【デザインあっ!】よみがえれ! 岡山大学正門(キャンパスデザイン考)
現在の岡山大学構内案内板には「正門」が表示されている。
門があった当時の状況である。
門があった場所の現状である。門がない正門である。
岡大正門の歴史については、前稿で辿ってみた。
【デザインあっ!】岡山大学正門が消えていた(キャンパスデザイン考)
南北道路環境整備により、正門東側・モニュメントが歩道通行の邪魔になり、撤去したものと思われる。
南北道路を拡幅したが、その南側に通ずる歩道(市道)との関係で、南北道路南端の東側部分にデッドスペースが生じている。
それにもかかわらず、正門東側・モニュメントを、このデッドスペースへ後退させて、存置しなかったのはなぜか。
どうして、正門東側・モニュメントを撤去し、「正門」を消失させてしまったのか。
南北道路を南進
南北道路の南側歩道(市道)を北進
南北道路南端東側部分のデッドスペース(樹木植栽箇所)
今からでも、未来に向けて、正門を本来正門があるべき位置に戻すべきである。デッドスペースは、一刻も早い帰還を待ち受けている。
もともと、正門がなかったのならともかく、堂々と玄関にあった門を、ほんの少しずらしさえすればよいのに、庭の奥に、しまい込んでしまった意図は何だったのか。
というよりか、門のない正門にするなんて、どういう発想だったのか。
また、モニュメントが設置されたのは、当時、津島キャンパスのイメージアップを図るための「正門から西門までの一帯の環境整備事業」の一環であったのだから、モニュメントを元の位置に戻すのは、その趣旨に適うものである。