【わるいDX】反応速度の揺らぎ
実際、反応速度は遅かったり速かったり、冗長性を持つ。作戦を立てるとき大切なのは、最速反応速度よりも反応速度の平均だ。また、攻撃判定が出るタイミングに対して、プレイヤーがその行動にいつ反応できるかというのも、揺らいでいる。キャラクターの多くの行動の見かけは似ていて、行動の1F目にそれとわかるものは少ない。これらの揺らぎが重ねて現れると、速い方にも、遅い方にも反応速度の外れ値を生む。それらの外れ値は、実際に反応速度が行動の1F目に近づいたことを意味しない。逆に、プレイヤーの緊張感や甘え、操作するための時間も、反応速度を遅れさせるわけではない。押すべきボタンを押すために動かすべき指を動かして当てるべき攻撃を当てたことを反応速度と呼んでいるのは、現実のプレイヤー側の都合だからだ。困惑しないために、反応できたかどうかと反応したかどうか、いつ反応すべきタイミングだったのかを区別すべきだ。その反応すべきタイミングもまた冗長性を持つものであり、その揺らぎの始まりと終わりのどちらにも近づきながら戦えることが、状況を攻略した経験、試合中に思い出せる有意な経験となるだろう。