香りの衣替え
冬の間大変お世話になったミントの香水も、
暖かくなってきた影響からか甘さが際立つようになってきました。
それはそれで素敵なんでしょうけど、ちょっと気分ではないというか、好みの使い方ではありません。
夏などは特に安直すぎて尚更使う気分にならない…。
ということで、新しい香水を買ってきました。
メゾン・クリスチャン・ディオールの「SPICE BLEND」。
ペッパーやジンジャーのスパイシーな香りの後に立ち上がるレザー調のパウダリーな香りが、エキゾチックな香りです。
(近年、香水マーケットとして大きく成長している中東向けの香りですね。)
先日オーダーしてきた水玉模様やフラミンゴ柄の少しガーリー要素が強いワンピースに、
スパイシーな香水を合わせたら甘さの中に少しクセのある苦味も手に入れられるのでは、と思ったのです。
夏の熱帯夜に暑苦しいほど合うパウダリーなミドルノートも、
これからの季節、とても面白い空気感を作れそう。
パウダリーっぽいものは冬もまた素敵ですしね。
1年中使える万能選手っていう感じで、日常遣いというよりは午後3時以降に気分を大きく変えるために身につけたい香りです。
そういえば、直営店のDiorの店舗で香水を買うと、好きな香りのミニボトルを1つ頂けます。
初めて香水に興味を持ち、初めてコスメにも興味を持ち、「Diorの店舗に行ってみたかったけど一人じゃ怖くて行けない」と言っていた友達と一緒に行ってきました。
初めて手を出す時、香水って少し不安ですよね。
私が買うことで、友達が気になっていた香りのサンプルボトルがいただけるなら安いものよってことで直営店に行ってきました。
私は記憶と香りはとても密接な関係があると思っていて、
何か特別な思いをした時に感じた香りを、その時の気持ちや空気感を自分で追体験するために身につけたりします。
今回、友達が思い出深い出来事の追体験要素として「香水」を選んでくれたのがとても嬉しく、
今後身につけた時の感想を改めて聞くことができるだろうことを想像すると、
また私も今の日のことを追体験し、思い出深い出来事として記憶していくんだろうなと思うと、楽しみで仕方ありません。
ところで、中東の方達の年間香水消費量は3~5リットルだそうです。
文字通り「浴びるように」香水をつけていることを考えると、
そりゃあ多くのメゾンが、中東の方達の好みに沿った香りを中心に商品展開をしていくに決まっていますよね。
今までだったら「ニッチフレグランス」として認識されていたスパイスウッド系の香りが、いつの間にやらメインストリームの一つに駆け上がってきた様子に、勝手にアラジン的なロマンチックさを感じてますますうっとりしてしまいます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?