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記録:ネイチャースピリッツの闘争

おばんです。Ver.2.0です。

突然ですがみなさんは「ネイチャースピリッツ」をご存知でしょうか。
デジタルワールドに数ある勢力の1つで、主に陸上に棲息する自然の中で力強く生き抜いてきた屈強なデジモンたちが所属する一大勢力です。

そして今回EX7「デジモンリベレイター」にその「ネイチャースピリッツ」が新規テーマとして収録されることになりました。

本noteでは筆者である私がネイチャースピリッツと共に歩んできた闘争を後世に残すべく、記録します。


Day 0 - 絶望の発芽

5月14日(火) (くもり)
18:00におそらく最後のネイチャースピリッツ(以降 : NSp)であるスターモンが公開されました。

新環境の星となるか、NSp

テイマーバトルでしか手に入らない専用のデジタマが存在する令和6年の最新テーマ『NSp』、この手厚さからどう考えても弱いわけがない。

しかしその時点で公開されているNSpのカードプールはその日の天気同様、明らかな曇天でした。

大自然を生きるNSpの雄たち しかし何かがおかしい

こちらをご覧ください。13種のNSpが存在します。
これだけ見ると「えっ?こんなにあるの?余裕じゃん!」と思いますよね。僕もそう思っていました。しかしよく見てください。

・Lv.3が2種類しかいない。
・サーチカードがない。
・進化コスト軽減カードがない。
・耐性付与のギミックがない。
・メモリ確保の手段がない。
・補助オプションがない。
・補助テイマーもいない。

13種ものカードが提供されているにも関わらず、パッと思いつく限りでも上記の欠点を有しています。最新テーマだよね?

特に「Lv.3が2種」「サーチカードなし」は致命的で、デッキの性質上順当進化をする上で必要なパーツを探せない、そもそもLv.3が引けず進化事故の可能性が高く、純粋なドローのみでやりくりせねばなりません。何なんだよ。おかしいだろ。

進化コスト軽減や耐性についてはあれば嬉しかった要素ではありますが、現代デジカではほぼ標準装備になりつつあって、これらが備わっていないということは少なくとも既存のデッキよりも確実に打たれ弱いデッキであることを意味します。ふざけているのか?

ましてやガブロや赤青ハイの台頭する大徒競走環境であるいま、打たれ弱いデッキで挑もうなんて愚か者のすることです。あまりなめるなよ。

この時点で既に制作陣営に対する不信感が高まっており、発売前からお腹が痛くなってきました。

とはいえ「組んでみたら強かった」は新デッキあるあるなので、ひとまず仮組をして既存環境のデッキと対戦してみることにしました。仮組したデッキがこちらです。

極彩色

足りないサーチとLv.3をウッコモン、大輔、アナログの少年で補いました。

引けさえすればどうとでもなるはずだ…山よ…そしてアステカ神話に登場する雨と雷の神を象ったトラロックモンよ…導いてくれ…!

環境デッキの一角 IPドラモンと対峙

試合結果ですが、
1試合目 ❌️
2試合目 
❌️
3試合目 
❌️
4試合目 
❌️
5試合目 
❌️
6試合目 
❌️

寝ます。さようなら。

Day 1 - 目覚めていても続く悪夢

5月15日(水) (くもり)
昨夜のことはよく覚えていません。
電子ドラッグ化されたトラロックモンの映像が永延と脳に流れ込んでくる夢を見て、夜中に一度悪寒とともに目が覚めました(ガチ)

若者の間で流行している電子ドラッグとなったトラロックモンです。

絶望から一夜。おぼろげな記憶を頼りに対戦の状況を振り返ります。

・トラロックモンまでは意外と進化出来た。
しかし相手の盤面には生き物がいないことが多くDPマイナス不発が多発。韻を踏むな。

・サーベルレオモンを抜くな。
ダイケンの効果で進化元からサーベルレオモンを抜かれるだけでオーバーフローメモリを4持っていかれる。返してくれよ。

レストしないでくれ。
ジャガモンを展開し、NSpたちでブロックする構えをとっても、パイルドラモンにすべての生き物がレストされ、無効化される。厳しいって。

・パーティションがない。
そしてそのままBT12 IPドラモン:FMの効果で、神であるにも関わらずトラロックモンを含むすべてのNSpが母なるデッキへと還っていきました。さようなら。

いくらなんでも劣勢が過ぎる。苦しい。苦し過ぎる。
最初の2~3試合程度はファーストフライトゆえに仕方がない考えましたが、後半のゲームでは明確にデッキのパワーで負けていることに気が付き、目覚めているいまも、悪夢はまだ続いていることを理解しました。

悪夢はつづく

進化元破棄等こちらにとってやや不利なギミックが採用されていることを差し引いたとしても、バウンスや消滅に対する耐性がない故にトラロックモンに進化してターンを返すと、それが生きて帰ってくることは十中八九ありません。

まぁよかろう。百歩譲ってバウンスや消滅を耐えられないことは受け入れよう。

けれどもトラロックモンにパーティションがないという致命的な弱点により面除去を受けてしまったあとに後続のデジモンを形成しづらく、自然の摂理や文明の栄枯盛衰を再現しているのか、ただ徒に消えてゆきます。そんなことまで再現するな。

対面した盤面ゼロからでもダイケンの効果で生き物を生成でき、かつ耐性や攻撃にも長けたインペリアルドラモンデッキと比較しても明らかに見劣りする性能で、相当なテコ入れが必要です。

これはもはや採用枚数云々の世界の話ではなく、組み立てをゼロから見直さなければどうあがいても太刀打ちできません。

1日目にしてアプローチを変え、盟友の力を借りることにしました。

力を貸してくれ…

Day 2 - 聖騎士よ聞いてくれ

5月18日(土) (はれ)
出張で少し東京を離れていてデッキを触れずにいましたが、研究再開。

色が混ざってしまうなら一度統一してみようという考えの元、共通色である「緑」を軸に、紀元前から擦り続けているドゥフトモンの展開力を使って雨と雷の神を呼び出そうと考えました。

卵はとりからボールモンを採用

勝てる。これならいける。
なかば確信に近いものがありました。

サーチカードやメモリ確保のテイマーも採用し、これでNSpの真価を発揮できる。
そう思っていました。このときまでは。

再び環境デッキの一角 IPドラモンと対峙

試合結果ですが、
1試合目 ❌️
2試合目 ❌️
3試合目 ❌️

急ぎ入れ替えたカードたちを元の状態に戻す作業へ入りました。
やはり野獣たちがおいそれと聖騎士の力を借りようだなんて考えは思い上がりです。勘違いしてはいけない。

試合を振り返ります。

・そもそも超絶不利対面
「本宮大輔&一乗寺賢」「パイルドラモン」「インペリアルドラモン:ファイターモード」この三大"絶対NSpを許さないし必ず殺すカード"たちによってこちらの動きがすべて完全に封殺されています。

バウンス耐性のないNspにとって面に対するレストやバウンスはつうこんのいちげきであり、食らったが最後、ゲーム中の復帰が非常に難しいです。

これは緑軸にしたとて同様であり、基本的なカードの設計上抗えないことです。デッキのデザイン上、恐らく絶対に勝てない対面であると悟りました。書いていて涙が出そうですが泣きません。(長男なので)

・トラロック降臨不要説
ドゥフトモンの展開力を使い横に展開したLv.5からLv.6へ進化し、そのままトラロックモンへ、が基本的なコンセプトでしたが、そもそもそこまでキレイに展開が許されず道中でパイルドラモンの全体レストからのパンチを喰らいこちらの盤面が先に瓦解します。

仮にキレイに決まったとしても、展開した時点で打点が足りており、わざわざ神を呼び出すほどのことではことが多いです。人数合わせの神。失礼過ぎる。

加えてドゥフトモンの展開素材としてリソースを使い込むことが多く、仮にトラロックモンに進化しても肝心な7コスト以下のNSpが手札になく、展開できないこともありました。何しに来たんだこいつは。

ドゥフトモンとはここで別れを告げ、獣の森への道を一人また歩き戻ることにしました。ありがとうドゥフトモン。またどこかで会おう。

Day 3 - 遠雷

5月27日(月) (くもり)
聖騎士と別れを告げて早幾日。NSpの森へと帰還し、再度振り出しへと戻った。

やはり奇を衒ったことはせず、純粋にNSpだけで組みあげるしかないのかもしれないと考えを改めて再度作ったデッキがこちら。

マイナーアップデート

ほぼ初期型と変更はありませんが、インペリアルドラモンとの地獄のスパーリングを経て、「メモリーは大事 板東は英二」「どうせ死ぬならその前に爪痕を残そう 爪は大事 板東は英二」の教訓を得たことで古来より青デッキで愛されてきた「ハンマースパーク」と「カイザーネイル」を採用しました。

・ヘブンズジャッジメント
・バンチョーレオモン
・緑デジタマ

このあたりも採用候補でしたが、すでに半分心が折れかけている僕にとってここで新しい試みをしてふたたび挫折した場合立ち直れなくなる可能性があるので怖くてやめました。これ以上いじめないでくれ。

友人に依頼し、ウォーグレイモン、青ハイ、ラグナロード、マグナモン、七大魔王など様々なデッキと対戦。

雷を落としてやりました。

そして幾度か負けつつも、なんとかぼちぼちの勝率を叩き出しました。

起きている間も続く悪夢を、ついに克服したかのように思われた。

しかしそんな曇天に日が差し込んだ矢先、奴は現れた。

パイロット:遅刻

1試合目 ❌️
2試合目 
❌️
3試合目 
❌️

怒涛の退化とアクティブ消滅の応酬により再び「大自然」が壊滅。

古代竜に続きアンデッド・ドラゴンにも"完全にわからされて"しまいました。

気がつくと天気は仄暗い曇天に戻り、手中に収めたのように思われた神様の雷は、彼方遠くでそっと鳴るのでした。

Day 4 - その者、鋼につき。

5月28日(火) (あめ)
昨日の大敗をあらわすかのような雨天。
昨日の敗北を振り返ります。

・退化がきつい
登場やジョグレスを主としたデッキですが、縦に1本長いデジモンを自陣に構える性質上、退化はどうしても弱点です。

加えて、トラロック着地後に両脇にLv.5を並べたとしてもデクスドルゴラの退化を当てられると退化を2退化で止め、全体をLv.5に統一した上で同一レベル消滅効果をモロに受けてしまいます。進化するだけで3面飛ばすな。

トラロック進化時に展開するデジモンをLv.5+他のLvに散らしたとしても、どの道どちらかにレベルを合わせる形で退化を受けると2/3は確定で吹き飛ぶため、いずれにしても大ダメージであることにかわりはありません。

・アタック強制に無力
前記した退化をモロに受けてしまうため、原則的にドルゴラ対面は後出し展開が有効だとわかりました。

しかし後出ししたトラロックでドルゴラモンを焼き払ったとしても、育成から上がってきたデジモン→ドルガモンのアタック強制→ドルグレモンの構えを受けると、サイドのデジモンでアタック→ドルゴラ進化で立っているトラロックが吹き飛びOFでターンが帰ってしまいます。簡単に死にすぎではないか?

