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新規事業立ち上げ④〜商品の検証〜と6月の反省
こんにちは。VFJ1期生、(株)鮮冷の武田です。
今回も新規事業の進捗と進めていく上での反省点について記し、VFJ1期生として残された期間をいかに過ごしていくかということを書いた後に、最後に響いた名言で締めくくりたいと思います。
【新規事業の進捗】
(具体的な取り組み)
今月は5月に引続きモニタリングの準備をしていただけなので特に新しいことはありません。
モニター用商品をつくり、業者に箱などを相談。
事業計画を作って見ていただいて意見をもらう、ウェブサイトはどういう方向で作っていくのか検討する。プロモーション方法についても考え始める。といったところです。
6月前半、私はまた、可能性の渦中にとりこまれていました。
あれか、これか、わからない。
そんなとき、メンターに相談すると「答えは自分の中にない、悩まずに動こう!」と言われました。
けど、どうやって動けば。。。
大将軍(メンター)からの指示を理解できる足軽(私)などいません。
そういう状況でした。
そこで「鬼速PDCA」という本を読み、考え方を改めました。
『少なくとも、新規事業開発中における、頭の中の「こうかな?」「こうした方がいいかな?」という迷いや直感は全て実験し、試す事によってしか解消されない』
じゃあ全部試すしかないんだ。だったら早くやっちゃおう。(開きなおり)
迷いや直感は可能性の卵で、それを放置するということは可能性をつぶすという決断に過ぎません。
本当に成功したいなら、頭にあるすべての迷い、直感、アイデアを試してからでないと「本当はできたのに、できなかった」という結果が起こりかねません。
往々にしてそれを私たちは「失敗」と結論付けているにすぎないのです。
自分で設定した大目標にいたるまでの過程で起こる全ての「うまくいかなかった」という結果は成功する精度をあげるために絶対に必要な過程であると断言して良いのだろうと思います。
ただし、その軌跡を残していかなければ何がうまくいかなかったのか分からなくなってしまうし、うまくいかなかった実験を繰り返していると気持ちが萎えてくるので、必ず振り返りをすることが大切です。
振り返ることで明日はこうしてみよう、次はこうなるだろうとまた新しい迷い、直感が出てくる。それをまた実験してみるだけなのです。
真っ暗闇で懐中電灯を持って探し物をしているとき、一方向のみを照らして「なかった、もうだめだ…」と落胆する人はいないでしょう。
また、それを「失敗」と呼ぶ人はいないでしょう。
このスケールを大きくしてみただけなのです。このターゲットにハマるんじゃないかな?とやってみる。だめだった、じゃあつぎこれじゃん?照らしてみる。ない。次。あった。OK!的な感じです。
私の感覚は今そうなりました。
そしてうまくやろうとしない、とことんダメな自分でいいということにも気づきました。
とことんゴミな自分でもサイクルを繰り返していくことでこの前のサイクルよりは成功確率があがっている。
それだけで成功と呼んでみようではないか、という試みです。
仮説思考ですぐ行動し、検証する、やることをスケジュールに落とし込めるくらい具体化する。
結論を導き、新たな方向へ進む。
これを高速で行うという意思。
これを繰り返していることが、前進している感が自信につながります。
◯必ず積み重ねを可視化する→結果や実績を示せないときに「自分でこれだけやった」という実感のみがあなたの不安をかき消すことができる唯一の証拠になります。
◯ゴールを見失わないこと→何のためのTodoだっけ?はすぐ立ち返れるようにしておきます
◯なんでこんなに苦しい思いをしているのか?と思ったときにすぐ理由を見つけれられる環境にしておく
→大きな夢を書いた紙を常に手帖に入れておく。理不尽やつらい現実に圧倒されそうなときにすぐに見ること
私の場合、孫正義の自伝的漫画を見る、幕末の志士の思想に触れるなどです。
【気づいたこと、反省、残りの期間の過ごし方】
勉強をしてもしてもすぐには成績が上がらないように、努力と成長は比例しません。
むしろ、ある一点を境に、指数関数的に伸びていくという現象がおきます。私はこれを英会話によって感じていました。
