

 3月末 アパレル企業から布マスクの販売が増加 

・2020年4月

 緊急事態宣言発令。
 マスクの需要が更に拡大
 
・2020年5月

 まだまだマスク不足

・2020年6月
 ドラックストアにマスクが並び始める
 ユニクロがエアリズムマスク発売。3枚980円の激安。

 徐々に値崩れ。いよいよマスクバブルがはじけた。

・2020年7月

 マスクの価格が徐々に下落。もはや余っている。

 
【数字からみる!細々、個人で運営するハンドメイドSHOPの売り上げ推移】

・1月 0円

・2月 1万

・3月 1.1万

・4月 2.2万

・5月 0.4万

・6月 1万

・7月 予想0.5万


こんな個人のネットショップでも、面白い程世の中の流れとリンクしていた。

・2月の客層は、感度高め&防災意識高めのお客さんですね

・3月 TVでマスク不足が頻繁に報道されるようになったので、売り上げも増えた。
  
あとは、「赤ちゃんマスク」単体の購入も多かった。赤ちゃんマスクを制作している人って全然見かけなかったんですよね。ライバルがいない。って事の強みはすごく感じた。(後に、2才以下はマスク付けなくていいというルールができた。窒息の恐れがあるため)

・4月 緊急事態宣言発令。

 都内に住んでいると、コロナ対策の意識って高いのですが、まだまだ田舎の方だと、この時期に歓迎会したり「3蜜」な行動を取ったり、意識が低い人もまだまだ多かった。
 
 政府の緊急事態宣言。って、やっぱ全国民に響くものだな。と痛感。

・5月
 ベイスのお店の売り上げも落ち着いてきた。

 早いアパレル企業だと、4月上旬には布マスクを販売しはじめていたので
 そろそろ、個人で作るマスクなんて、売れなくなるだろう。と予測していた。

 ハンドメイドサイトのベイスやミンネを初め、3月末から個人でマスク販売する方が増えた。

 =ライバルが増えた。

 5月中旬からマスクが暑くなったので、自分用として夏用素材で夏マスクを作り始めた。

 もう、ベイスでは売れない。と思っていたので、自分用とベイス用1枚のみ制作してネットで販売していた。

・6月

 6月の売り上げは1万。これは予想外。
 
 ヨガスクールの先生からの10枚オーダー。対面するレッスンではマスク着用必須のため、
 呼吸のしやすい夏用マスクとしてオーダーを頂いた。

ベイスとインスタにUPしといて良かった〜

Vermilionの活動の存在を知ってもらう。ってだけでも重要なんだな。と

思った。

7月

 インスタのフォロワーよりオーダーを頂いた。
 知らない人かと思っていたら、通っていたジムのピラティスの先生からの発注だった。

 お客さんのプレゼント用としてオーダーをいただいた。

 SNSをUPし続けていると、思わぬ予想外の所から受注貰えるんだな。と実感。


【まとめ】

コロナ禍で、世間の流れに揉まれ実体験した事は、正直しんどかったけど大きな財産になった。

市場にマスクが溢れてきたので、もうこんな経験をする事はできないと思う。


①時代を読んですぐ動けるか?

②たった1枚1000円の売り上げだけど、ものすごく重労働。

③100%頑張ったら、100%自分に返ってくるので、

 全部自分次第。


→①時代を読んですぐ動けるか?

購読している日経MJの新聞の記事がすごく心に響いた。

アパレルメーカー社長が、コロナのマスク不足をいち早く読み、1末には工場で生産をしていた。

経営者って、先を見る力が重要ですよね。

一方、私の勤め先では6月上旬に社長から、マスクを作れ。って指示が届きました。。。

この差って何?

私は運良く、コロナ前からマスクを制作してたので、資材や型紙、作り方など一連の流れをマスターしていた
ので、マスク不足になっていてもすぐ動けました。

赤ちゃんマスク。とゆーライバルがいないビジネスゾーンはすごく強みになるんだな。と実感。


→②たった1枚1000円の売り上げだけど、ものすごく重労働。

正直しんどかった。。。

4月は緊急事態宣言が発令され週2〜3日在宅勤務になったけど。。。

その分、マスク売れるし作業に追われていて、おうち時間とかステイホームとか、家でゆっくり料理する。
とか、そんな優雅な時間がなかった。

久々、クッキー作りたい!とか思ったけど、結局作る時間なかったな。

・資材の選定。生地屋に行って「作りたい!」って思う生地を探しまくる。

 私のフィルターを通して、vermilionとゆーブランドに合う生地。

・購入した生地は、一度水通しをする。生地の汚れを落として、縮み防止の作業。

 使用した事のない素材は、どれ位縮むのか不明なので、自分のデータとして蓄積したかったので
 水通し作業は行っていた。

・パターンの改良とか、縫いやすいようにライン調整など。

・アイロンで地直しした生地の裁断。

・ミシンで縫製。

 ユーチューブ聴きながらミシン踏むのが好きな時間。

・ブツ撮り撮影

 ベイスにUPするため、背景の白色シートを購入して、反射板もプラスして試行錯誤で撮影。

 一時期、アプリで画像修正していたが、最近はフォトショップの編集に落ち着いた。

 画像編集が一番大変かも・・・

・WEBにUPする説明文も考える。

・パッケージのデザインも自作です〜

・時々、インスタに投稿する〜

・最近、ブログも始めてみた。


〜終了!!!〜

 
一応、上記のような過程で1枚1000円で販売してます。

他の作家さんは、マスク1枚500円とか破格値で販売してますが、、、

私は1000円以下は考えられない!

なので、1枚1枚きちんと「価値」をあげるように、、、

ブツ撮りはオシャレに撮るように心がけてます!インスタも映えるようにUPしてます〜

→③1人ビジネスって大変なのですが、、、頑張った分だけ自分の成果として現れるので

やりがいがあるな。って思ってます。

今まで数社転職していて、いつも上司や会社、客先に振り回されていて、自分のやりたい事が表現できなかったり
ストレスを感じる事はいつもで。。。

でも1人でやっていると、好きなだけこだわれる。

100%頑張ったら、100%自分に返ってくるので、全部自分次第。

もっとやりたい事たくさんあるけど、本業をフルタイムで働いているので正直しんどい時もある。

そんな時は、清く身体を休めてネットショップを冬眠させる事も大事だなと。。。

まだほんの小さなネットSHOPなので、お客さんから問い合わせがきたら、対応して答えてあげたいな。とも
思ってます。

和紙素材って強度大丈夫なの?って問い合わせでハッ!と気づくこともあったので。

和紙って紙のイメージなので、やはり実物を見ていないと大丈夫なの?って感じるんだな。と思ったり。


本業では、ロットとかコストとかで泣く泣くクオリティダウンを余儀なくしてるし納期にも振り回されているので、

その分、副業の方ではのんびり運営したいな。って思ったり。


以上!

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