新規事業立ち上げ③〜商品の検証〜と5月の反省
こんにちは。VFJ1期生、株式会社鮮冷の武田です。
今回も新規事業の進捗と進めていく上での反省点について記し、最後に響いた名言で締めくくりたいと思います。
【新規事業の進捗】
4月の記事では第一回目のモニター発送の準備をしていたことを報告し、5月はそのフィードバックを参考にサンプル品第二号を作ることが目標となりそうだ、ということで終わりました。
その上でまず、全体の中でどこにいるのか?の確認です。
少し全体の進め方も変えたので前とは違っています。
課題仮説の検証
↓
商品の検証←イマココ
↓
市場へ投入
↓
LTVの改善
5月は以下のことに注力しました。
・モニターへのインタビュー(連休明け)
→インタビュー質問リスト、モニターの目的の確認
・インタビュー内容を受けての商品の修正計画(2週目、3週目)
・第二回モニタリング及び全体のスケジューリング(3週目、4週目)
→pdPDCA、判断基準
・第二回モニタリング計画の実行(4週目、5週目)
→モニター集め、商品案決定、業者との打ち合わせ
上記を経て現在は、第二回のモニタリングの商品準備と包装資材やパンフレットを作る業者と打ち合わせ、事業計画などを作っています。
目の前の課題に向き合って解決しようとして、壁を乗り越えると、コンセプトからずれているのでは?目的はなんだっけ?などといちいち確認しなければならず、3歩進んで2歩下がるを地で這って進んでいます。
各項目で難しかったり、迷ったときのことを書いていきます。
・モニターへのインタビュー
モニターへの商品の発送を終えてホッとしたのも束の間、多忙を極める中で「さてモニターに何を聞き、何を明らかにしていきたいんだっけ…?」と、モニタリングの目的を忘れ去ってしまったので、サンプル品の要素を抽出し、「カンバンボード」という方法で整理して、聞くべき質問を整理しました。ぜひ「カンバンボード」で検索してみてください。
以下、自分で今回わかりやすくカンバンボードの項目を作ってみたので書いておきます。
1. インタビューで知ったカスタマーペイン…事業で解決すべき課題を書く
2. それに対する価値提案・ソリューション仮説…それに対する解決策
3. 果たすべき役割と条件・前提…解決策につかう商品やウェブサイトがそれぞれ果たすべき役割やその条件、前提を明らかにする
4. 満たすためのフィーチャー…役割や条件を果たすため必要な機能をあげる
5. 今回のモニターで実験するフィーチャー…実験したい機能を抽出
6. サンプル案…実験したい機能を有するサンプル案をかく
7. サンプル設計…量や規格を決めて設計する
8. 検証の際の質問…5.で実験したかった機能が本当に3.の役割を果たしているかを確かめるための質問をあげる
このカンバンボードを商品の検証フェーズに入る前に準備しておけば迷わずに済んだのにと思ったので、第二回のときはこちらを軸に進めています。
・スケジュール
スケジュール組みに時間を要してしまったのですが、それはインタビューの結果をどのように解釈し、どのような方向に進むべきなのか、迷ってしまったからです。
(迷ってしまったときにしたこと)
・プロジェクトに関わっている人に相談
・目的、理念に立ち返る
・完璧主義をやめる
特に最後の「完璧主義をやめる」に関して「検証なんてキリがない、最初から完璧なスタートなど無い、止まらないことが一番大事!」とボスからの指摘があり、少し心が軽くなりました。
決して妥協するということではなく、ある程度粗く進んで洗練させていくことが大事であるという方針に切り替えました。また、相談するにしても「自分ではこうしたいんだ!!!」という意志がないと相談される方もなんと言えば良いのかわからないので意志をもつことを意識しています。
【今月の反省点】
今月は反省点というか、反省の末、改善したことについて書きます。
意思決定についてです。
先程自分で「こうしたいんだ!」ということを持って相談することを意識していると書きましたが、私は自分の意志を持ってこうしたい!と主張することが苦手です。その意志に穴や反論の余地が自分の中で見える限り、その主張をすべきでないと考えてためらってしまうからです。また、意志を持つのに十分な判断材料がなく、何をしたら良いかわからない(と思えるような)ときもありました。
私はそのことを相談した際に「目の前に選択肢が無いから迷っているのではなく、選択肢が有りすぎて迷っているのでは?」といわれ、私はとてもハッとさせられました。コストを取ると時間がかかり、スピードを取るとコストがかかり…的な選択肢をいくつも考えているうちに決断できないという状態になって迷っていることが分かりました。
私はそれ以来、意思決定シートを作り、最低条件と自分の希望を整理して、判断材料の整理をすることにしました。
こうすると自分の決定を見返すことができるし、人に説明するのにも自信を持って判断軸を説明出来ると感じました。
自分の意思決定に迷いがある人や人にうまく説明できない人の参考になれば幸いです。
【今月響いた言葉】
楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ
ウィリアム・ジェームズ
自分は最近ほとんど笑っていない。笑う対象がないし、やっていることは苦しい。笑うタイミングは本当に学生の頃のそれと比べると本当に減ったと思う。ただ、最近『人を動かす』(D・カーネギー著)を読んでいて、喜々として仕事をして成功したものはいるが、苦しんでうまくいった人はあまり見なかった、という旨の一節を見て、笑うこと、楽しむこと、笑顔でいることの大切さを知った。「魚屋がなんで元気か知ってっか?売る人が元気じゃないと魚も元気なくなるからだよ」と会社の人に言われたことも思い出し、快活でいることの重要性を改めて心に留めて取り組んでいきたい。近視眼的にみれば今の悩みは深刻に思えるが、いつかこのときがあって良かったと思える日を夢見ながら毎日楽しんで苦しみたいと思う。