以上の状況により、第一の壁 インペリアルドラモンに続き第二の壁 ドルゴラモンが高々と聳え立つに至ります。二つともそこそこシェアがあるから「どうせ当たらんし、割り切りでいいか⭐︎」とは絶対に言えないのが厳しいところです。

またしてもデッキのリメイクが求められ、やはり何らかの耐性をインチキして付けられんか?と考えていたところ、見るに見かねた盟友からのLINEを思い出しました。

山作りには欠かせない第三者の視点

プライバシー保護の観点から名前は伏せますが、同氏はあの悪名高いガブロを世に放った張本人で、あまりの速さにこの国唯一の立法機関である国会をもってしても法規制が間に合っていません。

そんなまだ逮捕されていないだけの健脚男 おすけ氏からエテスカを使えという天の声。

名実共に信頼性が非常高く、検証するしかありません。いやさせてください。させて頂きます。

そしてエテモンの進化バンクにはNSpにも正式所属している「メタルエテモン」がいます。

まだ未収録のカードも!希望は捨てません。
その者、鋼につき。

胸に燦然と輝く「最強」の二文字が光って唸る。
勝利を掴めと轟叫ぶ。
NSpの記述がないことは悔やまれますが、メタルエテモンは強いデジモン。故郷の神様に協力するくらいの懐の広さは待ち合わせているはずです。

そうして生まれたレシピがこちらです。

ここから始まるんだ。最強伝説が。

いざ尋常に勝負・・・・

1試合目 インペリアルドラモン ❌️
2試合目 インペリアルドラモン 
❌️
3試合目 チェスモン 

4試合目 チェスモン 
5試合目 ウォーグレイモン ❌️
6試合目 ウォーグレイモン ❌️
7試合目 青ハイ ❌️
8試合目 青ハイ ❌️

寝ます。さようなら。

Day 5 - 戦場まで何マイル?

5月31日(金) (あめ)
ついに本日はEX7「デジモンリベレイター」の発売日
そしてそれに重なるようにして雨風が吹き荒ぶ台風の上陸、と思いきやあっという間に雨も止み風も凪いでいきました。まるでNSpデッキのようですね。(この話はよしましょう)

みんなはもう買ったかな?

結局強い構築に辿りつかないまま発売日を迎えました。
とはいえ必要なパーツははっきりしているので秋葉原(テラ)へ…

馴染の店や知人・友人、持てるコネクションすべてを活用して無事探し求めていたパーツが揃いました。(ありがとうかなた君、そしてシャカシャカトレカ様、シャカシャカトレカフォーエバー。)

よく見るとこのデッキ、光っていないカードが一枚もない。素晴らしい。そんなに強くないのにいっちょ前に光るんじゃないよ。

そうオタマモンのLMの半額程度で買えたトラロックモンのパラレルに話しかけました。すでに正気は失いつつあり、意識が朦朧としておりました。

朦朧とした意識で王子のリバティ鑑定倶楽部へ。
発売初日のテイマーバトルにてついに実戦投入。
 NSp初の実戦。これは訓練ではない。繰り返す、これは訓練ではない。

明確に勝者と敗者の存在する戦場。
しかしNSpは冒頭でも述べたように陸上世界でその勢力を拡大してきた大自然の意思そのもの。闘い、勝ち続けて来た者たちです。仮に負けたとしても、それは彼らが負けたのではなく僕自身です。勝敗登録はそちらでお願いします。

参加者は11名。押して参る。


・1戦目 不戦勝

圧倒的な神の威厳に気圧されたのか、初戦は不戦勝。
店員の指示を待つまでもなく、ストレッチをしてアップをはじめました。


・2戦目 ミラージュガオガモン

BT11から参戦。長生き狼男。

そして初の実戦。緊張が走ります。
恐らく不利対面。ミラージュガオガモンは進化時にLv.5までバウンスの射程に入り、バーストモードについては確定で1体をバウンスしてきます。

NSpはLv.5を複数体並べる構えを取ることが多く、ミラージュに刈り取られる未来が早くも見え、厳しい戦闘になることが容易に想像できました。厳しくなるのが早いんだよ。

こちらが後攻。お相手は育成ガオモン進化からのメモリーブーストをプレイし、4枚サーチ。しかし4枚ともオプションという大下振れ。

3でメモリーが返ってきました。
こちらは育成ゴツモン進化、その後モノクロモン、トリケラモンと進化を進めて1返し。

育成から意気揚々とガオモンが前進してきます。
メモリーブーストを使用し、ガオガモン、マッハガオガモンに進化。
進化元にはガオガモンのジャミング。マッハガオガモンがアタックを仕掛けてきます。

まずい… このままジャミング1点とミラージュ進化で早くも盾を2枚も削られてしまう…

セキュリティチェック、1枚目

ターンが返ってくるという最強の受け札

メモリ相手側1からメモリーが1で返ってきました。
これは千載一遇の好機。

育成から前進したトリケラモンをサーベルレオモンACEへ進化。
レスト状態のマッハガオガモンにDP-8000を当て焼却。

その後もジリジリと圧を掛けるもお相手の盤面には気がつくとミラージュガオガモンが構えておりました。

迂闊にドローはできない。
効果処理に気を配りながら、こちらも2本目で用意したLv.5をエルドラディモンへ進化、デッキトップからLv.5を展開しつつトラロックモンへ進化。

ミラージュガオガモンにDP-21000を当て、またも焼却。
圧倒的な大自然の力で、見事初戦は勝利!!!!!


・3戦目 オウリュウモン

未だに効果がよく覚えられない。

幸先の良い勝利の勢いでこの試合も是非勝ち星を上げたいところ。
対面はオウリュウモン。怒涛のレストとバウンスが強みのデジモンです。
耐性がないからそういうのはやめてくださいと何度も申し上げています。

今度はこちらが先攻。
育成オタマモン進化からゲコモン進化で2返し。

お相手は育成リュウダモン進化からのコマンドラモンをプレイ。
デジ対のデジモンをキャッチするも月鈴を2枚落とし早くもダメージ。
またしてもチャンス!

多面展開に持ち込まれると分が悪いため、芽は早めに摘みたい。
ゲコモンを育成から前進。トリケラモン進化でレスト、ロックをかけメモリ2でターンを返します。

お相手、育成からリュウダモンが前進。
メインフェイズ開始時効果で月鈴をマインドリンク。いや引いとるんかい。

そのままアタックせず、メモリーブーストをプレイし、マインドリンクを解除してメモリーが1で返ってきました。

自分の場にはトリケラモン。手札にはサーベルレオモンACE。
相手の場にはレストしているコマンドラモンとアクティブのリュウダモン。
いける。これで2面焼き払ってまずはこちらがテンポを取る…!!

「トリケラモンからサーベルレオモンACEへ進化します。」
「進化時効果でリュウダモンをレストさせ、場の2体にマイナス8000を掛けて両方消滅でお願いします」

その時お相手から「リュウダモン、相手ターン終了時まで相手の効果受けないです」と一言。

………………………ん???

そういえばそんな効果だった…

「え、宣言してないですよね?」
「あーー、すみません…」

一瞬、気まずい空気が流れます。
しかしこれは強制効果であり、加えてすでに場には進化ドローまできっちり済ませてしまったサーベルレオモンACE。「な~~~んだ!あ、ごめんなさい!やっぱりちょっと変えてもいいですか?」というわけにはいきません。これは実戦。真剣勝負の場。

対戦数が少なすぎて完全に記憶から飛んでいた効果。
宣言を忘れていたお相手ももちろん悪いとは思いますが、効果を忘れていたのは僕も同じこと。コマンドラモンだけ消滅させ、そのままお相手のターンへ。まさにこれが致命的なミスとなりました。

その後は瞬く間にオウリュウモンが現れ、レストされたサーベルレオモンはデッキの奥深くへ戻っていきました。さようなら、強き獣よ。

そのまま連携パンチを複数くらい自盾はあと1枚。
メモリーが1で返ってきましたが、育成には(かわいい)Lv.3がぽつんといるだけ。
これ以上不要な血を流してはいけない。返し札がないことを伝え、そのまま投了しました。

対戦後、お相手からは宣言忘れについて謝罪されました。
人ですしミスはするのは仕方がないことですが、自分が慣れ親しんで使っている山の効果を相手も熟知しているとは限りません。それは自分も然り。自身への訓戒も込めて宣言はしっかりしてほしい旨をお伝えし、離席。

そしてこの対戦をもって階段が崩れ、初のテイマーバトルは終了。
実際の戦績は1勝 1敗。1勝については盾の裏目が強かっただけであり、NSpのバリューではないため複雑な心境です………


TB後、「NSpを見てみたい」という酔狂な男が二人。
デジカ界屈指の美男子 Fujiさんと、""あの""ライブラさんです。

見てみたいってなんだ。動物園の動物じゃねぇんだぞ。


・番外編:Fujiさん オメコン

 いまだ現役のBT5の強カード。

初戦はFujiさん。
結論から言います。不利対面です。
ムゲンドラモンの退化やヴァイクモンACEの退化、ロックがもろに直撃します。
退化の苦しさについては Day3 で明記しているので僕と同じようにすでに記憶が朧気な方についてはご参照ください。

試合は善戦も虚しくヴァイクACEの退化とロックの応酬を止めきれず、敗北。
忘れかけていた退化の苦しさを再度知ることとなりました。


・番外編:ライブラさん ルガ

奇しくも獣対決

二戦目は""あの""ライブラさん。
ライブラさんといえばやはりフェンリルガモン。

結論から言います。不利対面です。
ルガモンから走り出し、ジョグレスまでの一連の処理の間にこちらが介入できるタイミングがなく、トラロック & フレンズでブロッカーの布陣を敷いたものの虚しく撃沈されました。獣対決、風と雨の神ではなく獣神サンダー・ライガーに軍配が上がりました。

ライブラさんは残酷な男なので対戦後「何に強いデッキなんですか?」と質問してきました。僕が「何もないですよ、なのに不意に勝ったりするからもう何もわかりません」と答えたあとの空気感、僕は結構好きでしたけどもう感覚が麻痺してきている裏付けかもしれません。

こうして実戦カウントで1勝 3敗という大きく負け越す形で初日を終えました。

そして明後日に控える『でじのげん杯 3on3』

どう考えても穏やかではない戦績の中、今夜は獣たちと焚き火を囲いながら作戦会議をします。


Day 5.5 - 静かな夜戦

日付変わらず引き続き5月31日。
生傷が癒えぬまま、急遽TCG Rookie(トレカルーキー)様主催のBOX争奪戦へ。

とにかくいま必要なのは実践経験。
そこで山の補完案を見つけ、新弾環境の動きを理解すること。
NSpにとって何が脅威か、脅威でないのかは非常に重要な知見です。

参加者は再び 11 名。何卒。

・1戦目 黄色ワクチン

完全無敵生命体

初戦から難所を迎えました。
ご存知、マグナモンX抗体 &  ラピッドモンX抗体のSECコンビデッキ。

ざんねんないきもの図鑑「トラロックモン」のページにも記載がありますが、トラロックモンのDPマイナスは自ターンのみで相手ターン終了時まで持続しません。神だろそれくらいやってくれよ。

こちらが後手。
先手のお相手は序盤から育成パタモン進化で順調に準備を進めていきます。

対するこちらが目指す立ち回りは基本的にはサーベルレオモンACEのカウンター狙いです。こちらも着々と育成を進めつつ、狙い通り先に出てきたラピッドXをサーベルレオモンACEで粉砕!

そのまま意気揚々とジャミングアタック!
セキュリティ、1枚目。

大馬鹿カード

処したはずのパタモンが再びバトルエリアに登場。
お相手はすでに育成エリアにもパタモンが構えており、ダブルパタモンは流石に危険過ぎる。なんとしても場のパタモンは処理したい。

メモリ0からスターモンを4コストで登場。
パタモンを焼却してターンを返しました。

お相手のパタモンが前進。
効果でSTラピッドモンへ進化。ここから地獄が始まります。

「1コスト、希望の使者を使います」
とりあえず盾を小突いておこうという軽率さが祟り相手の手に渡ってしまったOPカード。これは見えていたカードのため、やむなし。
そのままホーリーエンジェモンACEへ進化。

「1コスト、希望の使者を使います」
これが幻聴だったのか現実だったのか、もはや記憶はあまりありませんが、育成前進からはじまり合計たったの2コストでLv.3からラピッドモンX抗体まで進化されてしまいました。インチキが過ぎる。

しかしこちらはインペリアルドラモンの理不尽さを十分経験してきている者たち。ちょっとやそっとのことでは戸惑いません。

ゲームが進み、こちらはトラロックモン & フレンズ。
相手の場にはマグナモンX抗体。
ブロッカーを展開し、お互い膠着状態になると考えていました。その時までは。

沈黙を先に破ったのは黄色ワクチン。
「マグナモンX抗体から進化します」

イかれてるよこいつ

6コスト支払ったはずが、トラロックモンの進化元からサーベルレオモンが剥奪され実質2コスト進化。

どこまでもNSpへの嫌がらせに余念のないインペリアルドラモン。
そのまま連続パンチを喰らい敗北しました。


・2戦目 ジエスモン 

一時代を築いた聖騎士

2戦目はジエスモン。
NSp同様、多面展開からの強力なジエスモンのアタックでフィニッシュを決めてくる攻撃的なデッキ。

こちらのカウンターが決まるかどうかが勝負のキーです。

ゲームは順調に進み、こちらの盤面にはトリケラモン。
お相手の盤面にはシスタモンノワールとジエスモンGX。

「ジエスモンGX DP21000でトリケラモンにアタックします」
きた……!

