アウトドアガイド経営日記始めます。
こんにちは、アウトドアの旅行会社「Verde大台ツーリズム」という会社の代表・野田綾子です。このnoteでは、アウトドアガイドとして、アウトドア×観光のコンテンツを提供する会社の代表としての日常・日々の出来事や思考を綴っていこうと思います。会社のオフィシャルなブログも細々と運営しているのですが、こちらのnoteではよりプライベートな内容を五月雨にシェアしていきます。どうぞお付き合いください。
今日は新しくnoteを始めるきっかけと、そしてこれからのテーマについてお伝えしようと思います。
自己紹介です
“観光×アウトドア” を提案する旅行会社「Verde大台ツーリズム」代表。“三重県大台町”という人口8,600人の小さな町を中心に着地型旅行商品をつくっています。
■アクティビティは…日本一の清流宮川でのSUP、カヌー、日本三大峡谷の大杉谷でのトレッキング、世界遺産熊野古道を絡めたサイクリングなどをプログラム・ツアー造成し販売しいてます。
■地域に多く残る空き家を活用したゲストハウスを2軒運営しています。地元木材をふんだんに使った贅沢な一棟貸しの宿「宿屋まてまて」。遊びを提案する長期滞在者向けの宿「まてハウス」
私は2013年、縁あって家族と三重県大台町に引っ越しました。仕事も住居も変えて愛知からの引っ越しなので、いわゆる「移住」です。愛知県では、中学校の体育教師として12年間勤務してのジョブチェンジ。教職としてもアウトドアガイドとしても希少な経歴だと思います。(移住話はまた後日)
まだまだ知られていない地域だけど、世界に誇れる自然が豊かに残っている。体験型コンテンツがほとんどなかった地域での “観光×アウトドア” の可能性を感じ、日々アウトドアプログラムづくりに挑戦しています。やりながら、つくりながら、こんなふうに必要なトレーニングや資格を取得し商品化を進めてきました。
2015年 国内旅行業務取扱管理者資格・第3種旅行業資格を取得・・・宿と体験をセットにしたツアーを販売できるようになる! / JMGA(日本山岳ガイド協会)登山ガイドⅠ取得,熊野大杉谷ガイド協会所属・・・紀伊半島エリアのガイドさんと繋がり協会を結成
2016年 「株式会社Verde大台ツーリズム」起業
2017年 「宿屋まてまて」開業
2018年 日本セーフティパドリング協会(JSPA)カヤック・SUPインストラクター資格取得・・・パドルスポーツを牽引する協会のガイド仲間が日本各地にできる
2019年 「まてハウス」開業
2020年~2023年 アウトドア業界はコロナ特需
2023年 日本セーフティパドリング協会(JSPA)副代表理事就任
なぜ今、発信?
がむしゃらな起業からバランスさせるための発信
私は幸運なことに、三重県大台町に移住してすぐ1年目からアウトドアに関わる仕事(起業するまでは仕事と呼べるものではありませんでしたが)に恵まれました。タイミングよく観光協会のアウトドアガイド育成の事業と出会い、観光・着地型旅行商品・地域の観光課題について学びながら経験を積むことができたのです。
体育教師の経験はさることながら、小さなころからめいっぱい身体をつかってトレーニングすることが好きだったこともあり、登山やパドルスポーツのガイドは体育教師に続く、天職といえる仕事なのかもしれません。今振り返るとがむしゃらに、流れのなかで必要な各種のガイド資格をとり、旅行業の資格をとり、旅行会社を開業しました。
地域観光に関わってすぐに、私自身にとっても、地域にとっても必要なのは、観光協会のような変に安定したパブリック組織でなく、直接ゲストと繋がりアウトドアの魅力・地域の魅力を伝えることができる自立した民間の会社であるというポリシーが芽生えました。その勢いでガチャン!と開業した会社も7期目を終えるところです。
特に2020年からのアウトドア特需を契機にゲストも増え、他の地域や自治体・大学や学校からも水をつかったアクティビティの可能性を伝えてほしい、というお話をもらえるまで、少しずつ成長しています。また、私自身は日本セーフティパドリング協会の理事となり、2022年から副代表理事を任されています。
ガチャンと開業した会社の小さな成熟を感じている今、代表である私自身の思考をできるだけ論理的に整理し会社のビジョンに反映させ、来期はより新しいチャレンジをすることで、節目の10期(2025年)を迎える準備をしていきたいとの考えから、「発信」です!
意志をもった働き方、アウトドアガイドの薦め
今、私はとても自由な働き方をしています。大好きな仕事なので、プライベートとの境目がなくても苦になりません。オンシーズンは休みなくアウトドアガイドの仕事。オフシーズンの出張ミーティングのあとは近くの海で漕ぎ、遊びもパドルをもって、いい宿に泊まってゆっくりする時間もパソコンをひらいて将来の宿の妄想につなげています。仕事中毒ですが、大切な家族との時間もしっかりとって、お互いを理解・尊重し自立した関係を築いています。
会社経営・自営業は不安定で…といわれるけど、公立学校教員を経験したた私には、「自由は何にも代えられない。安定でも代えられない。責任があれば自由は獲得できる」と実践をもって伝えていき、特に若い世代と一緒に仕事をする機会をつくっていきたい。・・・という意味で、意志をもった働き方、アウトドアガイドを薦めるという意味での「発信」です。
経沢香保子さん・木下斉さん
上2つの内発的動機に加えて、実は大きいのが尊敬する経沢香保子さん(キッズライン社長)と木下斉さん(まちづくり専門家)の考え方。2人の著書はもちろん、毎日Voicyのプレミアムリスナーとして耳からおふたりの思考を聴く時間が長く、11月に入ってから「発信は投資」と何度も耳にし、発起したところです。
起業当初、女性の起業ということで注目され、取材依頼を多く受けましたが、あの頃は実績も経験もなく、ガチャンとした会社のビジョンはまったく語れませんでした。今は少しの経験・実績が積み上がり、私自身の思考も整理されつつあり、発信できることも増えてきたと思えるようになってきました。後に続く若い世代がに残していける会社・生き方ができるよう広く発信していこう、という決意です。
【追記】発信は筋トレと一緒、と言われるけど、まだこの筋肉ができていないため時間がかかりすぎる…けど、今からガイドオフシーズンなので時間を捻出してがんばってみます宣言。