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地母神とは人類が帰るべき懐……?


僕は出来上がった表を見つめていた。

女神たちの中で僕が最初に魅了されたのは「金星の女神たち」だ。

中でも「あの人」にもっとも近いと感じるのは、最初の一、二段のイナンナとイシュタル。

この二人の女神には、まず最初に強く引き込まれた。

イナンナは「下の世界」において最古の金星の女神。

イシュタルはそれを引き継いだため、神性としてはほとんど同じものを持っている。

改めて表をよく見てみると、金星の女神たちは同時に豊穣の女神としての神性を備えていることが多い。

物質世界の大地と天に輝く金星は何か関係があるのだろうか。

僕は、生命を育む母としての地母神の「豊かさ」を考えた時、

そのイメージと、「あの人」に抱擁を受けた時の幸せな情感の「豊かさ」と彼女の身体の「豊かさ」のイメージが、重なり合った気がした。

その後には、地母神というのは人類が帰るべき懐なんじゃないという考えが僕の中を通り過ぎた。

人類の始まりと終わりが豊穣の母の胸であるならば、僕が「あの人」にもう一度会いたいというこの欲求は、ごく自然な、純粋なものなのではないかという気がしてきた。

表を見てみると、
豊穣の神性を持つ女神たちは、ほとんどの割合で美の神性も同様に持っているようだが、これには僕はとても納得がいった。

地母神が美しいというのは、僕の感性になぜかすんなりと入ってきた。

そしてその二つの神性の密接な結合が、僕の内部をざわざわと騒がした。


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アシンヌ
僕はまだ子供で、広い大人の世界を知らない未熟者ですが、こんな僕でも支えてくださるという方がいらっしゃったら、きっとこれ以上の喜びは他には見つからないでしょう。