すかさずトリケラモンからカウンター進化。
サーベルレオモンACEの効果でシスタモンノワールをレスト、ノワールとGXにそれぞれ8000マイナスを付与。

ノワールが消滅したことによりGXのDPが2000下がり、更に8000下がりGXのDPは11000!そのままサーベルレオモンACE DP 12000とバトルになり、撃退!

そのまま物量で押し切り、勝利!


・3戦目 風間&マザー&エオス

噂の風間ザーブロッカー

3戦目はみや○の ね○り氏。
お得意の黄色かと思いきや育成エリアに現れたのはマザーデ・リーパー。
先手の同氏はそのまま3コストで風間照人をプレイ。

なるほど、これが噂の完全耐性お手軽15kブロッカーデッキ!
これは場にマザーが増えると攻めにくくなり非常に厄介…
早急に対処せねば…

序盤、こちらはジャガモンのブロッカーを展開しつつ相手のエオスモンのアタックを牽制しつつ時間を稼ぐも、相手の場にはいつの間にかマザーが3体。スリーマザー。マザーは一人でいいだろう。増えるな。

風間照人も分身し、ブロッカーが3体。

これは苦しい… しかし攻めなければ勝ちはない…!
雨と雷の神を呼び出し、手札から展開するNSpを吟味していたところ、ふととあることに気が付きました。

お飾りの御殿様ではなかった

【自分のターン】特徴に「NSp」を持つ自分のデジモン全てはアタックの対象を変更されない。

反抗期の少年ばりにマザーをガン無視したNSpたちの大群により、勝利。


・4戦目 デュークモン

古来より苦手なデッキランキング上位

すでに優勝は目なしですが、2戦目、3戦目と勝利を収めたおかげで上位卓へ返り咲くも対面は古来より苦手なデュークモンデッキ。

あずまろとかいうVer.2.0の使う山をメタるためだけに生まれてきた男によって植え付けられた苦手意識を払拭できるか………いざ……!

そう意気込んだのも束の間、現代デュークモンの殲滅力を完全に見くびっていました。

カウンター狙いで構えたLv.5たちが、消滅上限DPの押し上げられた紅焔やデジモンの進化時効果で瞬く間に焼き払われ、文字通り焼け野原となりました。そのさまはさながら山火事。動物は火が苦手。はっきりわかんだね。

雨乞いが間に合わず神を呼び出すことなく盾破棄アタックを華麗に喰らい、敗北。

焼却力の高い対面に対して、迂闊に前に出してはいけないという学びを得ました。紅焔とかいうカード、未だに使われてるのおかしいだろ。


結果、2勝 2敗。
デューク戦についてはこちらの立ち回りが軽率だった点もあるものの、やはり特に何かに対して強く出られる訳ではないのに不意に勝ったりする不思議なデッキ、NSp。

その神秘的な力をまだ使いこなせないまま、そしてまだ正解にたどり着けないまま、森の夜は静かに更けてゆくのでした。


Day 6 - 続・その者、鋼につき。

6月1日(土) (はれ)
本日18:00、突然の公開。

『最強』、再び。

記憶に新しい鋼の猿人が次弾の新規カードとして公開されました。

14種目のNSpとなるわけですが、結論としては非常に微妙なスペックです。

もちろん回してみて評価がガラッと変わる可能性もありますが、現時点でのデッキ使用者目線で欲しいポイントを補完する性能ではないという点を踏まえた上での微妙、という印象です。

現状、既にLv.6はエルドラディモンとサーベルレオモンを4枚ずつ積んでおり、枠としてはかなりカツカツないま、彼のために割く枠は決して潤沢にあるわけではありません。

そして一見てんこ盛りに見える効果ですが、そもそも素材となるLv.5 2体の展開についてはおそらくトラロックモンが着地をしたあとのことを想定しているのではないかと思われ、現状の課題は「トラロックモンへのスムーズなアクセス」であって、「トラロックモン着地後の追加打点」ではないのです…どうしてこうなった…

それよりもサーチをしてくれるテントモンなり、耐性を一時的にでもつけてくれるオプションなりが欲しいと神に祈り、明日のぐーデジに臨みます…


Day 7 - 焦土に降る雨

6月2日(日) (はれのち、あめ)
ぐーデジ杯当日。朝は涼しい晴れ模様が、チーム戦の開催時間が近づくに連れて打って変わって曇天に。そしてポツポツと雨が降り出しました。

おぉ、雨と雷の神よ、天にまします我らの主よ。
その大いなる存在を空に感じながら、大宮へ向かいました。

今回チームを組んでくれたのは、
・個人戦を堂々優勝 のあ (青マグナ)
・コントロールドッグ 犬 (赤黄コントロール)
の両名。感謝。

ただでさえ戦績のふるわないNSpデッキの使用を快諾してくれたミスター寛容の二人の善意に答えるべく、なんとか勝ち越したい。

そう意気込み、試合が始まりました。

本日のお品書き


・1戦目 ヌメウッコ

極悪熊野郎

初戦はヌメウッコ。それを駆るはかすと氏。
自分のカード効果を忘れる、場のカードの存在を忘れる、相手の宣言した効果も忘れる、試合中に眠っているのか起きているのか定かではない同氏ですが、デッキのパワーは間違いなくトップ。

ヌメウッコにはこれまで様々なデッキで様々な拷問を受けてましたが、NSpとしては対峙経験なし。

小物を焼けるスターモンやサーベルレオモン、そしてデクスモンもいる。
今日こそはこれまで蹂躙されてきた仲間の分も蹂躙し返したい所存。

こちらが先手、育成オタマモン進化からゲコモン進化で2返し。

お相手、ウッコ進化から3コストでヌメモンX登場。
貴重なヌメモンXをここで投下、もしやハンドが厳しいのか?

積極的に面に触り、テンポを取りたい。
ゲコモンを前へ、トリケラモンへ進化してヌメモンXをロック。
メモリー2で相手ターンへ。

しかしこの2返しが致命打となりました。

お相手、育成からウッコモンが前へ。効果でメモリが+1され、お相手のメモリーは3。まさか………

「ヌメモンX抗体からもんざえモンへ進化します」
トリケラモンにマイナス3000

「もんざえモンからもんざえXへ進化します」
場にゲレモンを展開、トリケラモンに追加マイナス6000

化石どころか骨粉となってしまったトリケラモンの残骸を眺めているうちに、もんざえXの2チェックが通り続け。爆速で敗北。

スターモンもサーベルレオモンもデクスモンもその姿を見せることはありませんでした……シャイな獣たちめ……

「ハンド上振れましたわw」
そう語るかすと氏を、子供には出せない大人の力で複数回殴打しつつ、味方の試合を見守っていましたが流石のミスター寛容2名。安定の勝利でチームで初戦から勝利。感謝しかない…


・2戦目 ゼファーガモン

期待の大型新人

EX7のメインパッケージを飾る新デジモン「ゼファーガモン」と対戦。
この対面は進研ゼミでやったやつ!そして挫折したやつ!本当に何になら勝てるんだこのデッキは。バカタレが。

新キーワード「ヴォルテクス」を筆頭に連続アタックを仕掛けながらレスト状態のデジモンをデッキの下に戻せるという強力な効果を持っています。

そしてもはや説明不要ですが、トラロックモンはそれを耐久できないため、試合前からお通夜ムードです。

先手からスタート。育成を粛々とLv.5まで育て、エルドラディガチャの準備に入ります。

お相手も順調に育成から伸ばしてゆき、数ターン後には颯爽とゼファーガ参上!
相手にはテイマーも2種展開され、盤石といった盤面になりつつあります…

こちらのターン、Lv.5をバトルエリアへ。
エルドラディガチャスタート…………………

ピックアップ★7 SSR

サーベルレオモンACE 登場!
エルドラディのターン終了時効果でジョグレスし、雨と雷の神 エルドラディモンへ進化!

koki大先生による神仏画

場にLv.5 を2体展開、神の雷がゼファーガモンを焼き払いました。
勝てる…いける… 苦手意識のあった対面ですが、今日こそはチームメイトのためにも絶対に勝ちたい…!

そう思っていたのも束の間、育成から出てきたプテロモンから進化、進化!進化ァ!!!!!

再度場に舞い戻ったゼファーガモン。
華麗なヴォルテクス捌きによって神は霧散し、敗北しました。
身の丈に合わない儚い夢でした。やわらか過ぎる神。

チームメイトも勝ち星を挙げられず、チームも敗北…
1勝 1敗、まだまだこれからァ!!


・3戦目 ドルゴラモン

ご存知「第二の壁」

お相手はだがめ氏。
多様なデッキを使いこなす実力者。そして使用デッキは以前遅刻氏に"わからされた"あのドルゴラモン。嫌な掛け算だ。終わった。

またしても先手。マリガン後の初期手札。

なるほど???

ただでざえ不利な対面に加え、不利な手札。
結末としてはゲームの最後までLv.3を引くことはなく、森の神聖な生き物たちは見るも無惨な姿に変えられてしまいました。さようなら。

立て続けに3連敗。流石に穏やかではない。
ここもチームの勝ち点が足りず、チーム敗北。
どう考えても自分が重荷になっているという罪悪感…重力をいつもの倍感じました…


・4戦目 マグナモンX抗体

立ちはだかる黄金騎士

非常にまずい。Day 5.5 では黄ワクに完全に粉砕されたばかり。
完全耐性をトラロックで突破できないのは既に既知の事実ですが、どう立ち回るのかアイデアのないまま試合がスタート…

お相手のターン、育成ブイモンからフレイドラモンへ進化。
初っ端から攻めの姿勢が感じられます。

赤い鉄砲玉

フレイドラモンを構えられては迂闊に生き物は前に出せません。
ていうか投げてサーチできる生き物はいないんだった…はは…

育成をLv.5まで伸ばしつつ、またしてもエルドラディガチャの準備へ。

お相手のターン、フレイドラモンが前進。
そのままアタック!こちらの盾からはサーベルレオモンACE、アーマーパージします。Lv.6と戦って生き残るな。

しかし後続がいなかったのか、レスト状態のブイモンを残してメモリーブーストをプレイされターンが返ってきました。チャンスか?!

育成エリアから前進、Lv.5のデジモンでレスト状態のブイモンを殴打。
エルドラディモンへ進化し、場にLv.3とLv.4を1体ずつ展開してターンエンド。

相手も再度育成で着々と進化を重ね、こちらのターンも挟みつマグナXが降臨。ついに聖闘士(セイント)が出てきてしまったか…

しかしメモリは3で返ってきている。
場にはエルドラディモンとLv.5のデジモン。

手札のサーベルレオモンへ3コストで進化させれば、トラロックへ進化可能…!
しかし相手は完全耐性。神の雷も、黄金騎士の鎧の前には虚しくも無力。

とはいえ突破の糸口は神にしかない!
進化を重ねてトラロックモンへジョグレス進化!

手札から展開するNSpを吟味していたところ、ふととあることに気が付きました。

お飾りの御殿様ではなかった(n回目)

【自分のターン】特徴に「NSp」を持つ自分のデジモン全てはアタックの対象を変更されない。

反抗期の少年ばりにマグナXをガン無視したNSpたちの大群により、勝利。
どこかで見たなこの回。

思いがけず手に入れた初勝利。ここでなんとか勢いをつかみたいところ。
そしてこの初勝利が有効勝利となり、チームも勝利!貢献した!貢献したぞ~~~!!!!

