【嗚呼、人生 vol.13】〜写真を撮るということ③〜
こんにちは。写真を撮ることについて簡単に書いておこうと思ったら、書きたいことが溢れ出て止まらなくなり目が冴えてしまっている今日この頃です。
①では、写真を撮るようになったきっかけを、②では、風景写真を撮るようになったきっかけを書きました。③では、植物の写真を撮るようになったきっかけを書きたいと思います。
さて、植物の写真を好んで撮るようになったきっかけを書くには、②でも登場したホストファミリーの存在が深く関わっているのでそのことも交えながら書いてみようと思います。
私がどのようなホストファミリーと高校時代の留学生活を送ったかは②でざっと触れました。留学中私は現地の公立高校に通っていたのですが、ホストマザーがなんとその学校の事務の方でした。なので毎日の通学はホストマザーが運転する車の横にちょこんと乗るような感じでした。
ホストマザーの通勤時間と、私たち生徒の授業が始まる時間までには約1時間の空白があったのですが、私はその時間に学校のベンチに座って昨日の出来事を日記として書いていました。
ちょっとこのまま書き進めると、『日記のすゝめ』に投稿するのに適した内容になりそうで、この回のテーマの写真にたどり着くのに長い時間がかかってしまう気がするので、上の続きはまたどこか違うところで書きますね。
それで、そのマザーが車を運転しながら、助手席に座る私に、目にする標識や草花を教えてくれたのです。当時の私は運転免許証を持っていなかったので標識の話をされてもキョトンとしていたのですが、日本の標識でいう、動物飛び出し注意、みたいな標識に、コアラやカンガルーやイミューなどの動物の絵が描かれているのには、思わずカメラを構えました。オーストラリアに住む人にとっては日常的な風景でも日本でいずれの標識も目にすることはないので、それはそれは新鮮だったのです。けれど何しろ車ですから、走行速度も徒歩のそれよりもちろん速く、いくらiPhoneでもブレてしまうので優しく長押しするという、連写の機能を使いました。そんな風に、目にしたものを物珍しそうに写真に記録する私の様子をみてか、彼らもオーストラリアに固有なものを積極的に教えてくれました。
その中に、草花などの植物も含まれていました。オーストラリアでも薔薇などの日本でも目にする花を見かけることもありましたが、日本では、特に都内では見かけないような花もそれはそれはたくさんありました。それを見てカメラを構えていると、それに気付いたホストファミリーの誰かがその植物の名前や開花時期を教えてくれたり、その植物と一緒に私の写真を撮ってくれたりしました。そして、日本にいる家族や友人に見せてあげな〜、と言ってくれました。ああ、本当に素敵な方々ですよね。今でこそ問題なく彼らと意思疎通できますが、当時は英語母語話者と話すときは極端に緊張して上手に話せなかったりしたので、そう言った非言語コミュニケーションや、簡単な表現でのやりとりに、逐一救われていました。
ホストファミリーが暮らす敷地内にもたくさんのオーストラリアに固有な草花が植えられていたので、ときには敷地内をお散歩しながら植物のことを教えてくれました。次第に私も植物に興味を持ち始め、写真を撮るようになりました。この習慣は、5年経った今でも色濃く残っていて、最近では都内の植物にも無意識に目がいくようになりました。そしてその植物の写真を撮り、開花時期や特徴なども自発的に調べるようになっています。そして、このきっかけという苗を植えてくれたホストマザーに撮った写真を送ったりもします。彼女もお庭に咲いた植物の写真や、朝焼けや夕焼けの風景などを送ってくれます。
お互いに話す時間がない時でも、物理的に会えない場所にいても、写真を1枚送るだけで繋がりを感じることができ、さらには満たされた気持ちになれるって、本当に素敵なことだなー。とつくづく思います。
今回はあまり脇道に逸れずに目的の文章を書けた気がします。写真に関することを書くのは楽しいからもっと書きたいな〜。ゆっくりまったり続けていこうと思います☺️
ちなみにトップの写真は彼らのお庭に咲いていたオーストラリアのお花です。ボンボンみたいな形のこのお花、触ってみるとモコモコしていて、見た目も可愛らしくて愛着が湧くんです。日本では見たことないなあ。5年前スクエア機能を使って撮影したものでトップには写真全体が映らないため、instagramのアカウント@verba_picturaに載せてみたので、ぜひよろしければご覧ください☺️ https://www.instagram.com/verba_pictura/