繋ぐんじゃない。握ってもらうんだ!
子育てについて。
というか、小さな子と手を繋いで歩くことについて。
息子たちはもう中学生なので小さい頃のことなんだけれど、
周りの友達の子育てやネット記事、あるいは街中の小さな子ども連れの方などを見ていると、手を振り払ってどこかに行ってしまうとか、手を繋いでくれないとか、そういった類の話にしょっちゅう遭遇した。
私に関して言えば、手を繋ぐことを嫌がられた事や、振り払ってどこかに行ってしまうということは一度もなかった。
何が違うのかずっと謎だった。
子供が臆病で、ママについていれば安心だったから?
物分かりのいい子供だったから?
いやいや。
そうじゃなかったようだ。
今、SNSを見ていて分かったのだ。
私は、私から手を繋いでいたんじゃなくて、指を握らせていたんだった。
私は165センチちょっと身長がある。
そして私の子供たちの幼児期は2人とも小柄だった。
身長差がありすぎる。
私の感想は、「えーと、これ、手繋ぎづらくない?てか無理なんだけど。」
子供は大変だし、私も大変。
世のお母さんはどうやって手を繋いでるんだ?と思った事を今でも覚えている。
それで、二本くらい指を出して握ってもらった。
私の他の指は、二本指を握ってる小さな手の上に被せる形。
慣れたら、私が「んっ」って指を下に向かって軽く突き出すだけで掴みに来ていた。(カンタかな)
その記事には、私がやっていた事と同じ形になっている写真がアップされていた。
ほんとにどーでもいい事かもしれないんだけれど、
なんだか気持ちが良くなった。
おー!これかー!って。
私が頼りがいのある母と思われていたわけでも、
子供が特別聞き分けが良かったわけでもなく、
お互いにとって無理の少ない合理的な接続方法を、
その時の私はなぜか瞬時に編み出したのだ!笑
思えば、私の母は手を繋ぐのが苦手のようだった。
手を繋いでぼんやり歩いていたら、自分から繋がせたくせに「ちょっと、重いわよ!」とよく注意された。
「えっ?じゃあどうすればいいのか?わからんぞ?」といつも思った。
その上、母はなんだか力が入ってしまうのか、私の手に爪が食い込んで痛かった。
母は150センチないくらいの小柄なタイプだし、私は小さな頃から割と身長がある方だったと思うのだけど、何かが大変だったのだろうな。とは思う。笑
色々、大変だものね。子供育てながら生きていくってね。
子供を産んだら、親に対する感謝が芽生える的なことを言われる事があるけれど、
私に関して言えば、
あんな事やこんな事もあったけれど、母は母できっと大変だったんだな。
遅くにしか帰ってこない夫もいて、その面倒も見ないといけなかったんだもんね。
そいつぁ大変だ。そりゃ、病むよね。って。
そういう理解は深まったなぁ。
そんな事を思った、薄曇りの朝です。
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