それ以上に足を引っ張っているので、次の試合もなんとしても勝たねばなりません。慢心するなバカタレが。


・5戦目 オメコン

また君か………

予選最終戦はプリンス・オブ・デジカ Fujiさん。
結論から言います。不利対面ですと前も書いたろ?

ムゲンドラモンの退化やヴァイクモンACEの退化、ロックがもろに直撃しますと前も書いたろ?

とはいえ前回の反省を活かし、前半はカウンターの構えを取りつつアグロプランで積極的に盾を攻撃!

育成から出てきたダークマスターズのアタックをサーベルレオモンのカウンターで弱体化しながら除去!

ゲーム序盤から相手のセキュリティは2枚。
押し込める…押し込みたい…押し込めたり…
押し込み三段活用を呪詛のように唱えながら退化に怯えていたところ、祈りも虚しく突如登場したエテモンからのヴァイクモンACEで盤面が瓦解。

味方じゃないのかよお前は

しまいにはアルティメットカオスモンまで登場し、アルティメットカオスモンのカードへ力強く書き込まれている「パーティション」の文字への羨望に苛まれているうちに試合は終了。

Fujiさんの甘いマスクから繰り出された邪悪な生命体たちによって、純粋無垢な獣たちの森は焼き払われ予選が終わりました。

チームも僕の邪気に飲まれてしまったのか勝ちきれず、敗北。僕も塵になりたい気持ちです。

結果は、
個人成績 1勝 4敗
チーム成績 2勝 3敗

チームメイトの奮闘に助けて頂き奇跡的に2勝しましたが、数字は嘘をつきません。非常に厳しい結果です。

山の課題はまた明日振り返ります。

度重なる敗北により焦土となった大宮には、大会が終わったあとも雨が降り続けるのでした。


Day 8 - 未知なる巨影

6月3日(月) (あめ)
この日もまた神の悲しみが降りしきりました。
雨は神様のおしっこだと昔通った小学校のおじいちゃん先生が居たが、いま会ってそんなことを言われた日には乱暴を働いてしまうかもしれない。次やったら殴る。トリプルファイヤー。

昨日の大敗を振り返りました。
詳細は省き総括します。ごくごく自然な流れで山を引かせてくれ。

サーチやドローソースが無いのであれば至極真っ当な希望です。
いまとなってDay 0 の疑問が怒りに変わってきましたが、NSpと向き合うために必要なのは禅と調和の精神。映画「ハルク」で見た怒りを落ち着かせる呼吸法で怒りを抑えます。

そして様々なカードを検証した結果、辿り着いたのがこちら。

ナンデモサーチモン

デッキ名の通りヌメウッコの心臓部であり散々辛酸を舐めさせられたウッコモンですが、今こそ味方として引き入れるとき……!

Day 0 でも採用していたウッコモン、しかしあの頃と今とでは山の理解度も練度も違う……!

昨日の構築に枠を作り、ウッコモンを積めばこの苦しみから根本的に解放されるはず……

という実に甘い見通しから生まれたレシピがこちら。

新たなエンジンを搭載した自然のちから

ウッコモンで卵を使い込むことを加味してSTフラフィモンを追加!アタック時にそのデジモンのDP以下ならなんでも寝っ転がせるスゴイやつだ!

こうしてサーチ問題は根本的に解決し(たと思い込むことにし)、森に平和が訪れた………というところで実戦へ。

カードン秋葉原店のテイマーバトル。
ひっそりと猛者の集まる月曜日の闘技場。
今日こそは好敵手たちを打ち破り、栄えあるテイマーバトル優勝の栄光を掴んでみせる……!!

・1戦目 ドルゴラモン

お馴染み「第二の壁」

いきなり終わりました。更に運が悪いことに使い手は遅刻先生。
どうやって負けたかも思い出せないくらいに野焼きをされ、初戦から大敗走。どうやって勝つんだよ。

強制アタック、アクティブ消滅、退化というNSpアンハッピーセットのコンボは領域展開せずとも必中で必殺でまたもやデッキパワーの差を思い知らされました。(そしてこの遅刻先生が今夜の優勝者となることはまだ誰も知らない。)

そんな遅刻先生から貴重な情報が。
「この間フリーでやったけど、NSpにボコボコにされましたよ」

NSpが????ドルゴラモンを????ボコる????
おそらくアース2の出来事で並行世界の話だとは思いますが、詳しく聞くとどうやら「セントガルゴモンACE」が採用されており、それにより完封されたとのこと。ほぉ??!

未知なる巨影 その1

すごくいい話を聞けた。気を取り直して2戦目へ。


・2戦目 黄色ワクチン

もはや説明不要

善戦するもマグナモンの猛攻に押し切られ、敗北。
希望の使者とかいうカードによって生み出される絶望の愚者。
光差すところ影は必ずあるということで。何の話だ。


・3戦目 マザコン

身体がデカすぎる(指摘)

3戦目はインペさん。「マザーデ・リーパー以外のデジタマを使えない」という根治困難な難病に罹っており、リハビリのためにACEカードでブラスト進化を繰り返して心の平穏を保っているデジモンカードの生き字引のような方です。
非常に緻密に練られたコントロールを使う強者のため、油断は許されません。

当然お相手のデッキの基本ギミックは流行りの風間ザー。
しかし自軍には知行高は七千を数える蛙の旗本を率いており、勝算は十分。

狙い通り、ゲコモンのジャミングを活用しながら序盤から積極的にアタックを繰り返し、大きく返ってきたコストを上手く使いトラロックモンへ進化!

風間ザーキラーことトノサマゲコモンを登場させ、そのまま殴りきって勝利!

聞きしに勝る猛将よ


・4戦目 銀河

EX弾の先輩です

最終戦はまさかの銀河。
銀河は最速で決まると2ターン目にはアポロモンの18,000/3点チェックが飛んでくるスピードパワーモンスター。僕自身も愛用していたデッキだからこそ、打ち破りたい!

そんな意気込みも虚しく序盤からコウ・サヨを展開され、最速でアポロモンの進撃2点パンチを喰らい、早くもピンチ。

こちらは何とか神が降りてくるまでは盤面を維持したい…
トリケラモンを駆使し、相手デジモンをロックしながら時間を稼ぎます。

しかし相手はメモリを自在に操れる銀河デッキ。
コウサヨの力でアポロモンからスイッチ進化されてしまう…!

「コウサヨの効果を使います」
来る……!ミラージュか……?ディアナか……?

……ん?

まさかの展開でした。盤面に退化を喰らい、またもピンチ。
しかしそこからもLv.5登場の苦しいプレイを続けながら時間を稼ぎ続け、最終的にはトラロックモンまで着地!相手がライブラリアウトし、勝利となりました。

試合後、デッキのネタバラシをして頂きましたが銀河のスピード進化を使い進化元の長ーいメタリックドラモンと進化元の長ーいヴォルケニックドラモンを用意し、ラグナロードモンへ進化するデッキとのことでした。全部乗せのフルーツパフェのようなデッキだ。

しかしながら神の力で何とか太陽と月の化身を撃退。
太陽も月も、ものすごい雷が落ちると爆発する。これがでんじろう先生も知らないデジカの科学です。


結果は 2勝 2敗。
前日の惨敗を踏まえれば大健闘です。
そしてやはりウッコモンを採用したことでサーチが潤沢に周り、抜群の安定感を得ました。サーチは正義。NSpの未来に明るいサーチあれ。


TB終了後、ディアボロモン研究会の同期でもある娯楽屋店長 kitneさんから「ジャンボガメモンどうですか」と遅刻先生に続きまたもNSpへの知見を頂きました。ほぉ??!

未知なる巨影 その2

師曰く、「Lv.5の状態でラプラスの魔を使用し、そのままジャンボガメモンへ進化。相手のメインフェイズ開始時、ガメの効果で進化元からLv.5が登場、Lv.5の登場時効果を解決後、カウンターフェイズで進化、その後ガメでブロックする」とのこと。1センテンス足りとも弱いと感じる部分がない。あまりにも天才の発想。てんさい糖でも食べているのだろうか。(食べていない)

そして遅刻先生から頂いたセントガルゴモンACEのアイデアもまさにこのギミックと完璧に噛み合います。出会ったときからダンスをする運命の二人

Ver.2.0という男はプライドのない男なので、すぐさまアイデアを記録。
エルドラディモンへ突然の解雇通知をするべく、森へ帰り急ぐのでした。

偉大な古代の巨大亀の存在を全身砲台の巨大亀は超えることができるのか。
そして電撃加入したセント・ウエスト・フルメタル・ジャックラッセル・ハイランド・テリアの剛腕は唸るか。文明の利器か怪物か。雄々しき自然に轟く機械の重低音。我らがネイチャースピリッツの運命やいかに。


Day 9 - War of Turtle (亀の戦争) pt.1

6月8日(土) (くもり)
今日は待ちに待った西東京のCS『N1-グランプリ』当日。
今日こそ先日のカードンTBで娯楽屋 店長と遅刻先生に授けて頂いた叡智を試すとき…!

茂る森を拓いてみれば機械革命の音がする

見よ。この美しく光る鋼鉄のボディを。
雄大な大自然に突如として訪れた機械化の濁流。
自らを機械化することでハードウェアとしての肉体の限界を拡張し、自然界の理を完全に超越した存在となりました。

もはや弱肉強食ではなく全肉亀食。(読み方は任せます)
全身武装した亀が、いまスターダムへ上り詰めんと栄えある第一歩を踏み出しました。

・1戦目 ロイヤルナイツ

みんな大好きオメガモン

初戦はキヨ氏。様々なCSで実績を残す腕利き。
Day 2では同じ釜の冷飯を食ったドゥフトモンが、まさか我が軍前に立ちはだかろうとは。

こちらが後手。
先手のキヨ氏「5コスト、デュナスモンを登場します。」

早くもチャンス到来。初手から5コストもゲット。
初手にマグナモンやシスタモンが着地しなかったことを見るに手札が厳しいことは明白。

間髪を空けずに攻める…!

ジャミングを敷いたLv.5で小まめなアタックを仕掛けつつ、ジャンボガメに進化してターンを返します。
どうだ…! これで相手の粛清速攻が飛んできたとしても、ジャンボガメモンからLv.5登場、そしてカウンターで返り討ちにしてやる…!

自然と機械の美しき融合コンボにより、聖騎士を完封してしまった…
そう思っていたのも束の間。

「軽減効果でデュークモンを登場させます」

「登場時効果で13000以下のデジモンを消滅させます」

………ん?

DX超合金 ネイチャースピリッツロボこと

赤い聖騎士のちからによってロボは一瞬にして鉄屑に成り果て、気がつくと相手の盤面には7体のロイヤルナイツたちが…

聖なる光が鋼鉄を溶かし、敗北。

試合後、キヨ氏から「オタマモン居なかったんですか?」と質問。

ん?なんでですか?

「だってコスト軽減出来なくなるんで…」

…………………ん?

ん?
ん?
本当になにやってんだよバカタレが。

初戦から大大大やらかし。
ただのオタマジャクシだと思って接していた自分が恥ずかしい。


・2戦目 アルゴモン

なんやかんや初対戦

お相手はしっぽくんさん。二重敬語。
Xでは可愛らしいポン・デ・ライオンのアイコンでお馴染みの同氏ですが、その可愛らしさとは対極のアルゴモンデッキ。EX7環境にまさかの対面。

アルゴモンの対戦経験がなく、何をしてくるのか全くわからない…

とはいえ(恐らく)それはお相手も同じこと…
先程は聖騎士によって溶鉱炉行きとなってしまったが今回は無関係………薙ぎ払え…!ジャンボガメモン…!

