見出し画像

【俳句写真もどき】(59) 一重(ひとえ)なら 実の重ね着で 冬を越し

 

2024年3月29日撮影

シロヤマブキの実です。春を迎え、新芽が出て来ています。

もう少し待てば、花と実の共演となるかも知れません。

2023年3月31日撮影

白色一重咲きであるシロヤマブキが、実を付けたまま冬を越していました。
昨年、実を付けたまま花が咲いているのを見つけて、驚きましたが、毎年、そうなのかも知れません。 
シロヤマブキは、ヤマブキとは関係のない別属の種であり、日本では岡山県にのみ自生しているとか。写真は、いずれも、岡山県総合グラウンド内に植栽されているものです。
実のの掛詞は、著名な七重八重の歌に由来しています。

七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき
                      後拾遺和歌集  兼明親王
太田道灌の逸話に出て来る山吹は、黄色八重咲きのヤエヤマブキで、実を付けませんが、黄色一重咲きのヤマブキは、実を付けるそうです。 
私は、この逸話を学んだ当時、山吹に種類があることを知らず、山吹には実が付かないものと思い込んでいました。 
今年は、黄色一重咲きのヤマブキの結実を追跡してみます。