いよわ『ももいろの鍵』を褒めちぎるnote
こんばんは、ヴェリです🙇♀️
5月31日、『ももいろの鍵』のフルバージョンが公開されました。
今回はこの感想noteです。
プロセカ版の感想noteはこちらから↓↓
今回もサムネを描きました。
よろしくお願いします🙇♀️
⚠️個人の解釈を含みます。
解釈のひとつとしてお楽しみください。
はじめに
MV全体を見てまず思ったのが、「パジャミィっぽいな」でした。
そこから導き出したのが、「『ももいろの鍵』は夢違いの『パジャミィ』」です。
『パジャミィ』は、夢(寝るときに見る方)にいるイマジナリーフレンドと大人になりたくない少女を描いたと思われる曲です。
一方で、『ももいろの鍵』は、夢(目標の方)の中の希望とか可能性に近い存在が、あの鍵の髪飾りのついた少女であり、その少女と苦労や挫折を知った現実の少女を描いた曲だと考えました。
黒ウィズをやったことのある方ならロストメアに近い存在だと言えばわかりやすいかもしれません。
パジャミィと髪飾りの少女には、意味は違いますが、夢の中にいる少女という共通点があります。
そういう意味で「『ももいろの鍵』は夢違いの『パジャミィ』」であると表現しました。
そして、『アプリコット』の少女と『ももいろの鍵』少女には、大人になっていく少女という共通点があります。
英訳にもこの類似点を見ることができます。
『ももいろの鍵』の英訳は“The Peachy Key”
Peachyは「桃のような」を意味する形容詞です。
そして、アプリコット(apricot)は杏を意味します。
桃も杏もバラ科の植物であり、ピンク色の花を咲かせ、真ん中に大きな種がある果実を実らせます。
そこも考えて作られているのだとしたらすごいなと思います…。
(余談ですが、Peachyには「素晴らしい、すてきな」といった意味もあるらしいです。ネーミングが素敵すぎる…。)
前置きが長くなりましたが、上記の点から今回は『パジャミィ』『アプリコット』を軸に歌詞を見ていきたいと思います。
アプリコットのリンク↓
歌詞① 幼い声
夢の象徴である髪飾りの少女から見れば、夢を失って希望なく生きている現実の少女を心配して、「泣いてるの?怒ってるの?」と問いかけたくなるのでしょう。(泣くって聞くとどうしても描けないが出てきてしまう)
その髪飾りの少女は幼い頃の夢であり、過去の存在なので、「心配いらないよ 笑えてるよ」と現実の少女が返事をしても届かない。
『アイディスマイル』にもありましたが、「笑えてる」って無理して笑ってる感がありますよね…。
ここの中央にいる髪飾りの少女と、向かい合っている構図が『アプリコット』の最初に似てるなと思いました。(『アプリコット』は鏡を通して向かい合っている)
歌詞② 夢の色 しだいに濃くなる
幼い頃に描いた夢は、次第に叶えるべきときが近づいてくる。少女は、大人になっていく。
夢の中の少女は、現実の少女を応援している。1人じゃない。隣で見守ってくれている。
卒業式っぽいイラストは、『パジャミィ』の「映画も 陽だまりも 卒業式も」の歌詞を彷彿とさせます。
歌詞③ ジオラマに馴染んだ思い出のよう
現実に触れて、夢は叶わないことを知っていく。
現実を歩むことを決めた少女が見る夢の景色はジオラマのようで、そこには今までの思い出がたくさん詰まっています。
現実になりえたかもしれない道は、夢のまま閉じ込められるのです。
歌詞④ 共に行くあなたの手
鍵で方向を示す動画の演出がすごく良い。
現実を生きていくと決めた少女が、夢を諦めたことを後悔しないように、苦しくならないようにと願っている。
この辺は黒ウィズのロストメアを知ってると、夢の少女にとっても苦しいことなんだろうなとわかる…。
歌詞⑤ そのために側にいる
夢として叶わなくても、辛くなったときに励ませる存在、希望を与える存在になりたいという夢の少女の願いが伝わってくる。(モモジャンやん…)
見果てぬ夢は、現実の少女の背中を押すために側にいる。1人じゃないことを証明している。
その支える存在を扉を開く鍵になぞらえているのが天才だと思います。
なぜなら、あくまで扉を開くのは現実の少女であり、鍵の少女はそのお手伝いをするだけだからです。
それから、「鍵を開けるまで」は、『頬が乾くまで』を連想させますね。両方励ましの歌なのでいいなと思いました。
あと、「煌めくライトも 落ちる影も 全て愛していたいから」の歌詞が好き。優しさと強さが滲み出てる。
歌詞⑥ 前を見ている
大人になると責任や挫折が多くなる。
過去の夢は頭の中にあっても叶うことはなく、少女は未来へ進んでいく。
ここのピンクで書いてるイラストの構図は『ポプリさん』みを感じます。
歌詞⑦ 写真立て
叶うことのなかった夢は、過去の思い出、記憶に変わっていく。