こちらが先手、意気揚々とウッコモンに進化!
手札にはLv.3とLv.4も握っている。1返しして好調な滑り出しだ。

…そう、ここまでは。

……そこから何ターン経過したかわかりません。
お相手の場には既にLv.6アルゴモンが2体。その他にも小物の生き物が並び、リーサル盤面。

一方こちらは山を捲れど捲れど、Lv.5を1枚も引かず。

順当の魔物に飲み込まれ、鋼鉄の殺戮タートルを場に出すことなく敗走。
なにやってんだよお前らは。


・3戦目 銀河

EX5の最強バディ

続いてはモミジネコさん。
未だに根強い人気を誇る銀河デッキ。

しかし最近はその足回りをエンジンとして利用し、Lv.6には他のデジモンを採用しているケースが増えている。

安易にアポロやディアナが飛んでくると思い込んではいけない。

ゲームはお互い順調に進み、中盤、ついに登場。

とにかく顔がいい 顔面国宝

一番上の正体はヘクセブラウモンでした。
銀河ヘクセ、なるほど…!縦に進化元を伸ばしやすい銀河と、進化元枚数以下がレスト出来ないヘクセとは好相性。賢い…!

しかしこちらも負けてはいられません。
無敵の巨大要塞ジャンボガメモンで相手のアタックを牽制しつつ、2体目に展開したサーベルレオモンとジョグレス!

守りたい、チャーミングな笑顔

この無邪気な笑みから繰り出される雨と雷のエネルギーを合体させ巨大なビームとして撃ち出す『ナウイキアウィトル』がヘクセブラウモンの脳天に直撃し、1.21ジゴワット(DP換算で35000)という圧倒的な電力によってその肢体を爆散させました。勝利。

しかしお相手もジャンボガメモンのあまりの巨大さに戸惑いを隠しきれなかったのか、というか当たり前ですがタイミング良くアタックをされずにジャンボガメモンからLv.5のデジモンをカタパルトタートルする黄金コンボは決まらず。難しい。


・4戦目 黄色ワクチン

聖闘士、再び。

最後の試合はスペ氏。名実共に上位プレイヤー。
そして駆るは得意の黄色ワクチン。

強いプレイヤーの使う練度の高い強い山。終わった。

しかしここで勝てば総合成績は2-2で幕が引ける。
負け越しだけはしたくない。いざ…!

こちらが後手。順調に進化も進み、ジャミングを敷いたトリケラモンからジャンボガメモンへ進化!

これで無敵に亀アタックラッシュでぶち抜いてやるぜ…!!

そこから数プレイゲームが進み、ふと、スペ氏。
「…トリケラからジャンボガメ、進化出来なくね?」

…………………ん?

ん?
ん?
本当になにやってんだよバカタレが。

本日2度目の大大大やらかし。
進化条件を間違えるという痛恨のミス。
即刻自分の負けで試合終了を申し出るも、スペ氏も懐の深い男、「俺も気づかなかったしこのまま進めよう」とゲームを続行。優しい世界。

そうして自主的な切腹を止められ、急ぎすぎた機械化を推し進めた結果 自然豊かだった文明の悲しくも凋落のシンボルとなってしまったネイチャースピリッツロボは、黄金騎士と黄金兎により塵一つ残らない形で成敗されましたとさ。わーいわい、これにて一件落着。めでたしめでたし。


試合後、光の速さでデッキからジャンボガメモンを取り出し、優しくストレージに収納しました。

ジャンボガメモンの使用感を振り返ります。

・ラプラスの魔、あってこそ
やはり13kサイズのブロッカーが立っていて、殴ると進化元からLv.5以下のなにかが飛び出してくるよ!とわかっていて殴る者はいません。当然。
ロボのギミックはラプラスの魔の強制アタック効果があってこそ光るものだと痛感。

・進化コストが重すぎる
当然ですがこれまでエルドラディモンの4コストですら重たいと思っていたコストが更に1増えるとそれは流石に使い込みが過ぎます。


しかしながらもう一体のロボである『セントガルゴモンACE』については試用期間を経て、正規登用となりました。

・Lv.5 NSpと好相性
ジャミングや防壁を敷いたトリケラモンからのアタックのカウンター札として非常に優秀でした。レスト状態でも相手の盾アタックにカウンター進化、起き上がりブロック。トリケラモンの進化元効果で相手のセキュリティ1枚破棄が入り、進化もロック。

以上の反省を踏まえて大至急デッキを改変。午後の部に臨みます。
後半へ続く…


Day 9.5 - War of Turtle (亀の戦争) pt.2

続いてN1グランプリ 第二部。
午前中とデッキを変更しても良いルールで幸いでした。

これがNSpの最新地点!

やはり古代から生き永らえてきた生き物には、生き永らえてきたなりの理由があります。安易に彼を時代遅れのアンティーク扱いしてしまった自分が恥ずかしい。敬老の心。今日を新しい敬老の日とする。

恥も外聞も捨て、再びエルドラディモンと共に闘う覚悟を決め、第二部突入!


・1戦目 七大魔王

今期優勢と名高い魔王デッキ

初戦、子龍氏。
故郷である中国から現地のデジカ公式サプライを独自輸入し日本の友人に配り歩く心やさしい巨人。しかしここは真剣勝負の場。必ず仕留める。

そして対面は魔王。
午前中のキヨ研ゼミで学んだ『巨大生物に対する基本呪文集 第1項』に記載のあった最強カードが、このデッキにはある。

喜ぶ主人と同様に、オタマモンも喜びの舞

完勝のはずが流石は心やさしいが巨人は巨人である子龍氏、豪快なプレイにゲーム中盤圧倒され、ほぼ負けが確定していたものの、紆余曲折あり勝利。

ありがとう、水辺の生き物。
(彼が後に稀代の名将軍へ進化することは、まだ誰も知らない。)


・2戦目 ミラージュ

手札警察犬

2戦目はまたしてもしっぽくんさん。二度目の二重敬称。
初戦の勝利をなんとかモノにしたい。子龍氏からも「バーツーサン…カテヨ…」と熱い激励があり、もう自分一人だけの身体ではないのだと痛感しました。やるしかない。

しかし相手はミラージュ。そして恐らく流行りのヘクセ採用型。
進化元破棄にはめっぽう弱いNSp、これは早急に勝負を仕掛けねばなりません。

しかしここでも順当の魔物が…………
引けども引けどもトラロックモンが見当たらない。
恐らく午前中の構築で、森に機械を持ち込んだことで神の機嫌を損ねてしまった可能性が高い。

神の力がなくては所詮は獣たち…
青く武装した人狼とイケメン騎士によって森に氷河期が訪れ、敗走。


・3戦目 赤青ハイブリッド

環境を喰い荒らす古代のバケモノ

3戦目は泥酔して前歯を折る男、ゴル氏。
ついに来た…!環境最強デッキの1つである混色ハイブリッド。
ウッコモン・エンジンの殺人的な加速力に乗せて飛んでくるエンガルのアタック&バウンスの猛攻。間違いなくトップTierのデッキです。

一方こちらは神がストライキ中のNSpデッキ。厳しいって。
苦戦は必至ですが、こちらも古代の力を宿したデッキです。
ガチンコ勝負、やったろうじゃねぇか…!

こちらが後手。お相手は早速育成エリアにウッコモンを育成。
更に場に3コス輝二が展開され、3でメモリーが返ってくる。

早くもエンジンが温まり始めていることがわかる… これは危ない…

こちらも育成にLv.3を進化、スターモンへ進化、ジャガモンへ進化で相手へターンを返します。

ウッコモンが前進、メモリ+、後ろ進化せず、ウッコモンのセキュリティアタックでウッコモン消滅。お互い殴り合いがスタート…!

しかしこちらは防壁ジャガモン!命を削りながら攻撃を続けます!
エンガルをケアし、オタマモンを登場させターンを返します。

そしてその瞬間が訪れました。
「古の守護神を使います」
「0コストで3コス輝二を貼ってターン返します」

そうは問屋が卸さない

「お互いは支払う登場コストをマイナス出来ない。」

お天道様が許しても、オタマモンは許しません。
ゴル氏、痛恨のミス。きっちり追加3コストを頂き、こちらのメモリは5。

いける…いけるぞ…これならいける!
育成を進化させつつ続く防壁ジャガモンのアタック、相手にメモリは1返し。

ゴル氏、まだハンドが厳しいようで4コス輝二をプレイ。
メモリが3でターンが帰ってきます。

お相手のセキュリティは3枚、こちらの場には3体の生き物。
相手の場には可愛らしいLv.3のデジモン。
そして与えられたメモリは3。

場の生き物3体で総攻撃、防壁を使いつつもセキュリティをすべて破壊。

美しき古代の牙

レスト状態のジャガモンから3コストでサーベルレオモンACEへ進化!
場の生き物をレスト、DPマイナス8000し消滅、そしてサーベルレオモンACEの効果でアクティブ!プレイヤーへダイレクトアタック!

古代の牙が、ゴル氏の前歯を再生不能なまでに粉々に砕きました。
お相手のミスもありながらも、環境デッキを落とせたことは非常に大きな自信になりました。ちなみに神はまた見かけませんでした。スト続行。


・4戦目 ミラージュ

再び、手札警察犬

4戦目、おーぎ氏。オオミヤ大陸唯一の常識人にして、超テイマーバトル 個人戦を優勝した最強の男。終わった。
ましてやミラージュには先程コテンパンにブチのめされたばかり。気が重い。

しかしミラージュガオガモンもヘクセブラウモンも所詮は生き物。
過去に行ったたくさんの実験を経て、「生き物に強い雷を当てると死ぬ」という研究結果が得られています。

強い雷、どう考えてもたくさん当てたい。いざ。

序盤からこちらは育成で着々と進化、雨乞いの儀式に備えます。
一方おーぎ氏、メモリーブーストやトレーニングを投げ続けるが、表情が暗い。ピックの内容から推測するに、……………これは………………ミラージュを………………引いていない…………!!

またしても千載一遇の好機。やるんだな。ライナー、いまここで!

ストを終えたばかりの神を呼びつけ、サーチのために出てきた相手盤面の小物たちを焼き払う!

しかし悪夢はここから始まった。
「ズドモンACEを登場します。」

恐ろしき海の戦士

突如として現れた海の戦士。
神の進化元からあっと言う間にブチ抜かれるサーベルレオモンACE。
NSpの苦手なもの 第2位 進化元破棄。漂う暗雲。

後のことはよく覚えていませんが、焼いても焼いても場のブルー・スクランブルでズドモンACEを再利用され続け、とにかくサーベルレオモンACEが執拗にシバかれ、膨大なメモリーを奪われます。気がつくと相手の盤面には手札警察で特殊な訓練を受けた犬、そしてイケメン騎士。

こおりタイプの技が炸裂し、くさタイプの神は凍死しました。
しんかもとはき、こうかはばつぐんなんだよ…


・5戦目 ディアボロモン

増幅する悪意

予選最終戦 ほね氏。
「トークン使います」という威勢の良い一言から緊張感が走ります。

相棒よ……そこに居るんだな……
EX6環境を共に駆け抜けてくれた愛すべき相棒がまさかの相手。

動きは熟知している。しかしメインギミックである<退化>はどう考えてもNSpの苦手なもの第1位。非常にまずい。

しかしこちらにはレスト効果が潤沢にある。
立ち回りで制して見せる…!

お相手は育成ケラモンからクリサリモンへ順調に進化。
こちらも負けじと進化を続け、強気にアタックを仕掛けます。

そしてゲーム後半、相手の場にはSRディアボロモン、ディアボロモンACE、トークンが1体という最強の布陣が完成。

安易に生き物を登場させるとあっという間に詰み。
慎重に場の生き物を進化させつつ、遂に満を持して自然と機械の美しき融合を体現した存在が降臨。

轟くセント・ウエスト・フルメタル・ジャックラッセル・ハイランド・テリアの剛腕

トリケラモンも駆使しつつ相手のディアボロモンをすべてレスト!
そのまますべてのアタックを通し、勝利!

