僕が(たまに)絵を描く理由
ボイストレーナーなのにボイストレーニング以外のご依頼をよく受けていると評判のYoshikiですが、
— Find One's Voiceボイススクール公式 (@yoshiki_FOV) September 1, 2023
とうとう作詞の添削も頼まれるようになってしまいました。
この夏だけでもレコーディング協力やカラオケ音源の制作、フライヤーやパンフレットのデザインと…
次は何をやるのでしょうか?
さて。このツイートのまんまなのですが、Yoshikiは色んなこと頼まれるのです。
歌に限らず楽器のレッスンや話し方のレッスン、活動コンサルみたいなことをすることもありましたし、有償でイラスト制作なんかもやったことがあります。
(note再開したかと思ったら止まったのもいろんな依頼が立て込んで忙殺されていた…と言うのは言い訳です、笑)
そんな何でも屋みたいになりつつある僕ですが、あくまでボイストレーナーであること、同時にボーカリストであることが軸にあります。
元からあった趣味の諸々が上手いことトレーナー業に絡んで、結果的に仕事として受ける幅が増えたと言うわけです。
そんな多趣味の中でもとりわけ、絵を描くことは好きなことの一つですが、普段から書くことは滅多にありません。
一番多く描いていたのは小学生の低学年から中学年までの3〜4年程度。
当時は頻繁に学校を脱走したりして多くの教員と全校生徒に多大な迷惑をかけていたトンデモないガキんちょだったんですよね。
塞ぎ込んで授業もまともに受けられず友だちも全く作れずにいた頃、自分の描いた絵をクラスメイトが見たところから変化が起こったんです。
「この子めちゃくちゃ絵が上手い!」って。
話した事もなかった人たちが僕の机の周りに集まって、あれ描いてこれ描いてと、それらに応えるたびに友だちが増えました。
僕をイジメて(からかって?)いた女の子のお父さんから、娘さん伝いに依頼をもらって絵を描いたのが「最初に受けた絵の案件」だったような…授業参観の日に手渡して握手したのも覚えています(笑)
(それからは絵以外にも特技があることに気づき、色々と趣味が開拓されていくわけですがそれはまた別の機会に…)
けれど友だちがある程度増えてしまったら、絵を描くのは飽きてしまいました。もっと楽しい遊びがいくつも見つかってしまったんですよね。
以降は小5、中1、中3の末頃に「特別絵の上手い友達」ができた際以外は半年に数作描けばいい方で、大人になってからは3〜4年間一枚も描かない時期すらありました。
それだけ描かずにいたら成長しないのは当然のことで…高1のはじめくらいから画力の成長が止まってしまいました(笑)
今の僕程度の画力と同等なら、描ける人はザラにいると思います。
昔みたく褒められたりはしません。
それがキッカケで友だちが増えるとかもないだろうし、音楽を見つけてしまったので一番頑張るところでは無くなってしまいました。
それでもまた、たまに描くことにしてみたんです。
疲れてしまった時、澱んでしまった時、心が整うんです。
友だちができる前、それが友だちづくりの手段になる前のあの小さな子どもだったころ。
好きで描いていた頃の、夢中になって、そこだけに意識を注ぎ込む時間。
あれは今でも少しは感じられるんです。
描いてどうなるか、描いて何が残せるかじゃなく、
描くこと、描いている時間を過ごすことそのものが僕にとって意味をなしている気がしてならないんですよね。
ちなみに、歌でも同じことあるんですよね。
仕事にして以降、考えて歌うことばかりになってしまったけど、トレーナーになる前の歌を聴いたら今より楽しそうで、なんなら上手かった(笑)
何のために描くんですかね。
何のために歌うんですかね。
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