Run Girls, Run!の『キラリスト・ジュエリスト』の元ネタ曲を究明して広川恵一にひと泡吹かせたい

2019年11月27日にRun Girls, Run!の『Share the Light』というシングルがリリースされた。そのカップリングに『キラリスト・ジュエリスト』という曲が収録されている。

この曲について、作曲者である広川恵一氏が以下のようなツイートをしている。

キラリストジュエリストさん、いろんな音楽のリスペクトが入ってるので是非楽しんで聴いてみてください☆

— 広川恵一(MONACA) (@HirokawaKeiichi) November 26, 2019

これは広川氏から我々に対する「元ネタ全部見つけてみろ！」という挑戦状と解釈してよいだろう。この広川氏からの挑戦を受け、あわよくばひと泡吹かせるべく、私はこの曲の聴き込みを開始した。この曲はオケの各楽器がかなり派手で特徴的な動きをしているのだが、この挑戦を受けるとなると全ての音の動きが怪しく感じてくる。

1曲はすぐに分かったが、インスト版も含めて聴いていくと、更に多くの元ネタ曲が存在していそうな雰囲気である。そして私は思った。「これって数々の名曲を繋ぎ合わせたキメラの様な魔曲なのでは…」と。

私は音楽理論に明るかったり音感があるわけではないが、その中で聴き込んだ限りで目星をつけた元ネタと思われる曲を記してゆく。『キラリスト・ジュエリスト』のインスト版のSpotifyリンクも貼っておくので、下記の曲たちとぜひ聴き比べてみて欲しい。

・Wake Up, Girls!『16歳のアガペー』（作曲：広川恵一）

この曲に関しては一聴瞭然である。両曲の冒頭部分からサビからイントロという展開・コード感・メロディーの乗せかたが同じである。

・Wake Up, Girls!『さようならのパレード』（作曲：神前暁）

同じくWUGから。こちらもインスト版を聴いてもらうとすぐにわかる。『キラリスト・ジュエリスト』のサビ途中のベース・チャイムのメロディーライン（0:57~1:02あたり）が、『さようならのパレード』のサビのボーカルのメロディーライン（1:11~1:20あたり）と同じである。
更に『キラリスト・ジュエリスト』の落ちサビから大サビへの繋ぎの転調（3:44あたり）が、『さようならのパレード』の同じく落ちサビから大サビへの繋ぎの転調（4:05あたり）と同じである。

・I-1 Club『君とプログレス』（作曲：広川恵一）

『キラリスト・ジュエリスト』の落ちサビ（3:32~3:45あたり）のオケの音程・音色が『君とプログレス』の冒頭と同じである。

以上の3曲についてはほぼ確定だろう。Run Girls, Run!がWake Up, Girls!の妹分ユニット的な立ち位置だったということもあり、WUG関連楽曲が並んでいる。だが、この曲の過剰とも言える目立つ音の動きの多さから察するに、まだまだ元ネタ曲（WUG関連以外にも）がある可能性が高い。引き続き聴き込み、随時更新していきたい。（飽きなければ）

(追記：推測の域を出ない仮説)
・WUGのPolarisのギターに寄せてる？
・身内のMONACAだと帆足氏が時折プログレ(というかドリームシアター)をぶっ込んでくるイメージがあるので、変拍子で半音ずつ動いたりしているプログレ的間奏の元ネタは帆足曲かも？
・広川氏がRGRのメンバーそれぞれにWUGの好きな曲を聞き取ってこの曲に組み込んだ可能性もなくは無い？つまりWUG楽曲が最低3曲は組み込まれている？
・この曲はユニゾンスクエアガーデン田淵氏がベースで演奏に参加している。ユニゾン曲・田淵曲が元ネタの可能性もある？
・CDジャケットのデザインがEL&Pの『恐怖の頭脳改革』に見えてきた(もはや関係無い)

・・・それにしても解散したWUGや関連ユニットの曲を、カバーではなく再構築という形で現存ユニットに遺すという手法、最高である。いちWUGファンとしては本当に嬉しいのでどんどんやっていってほしい。