試合後、以前から当方をフォローして頂いているというほね氏とディアボロ談義に花が咲き、まさかのNSpも組んでいるとのことで更に話が盛り上がりました。NSp同志がいた…!こんな嬉しいことはありません。

しかし突如ほね氏から衝撃の一言。
「ずっと思ってたんですけど、なんでエルドラディ4コストで進化してるんですか?」

『ん?だって4コス進化ですよね?』

「いやNSpから3進化じゃないですか!」

『えーーそんなのないですよ!』

・・・・ん?


ん?

絶望の発芽から約1ヶ月。
その芽は「無意識の思い込み」という栄養をふんだんに吸い取り、見えないところで着々と成長し、いま、思いがけない形で開花しました。

さようなら。


Day 10 - 目覚めし大地の魂たち

6月22日(土) (あめ)
延長15回裏まで続いた機械亀と古代亀の凄惨な戦争の終結から早2週間。

NSp士官学校での厳しい訓練から現在に至るまでの約1ヶ月間、知らず知らずのうちに小さな損失を垂れ流し続けていたという残酷な事実を前線基地から知らされる。

そのショックにより意識と五感とすべての感情を失いこの日まで植物状態となっていた。

今日はA杯。理を識り、目覚めた朝。本当のDay1の緞帳が上がる。

個人戦、いざ。

・1戦目 七大魔王

神曲 地獄篇

初戦、子龍。N1グランプリのリプレイか…?
しかしこちらには「ドアストッパー」と呼ばれる最強の生命体、オタマモンが居る。もう進化コストを誤るあの日の僕ではない。

こちらが先攻。
手札にはオタマモンが2枚。これはいきなり好都合。
育成にゴツモンを構え、オタマモンを登場させてターンを返す。

苦しい表情の子龍。
早くも完封の気配、これはいける……!

しかし次の瞬間、NSpは思い出すことになる。絶望を。

NSpの天敵ともいえる最凶オプション

大きくメモリを返されるも、トラッシュのリヴァイアモンが海中から爛々と眼を光らせる。

ドアは閉めても魔王は現れる。
神1 vs 魔王7は理の外側に生きる存在に軍配が上がり、基本肺呼吸のNSpたちはなす術なく敗走。


・2戦目 エンシェントグレイモン

伝説の十闘士

対戦相手 すな。OPS(Open-Pack Syndrome)の重症患者。
普段は大宮の最果てにあるホスピスにてYouTubeのパック開封動画を延々と鑑賞する最先端の緩和ケアに身を置く男。

主治医と担当患者という関係である僕と彼ですが、ここは戦場。
彼を治療したい気持ちと彼を討ち滅ぼしたい気持ちのジレンマを抱えつつもこちらが先手でゴング。

お互い着々と育成準備を進め、ゲーム中盤。雨乞いの儀式に向けたこちらの前面展開をエンシェントグレイモンが大きく往なす。ややこちらが劣勢か…

しかし我々はネイチャースピリッツ。
自分よりも体格の大きな相手との闘い方には心得がある。

Lv.5を再度バトルエリアに構え、虎視眈々と相手の油断を待つ。
そしてその瞬間が訪れる。

「エンシェントグレイモンでプレイヤーにアタックします。」
……今だ……………!!!!!

牙を剥く大自然

鮮やかにカウンターが決まり、灰となり消えゆく伝説の十闘士。
歴史に眠りたまえ。強き古代の英雄よ。

そのまま物量で押し込み、勝利。


・3戦目 赤ハイブリッド

闘う熱血小学生

対戦相手 ボーズ氏。赤ハイをから抽出したエキスを培養した特殊な人工血液を体中に巡らせるX-MEN。

動物が苦手とする火を操る男。苦戦が予想される…!

こちらが先手でゲームスタート。
お相手、途中まで拓也が中々現れず、ドローが渋そうな様子。

しかしこちらも引けども引けどもエルドラディモンが見当たらない。
ボーズ氏の血潮に呼応するように上昇し続ける室温にビビって岩の下に隠れてしまったのか?

結局「暑いのが苦手」を徹底したのか最後まで亀は姿を見せず、相手の盤面に並んだ小学生たちから"良いの"を何発かもらいKO。


・4戦目 シャイングレイモン

火の次は日

続いての対戦相手は、けつばん氏。
彼は午後に控えるチーム戦のチームメイト…CSの悪魔によって敵同士となってしまった我ら。

そしてまたしても亀の苦手な日照り。
早くも負けを覚悟した約5分後、…勝利。

お相手の大事故に対してこちらは淀みなくデッキが回り、一枚も大門大が現れることなく大自然の魂たちがセキュリティとけつばん氏を噛み砕きました。

我らにとって午後が本番だ!


・5戦目 リリスモン

妖艶な色欲の魔王

最終戦はまつい氏。初対戦。
初戦は七大魔王に粉砕されたNSpですが、今回は一大魔王。
こちらにも神が一体。タイマンと見せかけこちらは仲間をたくさん呼べばまだ部があるはず。

と思っていた約10分後、…勝利。

お相手、初ターンに育成エリアでガジモンへ進化するもその後Lv.4を引かず…

こちらもこれみよがしにデジモンカイザーを2枚貼るダメ押しの嫌がらせをし、タイマンを持ちかけておきながらとんでも物量で押し込むという非常に了見の狭い姑息な方法で勝利。

毎ターン苦痛で表情が歪むまつい氏が居た堪れなくなり、午後は我が身という気持ちで全試合を終えました。

結果は3勝2負。まさかの勝ち越し。
進化コストが軽い。それだけのことでこんなにも勝率が変わるのかと戸惑いながらも確かな手応えを感じつつ、午後への意気込みを胸にチームメンバーと合流。

3人仲良く丸亀製麺で冷たいうどんを流し込み、いざ午後の部へ…………


Day 10.5 - 目覚めし大地の魂たち

午前中の個人戦を終え、午後の3on3戦へ。
巷ではすっかりコミックデッキ枠となってしまったNSpですが、この苦しみを笑う人間たちの鼻を明かしてやりたいという強いエネルギーで今日までこのデッキと共に闘ってきました。

そんなデッキでも使用を快諾してくれた盟友であるガラシャツ氏とけつばん氏。二人ともお礼を言わせて?ゼア イズ サンクス オンリー、「感謝しかない」と…

なんとしても二人の厚意には報いたい。
バトルオペレーション、セット…! イン!


・1戦目 エオスモン

幻想郷の主人

初戦 ねこ太氏。横浜を拠点に活動するNPO団体ケバ部の参謀。
その活動内容や構成員など全容は未だベールに包まれており、謎が謎を呼ぶ謎の団体の謎の男。ねこ太氏。

わかっていることはねこ太氏はエオスモンが大好きであること、そして彼が倒すべき敵であるという点のみ。いざ。

こちらが先手。育成から着々と進化を進める。
しかしエオスモンにはNSpの苦手なもの第1位 <退化>のギミックがある。
迂闊に前に出すと怒涛の退化でテンポを取られてしまうため、前面展開を行うタイミングを伺う………が、どうもお相手の様子がおかしい………

場にLv.4のエオスモンを登場し、テイマーを貼るばかりで一向に展開してこない。

……………まさかLv.5を引いていない?
その仮説を証明するかのように苦悶の表情を浮かべ唸るねこ太氏。

説明しよう。NSpは獰猛であると同時に知性も有する獣たち。
油断を見逃さずに盤面に落雷を落としつつ一転攻勢を仕掛け、勝利!

しかしチームの対面が厳しく、初戦は敗北。
メンバー同士励まし合い、次の回戦へ。


・2戦目 マスティモン

異世界の軍師

続いてのお相手は YKK。人肉の解体工場に勤める屈指の名工。
倒した対戦相手の臓器を部位別に瓶詰めして冷凍保存し、夏に友人たちを招きBBQで振る舞い、最後にはその友人たちさえも"小さくして"瓶詰めにしてしまう地産地消男。

生産者の顔が見える第二試合。どちらが今夜の酒のアテになるのか。

しかしこちらは中々思うようにデッキが回らず、もたもたしている間にお相手の盤面には立て続けに三度のジョグレスを経て3体のマスティモンが降臨、そしてそれを取り巻く天使たちが陣取っていた………

こうなるともう手遅れなのか…………
骨をも砕くミートミキサーと化したマスティモンたち………

しかしここからNSpの猛攻が始まる。
与えられたメモリは3。育成エリアから前進したLv.5からサーベルレオモンへ3コストで進化し、まずは場のエンジェウーモンACEを消滅!

そしてそのままトラロックモンへ進化してジャガモン登場、ジャガモンの登場時退化とトラロックモンの稲妻でマスティモン1を退化&マスティモン2を消滅してオーバーフローでメモリ回復!

そしてジャガモンからエルドラディモンへ進化……ガチャタイム………SSRサーベルレオモンACEビンゴ!

そのまま2体目のトラロックモンを呼び出し、効果を駆使してマスティモンと天使たちを完全消滅!

そこからお相手の返し札がなく、神の雷でYKKをBBQして勝利!

あわや猟友会の鍋料理の具材になってしまうところでしたが、そこはやはり神。人の子に圧倒的な自然の力を見せつけました。

メンバーの勝ちも噛み合い、このラウンドは勝利!
いけるで工藤…!


・3戦目 赤ハイブリッド

闘う熱血小学生 再び

3戦目はクラクラファイナンスチーム つかへい氏。
街のゴロツキに暴利で金を貸し付け、法外な金利を毟り取ってはその利益を恵まれない子どもたちの支援団体へ寄付する悪の仮面を被った正義の民間金融機関。

赤ハイは午前中、X-MEN ボーズ氏にぶつけられてこちらが火傷を負ったばかり。まだ負傷箇所にアロエを塗っている最中での対戦…苦しい予感が…

先手でこちらがゲームスタート。
こちらが展開した小物をジュッ…と小さな音と共に焼いてくる赤き闘士たち。こちらが火傷の手当をしている間に相手の盤面にはカイゼルグレイモンが構えておりました。

しかしここでお相手が痛恨のミス。
こちらの場にオタマモンがいる状態で、古の守護神を宣言。
3コス拓也を登場させ1返し狙いだったところが通常コストを支払うことになったため、こちらがメモリ3でターンがスタート。

そこからLv.5からのエルドラディモン、ガチャを引き当てジョグレスからのトラロックモン降臨!

盤面焼却&ロックをかけつつ物量で押し返し、勝利!

雷は火よりも早く動く。

しかしチームが対面に苦しめられ、敗北…!
チーム戦の悪魔よ………


・4戦目 七大魔王

神曲 地獄篇 再演

最終戦はまさかの本日初戦で当たった子龍。
完全敗北を喫した対面故に気が重い…

ここまで個人3連勝と勝ち進んで来たがここまでか…
しかしまだ…まだやれる…!

そう信じて試合開始。

…………が、10分後。
大事故でデッキが1mmも回らずに敗北。

なんとか立て直そうと奮闘するも引けども引けどもオタマモンもおらず、Lv.5は投げども投げども消滅させられ、進化が繋がらずにあっと言う間にボードを取られてオグドモンが着地。

オグドモンの巨大な脚に踏みつけられ、最終戦はNSpが塵となり敗北。

チームとしても奮闘があと一歩届かず、敗北。
悔しいがこれもまたチーム戦の醍醐味!

この時点で階段が崩れ、全てのラウンドが終了。

個人成績 3-1  チーム成績 1-3
メンバー同士でまたリベンジしましょう!とアツい決意を固め、3人仲良く町中華でビールを飲みA杯が終了!

