残りの3/4をどう過ごすか?
VFJ1期生、maruwa mart (株)山口です。
5月の精神的にも肉体的にも本当に限界だった状態から抜け出し、また気概を持って仕事をできる状態まで回復しました。それに至るまでの過程と今後のことについてお話しできればいいなと思います。
屈しちゃダメだよ
前回のレポートでもお話しした通り、5月は本当に苦しい時期でした。
6月前半もそれが続きました。
ここで詳しいことは言えませんが、従業員とのいざこざや従業員からの罵詈雑言、コロナウイルスの影響による事業そのものの大きな変化など、多岐にわたるトラブルに巡り合いました。
風邪もひいてもないのに、熱も出ていないのに、なぜか身体が動かない。
そんな最悪の状態でした。
だから知らず知らずのうちに、気持ちがなよなよしていたようでした。
そんな時、別用で当社の顧問に相談した時がありました。
トラブルが次から次へと襲い掛かり自分でどうしようもない気持ちを、顧問は察したのでしょう。すぐに一言言われました。
山口さん、屈しちゃダメだよ。
どんなトラブルが起こっても、従業員には毅然とした態度でいなさい。
そうでなければ、また付け入られるスキが出来るからね。
自分でもハッとしました。
自分では屈しているなんてこれっぽっちも感じていなかったのに、他人からみれば自分がまるでだれかに屈している構図ができていたのです。
自分もまだまだだなぁと思いました。
リーダーは常に人を活かすことを考えなければいけない
これも知らずのうちに、誰かの悪いところを見ている自分がいたようでした。
続けざまに、また一言言われました。
山口さん、リーダーというのは人の悪いところを見ちゃいけないよ。
リーダーは常に人を活かすことを考えなければいけない。
本来私は人のいいところを活かすのが得意であるにもかかわらず、精神的に参っていた状態では、自分のことを棚に置いて誰かのことをゴールまでいけない原因とさえ思っていたようでした。
辛い時期を乗り越えて
なんだかんだ辛い時期を耐え凌ぎ、乗り越えました。
ただ、乗り越える時に顧問の一言がなければ、また違った一歩を踏み出していたことでしょう。
そういう意味では、顧問の一言は経営者を目指す私にとって必要な助言でした。
それに辛い時期を乗り越えてよく分かりませんが、確かな自信がつきました。
特に根拠はないのですが、辛い時期を乗り越えたこと自体に、
『自分はどんなに辛い状況下でも、気持ちが腐りかけても、問題から逃げることなく向き合ってきたんだ』
ということを感じているのではないかと思います。
なので、事業が大きく変わるとしても一人のリーダーとしてマネジメントをしっかりやっていきたいと考えています。
社長とのチューニング
話は変わりますが、4月のレポートで『スピード感がない』ことを克服したいということをお伝えしました。
それを克服するために、PDCAのPから始めるのではなく、DO(『まずやってみる』)ことを意識するようになりました。
また、スピード感を他者と合わせるために大事なことを心掛けました。
中間研修の際にVFJ代表の小松さんから、
「自分」と「まわり(会社など)」、「社会」の3つを意識してスピード感を調整するとよい
というアドバイスを頂いていました。
そのためにまずやったことは、会社にいる時は必ず社長と時間をかけて会話をすることでした。
徐々に私と社長とのスピード感が合ってきたように思えます。
特にそう感じたのが、私がITの勉強をし始めた当日に社長からITを駆使した事業をこれから作っていきたいという話を持ち掛けられたことです。
あぁ、スピード感ってそういうことか
そう思ったのです。
目の前のやるべきことをできるだけ早く行うこともスピード感があることの一つだと思いますが、長い目で見て大事なことを一早く行うこともスピード感があることの一つではないかと思います。
つまり、スピード感とは『緊急性』と『重要性』の相互的な捉え方だと気づきました。
新しい事業をつくる
社長とのスピード感がようやく合うようになって、6月は今後の事業の方向性を話し合う期間でもありました。
社長は、
もちろん今の事業も大事だけど、時代の流れにのる事業を作っていきたい。ひいては、釜石に若い人たちがくるような仕組みを作りたい。それを山口君が中心となって作ってほしい
と私に伝えてくれました。
私も大、大、大賛成でした。
というのも、VFJ卒業時の目標の1つとして『事業のトップになって仕事をしている』という目標があります。
もし新しい事業をつくるときに私がトップになることができれば、おのずとその目標が達成されることになります。
だから私は何が何でも社長の信頼を受け、やってみたいという想いがあるのです。
ただ、時代の流れに乗るとは言ったものの、何をどう始めてよいか分かりません。
なので、社長と話し合った結果、一緒にプログラミングの講座を受けようということになりました。
講座を受けることで、事業の素案を出すそもそもの土台づくりをやっていこうというものです。これを3か月くらいでやってみようと考えています。
残りの3/4をどう過ごすか?
話をまとめると、
① 既存事業のマネジメントをリーダーとしてより主体的に行っていくこと
② 新規事業立案に向けた準備をすること、あわよくば事業を立ち上げること
これらが私のVFJの残り3/4の過ごし方です。
最後に
6月で私が最も成長したなと思ったのは、初めて社長に対して自分はこうしたいんだという強い意思を表し、それを次のミッションとしてやり始めたことです。
今までは社長や顧問の意思のもとに戦略作りをしていましたが、今回は自信がついたせいか、すべてを自分で考え実行しています。
自分の中でまた大きな変化が生まれているのかもしれません。
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※TOP画は、6月いっぱいで退職される方の送別会をした時の写真です。
事業の変化で退職される方も少なくない状況ではありますが、少しずつ、少しずつ、会社がよくなっている気がします。
全く根拠はありません。
でもなぜかそう思うんです。
早く従業員の苦労が報われる日が来ることを願ってやみません。