ここの子供部屋のようなイラストはパジャミィを思わせます。
ぬいぐるみはパジャミィが持っていました。
写真立てがクローバーみたいでいいですね。
四つ葉のクローバーの葉はそれぞれに、「希望」「信仰」「愛情」「幸福」という意味が込められているそうです。
夢を大切に思う気持ちが伝わってきます。
歌詞⑧ 星が褪せぬように
2番の歌詞は夢の少女が多く出てくるところから、夢の少女視点の歌詞だと思います。
クローバーの葉っぱは1枚で見るとハートのような形をしています。
このハートは、例えばツムツムのスタミナがハートの形をしているように、残機、HPバーにも思えます。
少しずつ消耗しながらも新たな可能性を模索している情景が浮かびました。
例え扉が塞がって、現実の少女との繋がりがなくなって、自分が絶望に陥ったとしても、夢の少女は現実の少女が明日も希望を抱けるようにと願っている。(ここもモモジャンっぽい)
サムネイルを描いてるときに思ったことですが、ここの扉の× 印が鍵の髪飾りの少女の服の前のクロスの部分に似ているなと思いました。
扉の前で絶望している少女は『パジャミィ』のアプリコットちゃんを彷彿とさせます。(1分57秒辺り)
歌詞⑨ 夢
夢の少女は現実に触れられない。
そして、現実の少女がつらい状況にあっても、夢の少女は無力で、何もすることができない。
「負けないで」は夢の少女に残された叫びのようにも聞こえるし、そんなことないという現実の少女からのエールのようにも聞こえます。
この部分のうずくまる夢の少女は、『アプリコット』の間奏部分でアプリコットちゃんがうずくまる構図に似ていますね。
夢と現実が一緒に存在することはできないけれど、現実に夢が少しでも届いてほしいと少女は願っています。
もう、ここで「夢」を出してくる才能が怖いよ……。
歌詞⑩ 返事を歌にして
歌詞に入る前に間奏の話を少し。
間奏の白黒赤のイラストは『パジャミィ』の「怖い声が言った」の歌詞のときのイラストに似ています。(1分56秒あたり)
両者とも絶望を感じる場面で、重なりますね。
それでは、歌詞を見ていきましょう。
「心配いらないよ 笑えてるよ」という返事は、過去の夢には届かない。
でも、歌にすれば未来に残って、いろんな人に届いて、いずれ過去の夢にも届くかもしれない。
そんな希望を感じました。『1000年生きてる』みたいですね。
ラスサビに入る前の夢の少女の衣装が変わるところにも、『1000年生きてる』を思い起こさせるものがあったので、他のものとまとめて観測できた部分をメモしておきます。
・タートルネックの服…現実の少女or『マーシーキリング』(カチューシャは『無辜のあなた』っぽい)
・ティアラとお姫様のようなドレス…『1000年生きてる』
・眼鏡にノースリーブ…『大女優さん』
・セーラー服…『異星にいこうね』
・丸眼鏡にネクタイのある服…『くろうばあないと』
・ノースリーブにショートカット?(後ろ髪がない)…『たぶん終わり』
(他にも帽子、マスク、色が塗りつぶされたワンピース、前髪が長くて髪がウェーブの子は観測できました。単純に好きなものを描いたらこうなっただけかもしれない。)
歌詞⑪ 鍵を開ける
「持っていく」って言ってるか疑問。直前の「影も」の「も」と音が違うような…aの音に聴こえるんだよな…。
「待っていく」「舞っていく」「埋まっていく」
「奪っていく」あたりじゃないかなと思っている。
ラストは前に進んでいく現実の少女が描かれています。
1番で「震える指に この手を添えて 今 鍵を開けるまで」とあるので、鍵を開けて前に進んだ少女の近くに夢の少女はいません。
鍵は扉を開けるのに使ってしまったから。
「錆び付いていても 消えない色」とあるように、たとえ錆びたとしても、現実の少女の未来はきっと明るいものです。
そんな希望の歌のように私は感じました。
まとめ
『パジャミィ』のように、イマジナリーフレンドがいた人は少ないかもしれませんが、『ももいろの鍵』みたいに、夢を過去の思い出にした人は一定数いるのではないでしょうか。
それは具体的な将来の夢かもしれないし、「雲の上に乗りたい」とか「お菓子の家に住みたい」といった、今ならファンタジーだと思う夢かもしれませんね。
『ももいろの鍵』の方がより身近で、現実的な夢の歌のように私は感じました。
このnoteは普段と比べて短時間でまとめたので、後々思いつくこともあるかもしれません。
そのときはまた追加でnoteを書こうと思います。(小ネタはいくつかあるのでまとめてもいいかも)
それと、先日いよわさん関連のnoteをまとめたマガジンを作りました✨
初めてnoteを読んでくれた方や、他のnoteをまとめて読みたい方に使っていただけたら嬉しいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは🍑🗝