まだまだ苦手な対面があったり、今日に関してはお相手の事故が多かったのも事実ですが、少しずつ勝率が上がってきたNSp。

自分自身、使い始めた当時から見ても練度が格段に上がった実感があり、BT18「エレメントサクセサー」の発売前の最後の環境でぼちぼち良い成績が残せたことに安堵しております。

今週末からは新弾環境。

そして私が買うカードは4枚だけ。

その者、鋼につき。

友よ、力を貸してくれ。


Day 11 - 夜明け

12月3日(月) (はれ)
考えられないことですが、さきの大戦から半年もの月日が流れました。

その間、世の中はBT18「エレメントサクセサー」BT19「クロスエボリューション」による世界恐慌に突入し、新弾への夢や希望を持つことが難しい時代と成り果てていました。

私自身、新たな戦力としてNSpに加わりし鋼の王者、メタルエテモンとの共闘によりこの暗黒の時代を駆け抜けられると信じていました。そう、BT18の発売日までは。

NSpという大自然に不自然なほどの輝きを放つ鋼な猿が加わったように、森の外では伝説の十闘士たちが目を覚まし、新宿の街を救った少年少女たちが現れ、下水道の汚らわしい生き物たちが死に、黄金騎士のメッキが少し剥がれ、そして最速の狼がその軸足を折られることなった。
つまりどういうことかというと、結果として「猿に残されたパイはない」という残酷過ぎる現実を受け入れるに至ります。

半年前は期待の大型新人と胸を躍らせておりましたが、いまのいままで存在すら忘れていたくらいには猿が姿をくらましてから久しい。森からの現場中継は以上です。スタジオにお返しします。

こちらスタジオです。11月28日。モノトーンになった世界に色彩を与えるべく生まれたEX8「CHAIN OF LIBERATION」がついに世に放たれました。

新時代の鐘が鳴る

色彩を与えられた世界には、無論、偉大なる大自然の魂であるネイチャースピリッツが棲む森も含まれています。

満を持して登場

苦節半年。どれほど、どれほどこの瞬間を待ったか。
鋼の亀や巨大ロボ犬の力を借り、鋼の猿に縋り、そんな自然と逆行した力に頼らざるを得ない立場、泥を啜りながら、歯を食いしばりながら過ごした半年間もの月日がついに報われる時がきた。

鬱屈とした世界からのLIBERATION(解放)がついに始まるのだ。

特筆すべきはこの2枚の救世主。

天を仰ぎし最強の軟体生物

1枚目はこちら。
腕を大きく上にあげ、相手をカチ上げる運動。NSp体操第一。
これまでのNSpはエルドラディモンによるLv.5の多面展開で構える防御の布陣を取るのが一般的でした。またエルドラディモンでLv.6のACEがヒットした場合でもターンを返しつつトラロックモンへ進化し、除去を行いつつ多面展開でまた構える、という形が定石で世界の常識。

そう、除去は行っているもののあくまで受けの構え。まだ相手のセキュリティを1枚も削れてはいないのです。

しかしこのモチモンが登場したことにより、状況が一変しました。

このモチモンが進化元にあることにより、エルドラディモンやトラロックモンの進化時効果でNSpを持つデジモンが登場した際、仮にメモリが1以上で返っていたとしてもアタックすることが可能になりました。

多面展開をした上に、ついでに攻めにもいける。
どうしても一度構える→そこから攻めに転じるという流れの中で1ターンのロスが生じていた問題が根本的に解決し、NSpの中でも最強クラスのカードと呼ぶにふさわしい性能です。強すぎる。あまりにも。

そして更にこのモチモンのバリューを効果の通り倍にするカードが収録されました。

まさに集大成ともいえる1枚

2枚目。ついに出ました専用オプション。
モチモンの効果でアタックします。
…を、連携で…?いいの…?ダメじゃない…?

つまり、
・エルドラディモンの効果でLv.6 ACE 登場
・モチモン効果で連携 2チェック
・エルドラディモンのターン終了時効果でジョグレス
・トラロックモンの効果でNSp登場
・(ジョグレスによりモチモンがリセットされているので)モチモン効果で連携 2チェック

相手のセキュリティを4枚突然割りながら、ACEカウンターの構えを取る。
これが現実に行えるようになりました。急に強くなり過ぎだろ。

そしてエルドラディモンガチャの追加アタリも収録。

多面レスト&メモリ生成

完璧すぎる。弱いわけがない。山に欠けていた「相手への明確な殺意」を突如手に入れ、大自然に夜明けの陽光が差し込む。


そんな陽光を背中に浴び、12/1(日)。
越谷で開かれた ニューデジカップへ戦友である以下2名と参戦。

・おやぶんマグナ A
・お狐様の大胸筋 OZ

そして私、禅と調和を理解した男、Ver.2.0の3名による最強チームの挑戦が始まる。

これまでのすべてを否定しろ。NSpよ。世界を変えるんだ。

jpgからあふれる闘気


・1戦目 マグナモン

メッキの剥がれた黄金騎士

初戦 まつい氏。ただのまついを名乗っているがただものではない。
明らかな実力者が扱う明らかに強い山。対戦相手としては申し分なし。

こちらは順調にNSpオプションを仕込み、育成も着々と構える。
しかし途中である異変に気が付く。

面展開絶許黄金兎

完全に油断していました。
まつい氏の「ラピッドモンX抗体に進化します」の一言で一気に空気が重たくなりました。

黄金騎士はもう一人いる。そしてNSpの天敵。
これは非常にまずい。

こちらも退化やレストロックで応戦し続け、奇跡的に相手のリソースを削ることに成功します。

こちらの盾がゼロになるも、埋めていたオプションから飛び出したジャガモンによりお相手の打点計算が狂い、無事勝利!

途中、左隣のメンバーから「トークンの宣言忘れました」という不穏なワードが聞こえましたが全員勝利で1戦目を笑顔で終えることができました。

強い…強いぞNSp…! 確かな手ごたえを感じつつ、2戦目へ。


・2戦目 デュークモン

新時代最強の騎士

2戦目はガブロを考案し、ついに今年の8月に投獄されその罪を償った男、おすけ。

強さと速さに憑りつかれた男が駆るはEX8のSECカード「デュークモンX抗体」

ここであえておさらいしておきたいのだが、動物は火が苦手。(Day5.5 4戦目参照)

デッキとして対面するのは初めてですが、強化を貰ったのはお互い様。
こちらも気合十分というところでゴング。

序盤から意気揚々と面展開をし、しっかりと構えたのもつかの間。
育成から上がってきたギルモンは瞬く間に深紅の騎士となり、文字通りこちらの盤面を更地にし、再び森は山火事に見舞われ絶滅しました。

消滅耐性がないのは今日においても変わっておらず、Lv.5より上の生き物を軽々と焼いてくるデュークモンに成す術はありませんでした。
恐らく対策らしい対策も存在しないため、今後デッキに相当な見直しが必要です。許せねぇ。

数分で敗北し、申し訳ないと思っているところで両サイドの勝利!
これがチーム戦のよいところ…骨を拾っていただき3戦目へ。

・3戦目 赤ハイ

目覚めし古代竜

3戦目は大宮の不良キッズ みく。
悪い大人たちにそそのかされて着実に"ワル"の道へ身を染めてゆく男。

赤ハイ。この半年間で環境トップへ躍り出た最速デッキの一角。
手札の状況次第では先攻2ターン目に4点チェックでリーサルの構えを取ってくる怪物デッキ。

NSpとしては何とかカウンターの構えでそれを薙ぎ払いたいところ…

しかしやはり火の勢いは強く、序盤からアナログの少年やフレイモンの効果で着実にリソースを稼がれ、あっという間に敗北。

デジクロスで低コストで出てくるのやめれる?

オプションカードを仕込んだりこちらが必要パーツを集めるよりも先に盾をすべて割ってくる速度。追いつけるわけがない。

「今日初めてこの山回したんですよね」というワル仕込みの煽りを受け、多分NSpより古代から生きている先輩だし負けてもしょうがないといい聞かせることで連敗という事実を重く受け止めつつ、なんと両サイドの勝利報告でここでもチーム勝利!
足を引っ張り過ぎている。そして横が強すぎる。4戦目へ。

・4戦目 建御雷神

犬の神

4戦目 ハニ山くん a.k.a ハニ村くん ことHoney氏。
様々なデッキを使いこなす強者集団「board」の「rd」ところを担当している彼が使うのはフェンリルガモン:建御雷神。

過去の文献を一読されている読者諸賢ならすでにご存知だろうが「生き物に強い雷を当てると死ぬ」という研究結果がこの世にはあり、トラロックモンよりも早い速度で強い雷を放つのがこの犬の神だ。

神同士の争い。頂上決戦とでもいうべきか。ここで雌雄を決するのだ。雷早出し大会の王者が今日決まる。

建御雷神=タケミカ、改めタケミッチはパーツが揃い次第育成から射出されるルガモンが一気にLv.7まで駆け上がってくるデッキです。

ルールの処理上、相手のタケミッチが君臨するまでこちらの効果が挟まる余地がなく、相手の進化の途中で除去することが非常に不可能でありまぎれもないTier1デッキです。

しかしその性質上、盾裏目になりえる除去オプションはなく、こちらも速度で押し切ることができれば勝機はまだある…………

しかしこちらには頼れるサーチカードがテントモンのみ。
準備に出遅れている間にHoney氏に懐から犬の神が飛び出し、強い雷を素早く繰り出しこちらの生き物を殺めました。神の戦い、こちらの神不在のまま決着。

感想戦では仮にこちらの神が着地していたとしても状況を好転されるのは難しかったであろうという共通認識を確認しあい、閉幕。僕はいいけど君がそう思うんじゃないよ失礼だろう。

チームメンバーもそれぞれ厳しい対面の力の前に屈し、初のチーム敗北。
本当に足だけを引っ張り続けております。


・5戦目 赤ハイ

進化時効果 山火事が発生する

5戦目 かすと氏。
識字率の低い地域に生まれ、満足にカードテキストを認識できない彼だが環境最強のデッキを握り初戦以外全勝とのこと。

赤ハイについては既に3戦目にワル男に煽りを受けつつ大敗した直後であり、嫌な記憶が消えていない。そしてただでさえ負けが込んでいる状況。チームメンバーにも申し訳が立たない。なんとかして状況を打破したい。

ゲームは順調に進み、NSpの黄金コンボである連携2チェックx2の計4チェックを決めて相手の盾はあと1枚のままターンを返す。

ここさえ乗り切れば勝機はある。

しかしここは流石の赤ハイ。どこからともなく飛んでくる無限の打点によりこちらの盾をあっという間にゼロにされ、最後はエンシェントグレイモンの効果で登場した神原拓也&源輝二からギガスモンに進化し、GG。

このコンボ
強すぎんだろ

チームとしても敗北し、いよいよ後がない。最終戦へ。


・6戦目 ワニ

深海の主

6戦目 もしょ氏。
"あの"ライブラさんが管理する謎の組織「煌めきサーバー」の一員。
そしてNSpの天敵であるリヴァイアモン。

もしょ氏は私の熱心な禅修行の甲斐もありともにNSpの研究に心血を燃やしてくれる同志。しかしここは戦場。昨日の敵は今日の友って言葉があるけど。(古いとはなんじゃ~っ!)

EX5の生き物にボコボコにされるEX8の生き物の構図などどう考えてもおかしいのでここは新弾としての矜持を見せたいところ。

しかしその時は突然来た。

絶対NSp殺OP

「8コストでロストルムを使います」
流石はNSpの共同研究者。NSpがやられて嫌な動きを熟知している。
仮にコストを貰ったとしても、効果登場がメインギミックのNSpに取ってはこのあとの動きが大きく制限されるため、8コスト以上のバリューを生む痛恨の一手。

こちらは貰ったコストを使いエルドラディモンの効果であえて登場させず、事前に仕込んだNSpオプションの力で連携でどんどん盾を削る作戦に切り替える。面を取りながらであれば間に合うはず…!

エルドラディモンのアタック、スターモンと連携 16000 2点チェック!

