”現実の支配”から”宗教の支配”へ
「あの人」は時代と共に、姿を変え、土地を変え、神性を変え、
強い野心によって人類を支配しようとしてきた。
覇権の話に戻る。
「あの人」は、大いなる悪者(裏の主役)として滅びることによって聖書の中に深く名を刻み、それが後世広く読まれ信じられることによって世界を支配しようとした、という話をした。
(これには人間の想念の力の実在が前提にある。人々が一つのことを本当だと信じれば信じるほど、信じる人々が多ければ多いほどそれが具現化・現実化するということ。それを彼女は知っていたのだろうか)
それは見方を変えれば、バビロンという街に見切りをつけ、ユダヤ教キリスト教という一種の”街”を拠点にすることによって、(手のひらを返してでも)時代の流れに合わせ、生き残ろうとしたのでは、とも考えられる。
「あの人」の支配欲はそれだけにとどまらない。
前に挙げた、娼婦から王妃に成り上がった伝説上の女帝ク・バウ(以下、クババ)。
彼女の名前クババは、「立方体」を意味する英語CUBEの語源だとされている。
また、イスラム教徒の最大の聖地であるカーバ神殿はKaabaであり、クババのKubabaと綴りが似ており、何よりカーバとは「立方体」を意味する。
つまり、カーバ神殿にも「あの人」の影響が見て取れるのである。
イスラム教は「下の世界」において世界第二位の信徒の数を誇っており、世界中への影響力は計り知れない。
そんな彼らにとって巡礼地の最高峰、毎日の礼拝の対象さえもが、「あの人」がもたらしたものなのだ。
遠い昔の話ではない。
現代の人間でさえもが、「あの人」の強い影響下(支配下)にあるのだ。
ざっと計算しただけでも、世界最大の宗教人口第一位(キリスト教)と第二位(イスラム教)を合わせたおよそ40億人(世界人口の半分)もの人間が、「あの人」の存在をその信仰の中で強く意識しているということ。
だが、なんと、
「あの人」の支配欲はこれだけだけではない。
明日につづく。
僕はまだ子供で、広い大人の世界を知らない未熟者ですが、こんな僕でも支えてくださるという方がいらっしゃったら、きっとこれ以上の喜びは他には見つからないでしょう。