AWS勉強会@大阪 その2〜AWSの利点から見える試験突破の鍵?編

二日目

この日も10時から黙々と勉強します。

画像4

メインで使用しているテキストはこちら。

画像5

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

 非常にわかりやすくまとまっており、初学者にも学びやすい内容になっています。

  さてAWSの認定資格はいくつかあるのですが、この勉強会で一つの目標に定めらているのが、このクラウドプラクティショナー試験の合格です。
 AWSの認定資格は、役割別認定資格専門知識認定資格の二つに大きくわかれます。クラウドプラクティショナーは役割別認定資格の中で最もベーシックであるものです。

スクリーンショット 2021-06-15 18.20.26

(※AWS公式サイトから引用)

クラウドプラクティショナー試験はどんな試験?

 クラウドプラクティショナー試験は、他のAWS認定試験と比較しても、どちらかというと「広く浅く系」の試験です。
 もちろん細かいサービスの名前や請求管理、見積もり計算等についても問われますが、「オンプレミスとクラウドの違い」や「その他のクラウドサービスとAWSとの違い」などを理解できているか、をその試験の目的に置いている印象を受けます。

 それは実際に出題の傾向にも表れています。公式の例題があるので1題だけ抜して、ご紹介したいと思います。
(皆さんも考えてみましょう。)

問 コンピューティングワークロードが変動するアプリケーションにとって、AWS が従来型データセンターよりも経済的であるのはなぜですか。
A) Amazon EC2 の利用料金は毎月請求される。
B) ユーザーは常に、自分の Amazon EC2 インスタンスに対するフル管理アクセス権限を付与される。
C) Amazon EC2 インスタンスは、必要に応じて起動できる。
D) ユーザーは、ピーク時間帯のワークロードを処理するのに十分な数のインスタンスを常に実行できる。

(※AWS(CLF-C01) 認定試験の質問例より抜粋)

どうでしょうか。

 答えは後ほどにして、「オンプレミスとクラウドの違い」、その他のクラウドサービスと比較したときの「AWS最大の特徴」を考えてみましょう。

オンプレミスとクラウドの違いを考える

 オンプレミスでの運用と比較した時に、クラウドの最大の特徴は「仮想化」の技術でしょう。

 仮想化とは、ごくごく簡単に言えばハードウェアをソフトウェアに置き換える技術です。

 サーバーの例で考えてみましょう。サーバーと言っても要はパソコンなので、メモリやHDDなど必要ですし、N台での運用を考えるならN台分の部品も合わせて用意しなければなりません。

画像7

 しかし、仮想化を用いれば、1つの物理サーバー上に複数の子となるサーバーを仮想的に作成出来ます。本来サーバーに必要であるはずの物理的な部品を調達することなく、仮想的に作り出し運用出来ます。

ふきだし

(※AWSのサービスで言えばEC2がこの代表格です。)

AWS最大の特徴

 上記を踏まえてのAWS最大の特徴が、その料金体系でしょう。
 AWSで提供されているサービスは、すべて従量制で課金されます。利用した分だけを支払うことになるので、固定費を変動費に変えられるのが利点です。

上述した仮想サーバーの例で言うと…

必要になったら作り

画像10

不要になったらぶっ壊せばいいのです。

画像11

必要な時に必要な分だけ利用する「従量課金制」
これこそがAWSの最大の特徴です。


以上を踏まえて答え

A) Amazon EC2 の利用料金は毎月請求される

→✕

AWSの特徴は使った分だけを支払う「従量課金制」にありました。停止していれば、課金されません。ので、これは当然誤り。

B) ユーザーは常に、自分の Amazon EC2 インスタンスに対するフル管理アクセス権限を付与される。

→✕

少々難しい(?)ですが、「フル管理アクセス権限」と「経済的であること」がそもそも関係ありません。よって誤り。

D) ユーザーは、ピーク時間帯のワークロードを処理するのに十分な数のインスタンスを常に実行できる。

→✕

常に実行するためには、必要な性能・台数をあらかじめ用意することになります。そのため、従来型データセンター同様ピーク時外では、持て余すことになり経済的とは言えません。繰り返しますが、AWSのメリットは必要な時に必要な分だけの「従量課金制」です。
(※余談ですが、AWSではオートスケーリングという仕組みを用いてこれも解決出来ます!)

C) Amazon EC2 インスタンスは、必要に応じて起動できる

→○

「必要な時に必要な分だけ」の「従量課金制」
必要な性能・台数のオンプレミスサーバーを購入する運用方法より経済的です。

 いかがでしたでしょうか?
 極論「コンピューティングワークロード」や「アプリケーション」、ひょっとすると「EC2」というサービス名を知らなくても、AWSの特徴が
”必要な時に必要な分だけの「従量課金制」”
ということさえ知ってさえいれば解けたかもしれません。
 このようにこの試験では「AWSの特徴、理念」を把握しておくことが重要であるように思います。
 その他にも有名な「Design for Faulure」等「AWSの特徴、理念」は
ベストプラクティスとしてホワイトペーパーにまとまっているので、試験前に一読しておくと良さそうです。

技術者として……?

 しかし、「問題が解ける、資格を得ること」と「実際に実務ベースでそのサービスやアプリケーションが触れること」は別次元の話であることに留意しなくてはいけません。

 今回の勉強会の目的も「実際の実務で支障をきたすことなくAWSを満足に触れるようになること」であり「認定資格を取ること」ではありません。AWS認定試験の勉強を通して学ぶその過程こそが重要であり、資格を取った(点数は取った)はそのあくまで結果です。

 技術者としては、「どんな資格を持っているか」よりも「何を作ったか」で評価されるべきでしょう。あくまで私見ですがこういった目線は大切にしていきたいなと思います。(試験なだけに)

---------------8<  キリトリ >8-------------

勉強会のもうひとつの目的は…

 二日目のお昼は親睦会も兼ねてみんなでお昼に行くことに。
大阪オフィスから徒歩2分くらいのホテル新大阪へ向かいます。

画像1

画像2

好評と噂のランチを注文。

画像3

 各々のバックボーンの話、先輩社員が語る私が入社する前の弊社の様子、そしてもちろんAWSの話も。とりとめのない話から真剣な話(?)まで、時間は多くはなかったですが、いろいろなことを話すことが出来ました。
  何でもオンラインで解決できるようになってきた昨今ですが、普段会わない社員と、こうしてオフラインで接することによって生まれるモノも、そしてその良さもやっぱりあるなと改めて認識する機会にもなりました。

(つづく)






いいなと思ったら応援しよう!

ベリテワークス株式会社
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!