絶対NSp殺OP

「チェック、ロストルムです。」
この後のことはよく覚えていません。うちの亀がワニに食われた記憶を最後に、気が付くとゲームが終わっていました。

チームも勝ちがかみ合わず、というか僕が負け続けているので当然勝ちが足りず敗戦。


こうして記念すべき新生NSpのデビュー戦は1勝5敗という惨憺たる結果で幕を閉じました。

確かにNSpは強い強化がありました。
しかしそれは他のテーマとて同じこと。

夜が明けたら、何が起こるのか。
それはまた夜が来るということだ。

To Be Continued…


Day 12 - 共闘の先の景色

1月12日(日) (はれ)
またしても「現実」という鋭い刃により果物のように切り分けられてしまったNSpについて記録します。

今日はなんの日か。そう、「超テイマーバトル 3on3」の日です。
今日という戦いの軌跡を振り返る前に、ここに至るまでの経緯を説明させて頂きたい。

遡ること2週間前、Day 11で跡形もなくNSpが粉砕されてから数週間経過したときのこと。
事前に申し込みをしていた「超テイマーバトル3on3」への当選通知を受信。

Xでは当選、落選の悲喜交々なポストが飛び交っておりましたが、前日に自宅マンションの駐輪場でドミノ倒れしていた住人たちの自転車を1つ1つ起こした行いが徳ポイントとしてカウントされのか、無事当選。徳は積むものだ。

挑戦のはじまり

ここでイカれたバンドメンバーを紹介したい。

一人目
小さな巨人、ガラシャツ
レオモン好きな心優しい男。ジントニックが好き。

二人目
歩く知識図鑑、けつばん
環境理解が深く、様々なデッキを操る男。下戸。

そして三人目
不等式の解、Ver.2.0
NSpに心酔するあまり会社を休む男。マリブコークが好き。

そんなバンドメンバーでメジャーを目指すことになりましたが、ここで重要なのがデッキ選定。

Day11で早くも心を砕かれつつあった私にとって、サブデッキとして最近多用しているバルバモン、通称:ババ抜きを使いたい気持ちが強く、同じようにけつばん氏もデュークモンを使いたさそうな雰囲気。

ほんのりとペンデュラムのことを忘れていないアピールをする

そこにすかさずガラシャツ氏。

プカモンは買いなさい

やはり実直な男、脇目もふらず開口一番「DSでいく」と高らかに宣言。
デジモンカードは後手が有利とされているカードゲーム。ガラシャツ氏の後攻1ターン目のプレイが光り、このあと我々が何を使うことになったのかは触れるまでもないだろう。

そして時は現在。
いま私たちの眼前には伏魔殿・バンダイ本社が高らかに聳え立つ。

リアルアグモン、初めて見た

ここまで血こそ滲まないがじんわり腰痛になる程度に鍛錬を積み、想像し得るあらゆる対面を想定してデッキを仕上げてこの日に臨んだ我ら。いざ。

先に本日のレシピをご紹介。

The Nature Strikes Back(自然の逆襲)


・1戦目 デュークモン

現環境最強の騎士

初戦から真打登場。落語の世界では高座に上がるのはまずは前座からという不文律があるが、異世界の騎士の騎士に人間界の常識が通じるはずもなく早くも大ピンチ。郷に入っては郷に従え。

本稿の愛読者諸賢であれば既に承知のことと思いますが、Day5.5でもお伝えした通り動物は火が苦手。耐性のないNSpにとって、更なる火力を手に入れたデュークモンは最も苦手とする対面の1つ。

しかしこれはチーム戦、弱音は吐いていられない…!

ゲームスタート、お相手は育成エリアで着実にしゃがむ姿勢。
デュークお得意の一気に進化を伸ばして攻め込むスタイルだ…
しかしなかなか後ろから出てこず。もしやキーカードを引けていない…?

好機。ここぞとばかりにNSpデッキが応え、得意の盤面展開と連携アタックでセキュリティに猛攻を仕掛け、リーサル盤面の構えでターン終了。

しかし流石に育成エリアから前進してきたデジモンがデュークXへ進化!
焼き払われてゆく大自然の魂たち。こちらの盤面には心もとないがLv.5がポツリと残ったままターンが返ってくる。

相手のデュークXはDP 20000という怪物。
しかしこちらもこの世界では「神」と称されるトラロックモンを率いる軍勢。

本稿の愛読者諸賢であれば既に承知のことと思いますが、「生き物に強い雷を当てると死ぬ」という研究結果があるため、仮に異世界の聖騎士であろうとそれは同様。

大自然の発電所

盤面のLv.5からエルドラディモンへ、そこからジョグレスまで駆け上がり、デュークXへマイナスDP 21000を与えて灰に変え、無事勝利…!

しかしチームメンバーたちが押し込まれてしまい、チームとしては初戦敗北。やむなし!

余談ですが、対面されたチームのみなさまも元々ペンデュラム3テーマで出ようと思っていたとのことで、大変話が盛り上がりました。何ならガラシャツ氏はDSミラーというアツいマッチアップ。負けてたけど。でもペンデュラムテーマは最高。絆。仲間。地元。(地元ではない)

記念に持ち合わせていたオリジナルのメモリーマーカーを皆様にお配りし、2戦目へ…


・2戦目 デュークモン

本日2度目の現環境最強の騎士

またしても真打登場。
流行りは重々承知しているものの、苦手対面の連戦、シンプルに嫌に決まっている。

しかし相手がデュークモンだと気づくまでに時間を要しました。
お相手の構築、何かがおかしい。

「育成孵化、プチメラモン」
育成孵化、プチメラモン、ふむ。

「ゲソモン進化」
ゲソモン進化、ふむ。

「PF宣言、メガログラウモンX抗体」
PF宣言!!!メガログラウモンX抗体!!!

進化元の2チェックが本当に嫌

ここでようやく自分の置かれた最悪の状況を理解しました。

こちらは圧倒的に消滅効果が飛び交う現環境に対抗するべく、不屈持ちのアトラーカブテリモンと BT1ミミを採用し、場保ちと育成エリアの回転を加速させることでゲームを有利に持ち込もうという作戦。

しかし対面は足回りに不屈持ちが苦手とするゲソモンXによる進化元破棄効果を搭載し、上層では苦手とするデュークモンによる消滅効果を搭載しているため、どう転んでも相手のアクションがこちらには強く刺さってしまう…

最悪の状況を理解したタイミングでは既に遅く、森は瞬く間に聖騎士の炎に包まれ消失……

チームメンバーも同様に敗走し、早くもチーム2敗で退場リーチ。
ここで補足させて頂きたいが、本大会はトリプル・エリミネーション、つまり3つチームの負けがついた時点で確定リタイアという非常にシビアのルールの下で執り行われています。つまり早速2敗している我らはもう後がありません。

運命の3戦目へ。


・3戦目 風マザー

無敵の鉄壁ブロッカー

3戦目にして突然の風マザー!
本来であればあらゆる効果を受け付けない高DPのブロッカーは多くのデッキにとって苦手意識があるはず。しかしNSpは違います。

大殿様

森を統治せし石高数万を誇る旗本の大名としての威厳を見せつけ、勝利。

そしてここでようやくメンバーの勝利も噛み合い、初のチームとしての1勝を獲得!首の皮一枚つながり、4戦目へ。


・4戦目 ムゲンドラモン

不滅の機械竜

4戦目はムゲンドラモン。渋い…渋過ぎるぜ兄さん…
進化元をどんどん補充し、様々な進化元効果を得ながら攻めてくるデッキ。
ビジュアルには惹かれながらも「なんかむずかしそう」という小学生並みの理由で組んだことのないデッキと対面。

ムゲンドラモンはDPマイナスへの耐性が標準装備となっており、これまでの「生き物に強い雷を当てると死ぬ」という研究結果を否定する存在。

万が一向こうが順調に立ち上がってしまった場合、非常に分が悪い。
早めに手数で攻め込みたいところ。

ゲーム開始、ギガドラモン登場からコストを大きく頂く。
ほぉ!そうだった。ムゲンはメモリをたんまりくれるんだった…メモトレなし、ミミは引けたら貼るという非常にストイックな構築であるNSpは常に1返しという嫌がらせに悶えながら暮らしていたため、このストレスから解放されたのはデカい。

頂いた潤沢なコストを使い、こちらは堅実に進化。
しかしお相手、どうやら手札がずっと芳しくない様子…

森の「牙」こと

ここは真剣勝負の場、弱肉強食の世界に生きしNSpの「牙」による連パンが華麗に通り、勝利!

メンバーも闘気十分、勝利をもぎ取りチーム勝利で継戦!5回戦へ!

ここまできたら完走したい… したいんだよ…


・5戦目 不戦勝

小休止

ここにきて不戦勝。まったく予想していませんでした。
しかし不用意に立ち歩いたり、待機席でフリー対戦もNGとされていたため、これまでの4回戦をチームメンバーと振り返りながら予選最終戦への想いを高めました。

いざ… 最終戦…


・6戦目 マグナモン

もうええて

最終戦はなすまろ氏。黄金の輝きに魅入られし男。
大自然と共に生きるNSpにとって、こんな非有機的な存在は到底許容できません(セントガルゴモンはただのワンちゃんだからOK)。高いレアリティに甘んじたそのメッキをすべてはがし、貧しい民草へ届ける童話のようなオチにしてやる。

そう意気込むのもつかの間。
「マグナモンからファンクンモンに進化します」

許せない
許せないよ

NSpの基本はエルドラディモンから展開したLv.5デジモンによるカウンターの構え、そしてジャガモンを主軸とした複数のブロッカーによる受けの構えによる2段構えとなっています。

しかし対するはあらゆる効果を受けないマグナモン、加えてアタック対象が変更されない進化元効果。終わった。

一瞬で盾を4枚割られ窮地へ。

こちらも正念場。意地でもこの回戦を突破したい。
そんな中、好機が終盤に突如訪れました。

相手のマグナモンX抗体がパラディンモードACEへ進化、アタック!
その攻撃に反応し、アトラーカブテリモンからのカウンター進化でセントガルゴモンACEへ!

最大5面対処できるバケモノACE

盤面のブイモン、パラディンモードACEをレストさせ、
アクティブ不可&進化不可効果を付与して盤面をロック。
パラディンACEによる連パンでゲームエンドを狙ったなすまろ氏にとってはこれは痛手のはず。予想していない一打に苦悶の表情を浮かべる同氏。

そのままターンが返ってくる。
こちらの盾には埋めたNSpのオプション、盤面にはゴツモン、そしてセントガルゴモンACE。完全にチャンス。

……しかしここで本日唯一と言ってもいい痛恨のミス。

メモリは3、7コストでジャガモン登場、パラディンモードACEを退化しオーバーフロー5でターンが継続。

ここでブイモンへアタックで処し、セントガルゴモンACEからトラロックモンへ進化することで耐性のないパラディンモードから退化されたマグナXをDPマイナスで焼き払えるはずでした…

「セントガルゴモンでブイモンへアタックします」
「消滅させたので、進化元のアトラーカブテリモンの効果でセキュリティ一枚破棄お願いします」

「じゃあ、セキュリティが減ったのでマグナモンX抗体の効果で起き上がり耐性を得ます」

許せない
許せないよ

完全にやらかしました。少しでもセキュリティを減らそうと欲をかいた末の大凡ミス……恥ずかしすぎる……

当然その時点でトラロックモンでマグナXを焼き払うプランが水泡となり、ターンを終了。
絶光衝からのマグナXの連続パンチでそのまま敗北…

メンバーも全員敗北し、予選最終戦は敗北で終了となりました……

しかし結果は……72チーム中、35位!
ギリギリ半分より上にねじ込みました!

ペンデュラム3テーマというアツい挑戦。
「最速3敗したら浅草でもんじゃ食べて帰りましょう」と笑っていた数時間前までの我々よ…見ているか…予選を…完走したんだよ…お前らは…!

最高に楽しい大会でした
ガラシャツさん、けつばんさん、ありがとう!


こうして我々のメジャーデビューの夢は志半ばで幕を閉じました。

ペンデュラムテーマはまだまだ可能性を秘めたデッキです。

この闘争の記録が、だれかのペンデュラムテーマデッキへの扉を開いてくれたら何よりです。

ところでみなさん、ホーリードラモンというデジモンをご存知だろうか。

To Be Continued…

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