【なぜ歌は難しい?】声という楽器の難しさ
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まずひとこと言いたい。
歌なんて簡単と言っている方ほど大抵ヘタクソです。
多くの人が誤解してしていることの一つが、「歌うことは楽器を扱うことよりも簡単」
という考えです。
実はいくらでも思いつくんです、難しい理由。
別に「歌は難しいからみんな諦めろよ!!」って話がしたいのではなく、
「どこが難しいポイントか」を把握することによって
「歌とはどう奥深いのか?」「どう面白いのか?」を少し紹介したいという話です。
まぁ確かに、自称ボーカリストでも「これはさすがに舐めてるよな?」っていう人はいますので、そういう方には喝を入れたいですが(笑)
1、声には鍵盤もフレットもない。
ここを押したらドの音が出るなんていうことはないのです(笑)
声を楽器にするのには、また声を自由に扱うのには楽器をあつかうのよりも技術も感性も求められます。
耳が良くなければ、発声が良くなければピッチは合わせられませんし、そのズレがどちらに起因しているのかをその都度見抜かねばなりません。
訓練が必要とされるのはこのためでしょう。
2、体が楽器なので練習できる時間や環境が限られる。
消耗したからと言って交換はできませんし、体のコンディションが悪ければ声も悪くなります。
体温は時間帯によってかなり影響を受けますが、体温の変化によって声も変わります。
休息をとること、管理することに普通の音楽家の倍、責任を求められるのは仕方のないことでしょう。
3、自分の扱う楽器での模範演奏が聞けない
お手本はいくらでもあるでしょうけれど、同じ楽器は世界中どこにもありません、例え近しい音を出せるものがあったとしても、積み上げてきた習慣、癖、コンディションに至るまで同じものは一つとありません。
ただでさえ、喉の中、体の中というのは見えませんから真似をするのにはセンスが求められます。
それが面白さだったりもするのですが(笑)
4、超総合芸術としての歌
自論ですけど、歌は「超総合芸術」なんじゃないかなとかすら思っています。
よく私が若い子や子どもにに向けていうのは
「学校で習う教科の全ては歌に役立つんだよ」
ってこと。
歌を構成するものは単なる音だけじゃありません。
国語や英語は歌詞になるし、
それはあらゆる物事を自由に表現する。
社会の歴史や地理は音楽性として歌詞に影響を与え、
科学技術が音を作っている、
声を出すことは体育であり、生物学でもある…
で、いうまでもなく芸術、音楽ですから、掘り下げれば掘り下げるほど奥が深い。
まとめ
一つ一つが大切なことですが、全てを突き詰めていてはいくら時間があっても足りない(笑)
しかしこれら全てを少しずつでも磨き上げたら?
一体どこまでうまくなれるんだ?!!?!??
と思うわけですw
やっぱり歌めちゃくちゃ面白い!!!!!
そんなふうに受け取ってもらえたら嬉しいです(笑)
まだまだいくらでもかけるけど長くなると大変なので今日はここまでにします。
次の記事では、「歌の真の難しさについて」書きます。
ここまでもそりゃ本当に難しい理由なんですが、究極の難しさはこれらじゃない…
それを踏まえて完成かな。
それは後日。
ありがとうございました。