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創薬・バイオのスタートアップの社長が、上場後半年間を振り返る
上場後半年間の歩み
当社株式上場後、新たな経営体制のもと約半年が経過しました。今では上場がはるか昔のことのように感じられます。この間に、上場企業としての責務を果たしつつ、これまでのプラットフォーム事業に加え、パイプラインを創出する事業を両立させるハイブリッド型のビジネスに移行するための体制・基盤を整備してきました。
ハイブリッド型ビジネスへの移行
当社は本来、純粋なプラットフォーム型のバイオテク企業です。このままプラットフォーム型のビジネスで安定した経営を続けるという選択肢もありましたが、上場後にハイブリッド型ビジネスの体制へ舵を切るという重要な経営判断を行いました。これは当社創業以来の成長戦略(下図)にも含まれている計画でもあり、まさに今から、当社の総力を最大限に活用することでハイブリッド型ビジネスへの移行を実現していきます。
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新たな方向性に向けた大胆な革新
具体的には、パイプライン創出のため、社内外の協力者とのさらなる関係強化や、当社の基盤技術の改良および未来の技術を創出するための研究活動などを本格化しています。さらに、ハイブリッド型ビジネス体制に資する取引の優先度を高くするなど、事業開発活動の重点領域を大幅に見直し、実行に移しています。
これらの活動を支える管理体制、IR活動体制も、上場以来より一層強化しました。
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現状課題は採用活動
このような大転換期にあって、経営陣の強化に向けた採用は順調に進んでいる一方で、将来の当社研究力の強化に向けた人材の採用はまだまだ始まったばかりです。これに対しては、より幅広い観点から当社の企業価値向上に貢献できる人材を募集するなど、採用活動を促進していきます。
主体的な努力と、定性的な振り返りによる着実な前進
以下は、ハイブリッド型ビジネスへの移行に向け、この半年間で成果が現れ始めている取り組みです。
特許活用やさらなる技術開発による核酸医薬品のパイプライン創出に向けた基盤確立
低分子創薬にかかる技術検証やインフラ拡充など低分子医薬品のパイプライン創出に向けた体制構築
当社の新たな方向性と合致する創薬研究契約の獲得に向けた国内外企業との議論・交渉の拡大
当社に最適かつ創造的なIR活動
上場会社として上記項目を実現するための管理体制
お伝えしたいことはまだまだありますが、医薬品関連ビジネスの進展には時間がかかるため、具体的な成果についてはその都度お伝えしていきたいと思いますので今後も中村のnoteをどうぞよろしくお願いいたします。