約3ヶ月ごとに劇的にこれまでより聞けたり、喋れるようになるのです。
こと、VFJでの新規事業担当者としては、1年以上もの苦しみと混迷の時期を経て、ようやく、すべての迷い、苦しみ、悩みがこの2020年6月をもって結実したように感じています。
それは迷わなくなった、厳密に言えば、
①迷うときと迷わず進む時間を分ける
②軌跡を可視化する
この2点によってはらされたように思います。
私は今まで自分が何のために何をどのくらいの時間をかけて取り組んでいるのかよく分かっていませんでした。
誰に聞いてもわからない悩みを自分で考えて抱え込んで時間を浪費していました。
結果が伴わず、今までのことはやってもやってなくてもよかったじゃないか、なんで私はこんな苦しんで仕事をしているのに、割りに合わない!と感じがちで、今までの取り組みを自分で否定し、ひいては自分自身を否定し、おそらく行くところに行けばしっかりと精神の病であると診断されるのではないかというところまで自分を責め続けました。
私は迷ったり悩んだりしたらすぐにそれを問題化し、それに対する仮説を設定して、そのために必要な行動をできるだけ細分化することにしました。
そしてその行動をやったのか、やっていないのか、で毎日自分がなにができて、何ができなかったのか、と振り返ることにしました。
そうすると、時間が経過する限り、目的に対する行動はしていて、目的が感じられない行動が苦手な私にとってベストなやり方になりました。
このやったのかやってないのかを判定するミーティング(1人)を週2回行うことによって、その2回だけ、しっかりと自分の意思決定について考える時間にしています。
そうすると、それ以外の時間は驚くほど迷いなく進むことができ、これまでの迷いと不安に満ち満ちた日々から脱却することができたのでした。
正直に言えば、生きてこの世に存在することに申し訳なさを感じずに、純粋に朝起き、深呼吸をして、ものを食べ、働き、人とはなし、寝るという普通の日常はこんなにも苦痛の伴わないものなのか、とそれまでの生活が嘘のように感じられました。
休日のふとした瞬間に襲ってくる得体のしれない迫りくる不安にも、朝起きてから寝るまでの間ずっと心臓のあたりがキューッと縛られる間隔も、会社にいてPCの前にいないとなんか不安な感情にも、ほとんどの負の感情から解き放たれ、自由を手にしたような気がします。
それくらい、答えは自分の中にない、仮説思考でガンガン動こう、それをスケジュールに落とし込めるまで細分化して、やったかやらないかで判断できるようにしていこう、それを毎日振り返り、3日に一回くらいでまとめて進捗を確認しよう、というやり方はいとも簡単に私の心臓に巻かれた思い鎖のようなものを断ち切ったのでした。
これからはこの考え方で迷ったら即実験でガンガン動いていく日々にしていきたいと思っています。
【今月の名言】
「男子は生涯、一事を成せば足る」
「なぜ頑張らなければいけないのか。」
これは私にとってかなり大きなテーマです。
何不自由なく暮らしているのにどこか不幸な感じがして、なんで仕事ばかりしているのだろうとやるせない気持ちになることがあります。
それに比べて幕末から戦前の日本人というのは多くの不自由や劣るところがあったはずなのに偉大な人が多く、モチベーションの持ち方を彼らの生き方、人生観に求めることがあります。
今月の名言は『坂の上の雲』の登場人物、秋山好古の言葉です。
彼は日本騎兵の父と呼ばれ、日本に騎兵という概念がない頃にそれを作った人として、日露戦争で活躍する人物です。同じ司馬遼太郎の作品である『竜馬がゆく』でも坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」と言っているように、この時代の多くの人は一生を何事かを成すために生きる、と志を打ち立てて人生をそれに捧げたようです。
要因は他にも君主制国家(天子様のためにがんばろう精神)であったことや強国にやられてしまうという切迫した思いなどもあったと思いますが、どうもこの志を打ち立てて何事か成さんとする態度こそが当時の人々を強くした一因ではないかと思いました。
当時の人々と比べて自分はなんと骨のない、情けない人間なんだと落胆しつつ、こうも強くありたいと、将来立派な仕事を完遂できるように今から励みたいと改めて思います。