【人体の不思議】何で耳は二つある?
久々の投稿になりましたYoshikiです!
「毎日noteやめます」と言ってからも癖で二日連続書き続けたかと思えば…
習慣って簡単に消えるもんですね(笑)
最近はイラスト描くのが新たに習慣になりましたが、noteも少しずつ更新ペースを戻していこうと思います。
身体の不思議についてちょっと解説
ボイトレの話は一つ新しいことを書き出すたびに、また新たな知識が求められてしまいます。
※発声を学ぼうとすれば呼吸の知識や、声帯の知識、音声の知識…その先にも筋肉の仕組みや自律神経系の知識、音響学は物理学に…みたいな(^^;;
音楽をやっている方でしたら当たり前の知識と思われていることでも、
意外と一般には誰も知らなかったり、
そこそこ詳しくて知っているつもりになっていた人ですら、
本質、核心がわかっていなかったり、勘違いして覚えていたりすることもよくあります。
今回も常識のはずなのに知られていない知識をちょこっと解説。
更に、
○これがどういう部分で活かされている知識か?
○シンガーがこれをどういう風に活かしていくべきか?
というのを簡単に紹介していこうと思います。
なぜ耳が二つある??
人体には耳が二つある云々より面白いことがまず一つあるんですが、お気づきですか??
体って、
外側は左右対象なのに、
内側は左右非対称なんですよね。
当たり前ですが、普段意識される方もいらっしゃらないと思います。
顔は(あるいは体つきは)左右対称の方が魅力値が高いように見えるそうなのですが、内側、主に内臓があれだけ左右非対称なのなら完璧な左右対称ってかなり無理があるのがお分かりいただけると思います。
内臓が左右非対称なのは、消化器系などの長い臓器を狭い体内に押し込めるのには直線的な収納が不都合だったからと考えるのが自然です。
では外側が左右対象なのはなぜでしょうか?
一般的には、狩猟のためと言われているそうです。
動きのバランスを整えないと動きに隙を生みます。
これと同様に、耳が左右にあるのは弱点を作らないためなんですよね。
敵や獲物の位置を正確にとらえるためには、二つあるのが好都合なのです。
どうやって相手の位置を探る?
基本的には主に二種類の方法で位置を図ります。
・左右の音量差…右と左の違いで距離を測ります。遠ければ遠いほど二つの音の差は縮み、近ければ近いほど音量差は大きくなります。
・左右の時間差…右と左の違いで角度を測ります。差があればあるほど角度は右寄りあるいは左寄りで、差が縮まれば縮まるほど正面〜背後への直線軸に近づきます。
更に耳には耳介(外耳の外側で表面に出ている部分、耳なし芳一の切られた部分)があるので正面の音は集めやすいようにできています。これよって位置関係をより掴みやすくなっています。
これが耳が二つある大きな理由の一つです。
もう一つある、耳が二つある理由。
更にもう一つ加えるなら、カクテルパーティ効果が挙げられます。
パーティ、ライブ会場、ゲームセンターなど、大きな音のする会場で、人と会話するとき、大きな音量に囲まれているにも関わらずある程度は人の声って聞き取れますよね?
※あまり大きいと流石に聞き取りづらいですが笑
聞き取れるのは人間の耳の機能のためなのですが、耳が一つだとこの機能はうまく働きません(先述の「位置を探ること」ができないと、いらない情報をうまく遮断ができないからです)
どんなところで活かされているか?活かせるか?
真っ先に上がるのはスピーカー、ヘッドフォン、イヤフォンなどでしょう。
音量差や時間差によって聴覚的に広い空間を作ります(ステレオやサラウンド)
もちろん音のバランスというものは音量だけではありませんが、基本として抑えておくべきでしょう。
簡単にミックスをする場合や動画作成をする場合にもこう言った知識のあるに越したことありませんが、シンガーならこれを活かすのにもっとうってつけの機会があります。
それは、エコーだったり、リバーブの調整ですね。
カラオケで歌う時など、大抵の場合、エコー、リバーブの強さをうまく決められない方が多いと思います。
うまく調整するためには、この知識を意識しながら空間をイメージします。
カラオケ音源に合わせて、空間を微調整します。
音源に対して広くしすぎたらおかしくなりますし、狭くなりすぎると浮いてしまいます。
モニターでチェックできるわけでもなければ、基本は感覚的に調整するしかないのですが、音量差、時間差を意識しながらちょっとずつ合わせてみましょう。
※ただし、その人の発声の実力次第で適正な強弱が変わります。
これから歌ってみたなど作られる方は、収録するときのマイキング(マイク位置調整)などでもいかせますから、初めは何となくでもいいので今回の知識は覚えておきましょう。
まとめ
・耳が二つあるのは狩りのため(位置関係を図るため、聞きたい音を選り分けるため)。
・この知識を使えば音源作成や効果音量の調整の指標になる。
こんなところですかね。
細々と掘り下げをしたらもっと長くなってしまうので今日はここまで。
ちなみに耳は消耗品なんで、加齢で悪くなるのもそうですが、使いすぎでも悪くなっていきます。
都会だと特に、無自覚に大きな音量の場所で暮らしている方が多いですし、ヘッドフォン難聴というものもありますから、お気をつけください(それについてもいずれ記事を書きます)。
ではまたそのうち、ありがとうございました!!
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