【意外と多いボイトレ質問その2】「ハスキーボイスになりたい。」のお話
いやそれハスキー違いじゃん。
つい先日誕生日を迎えて二十台後半になりましたYoshikiです(25は真ん中だから後半じゃなかったよね?)
仕事もプライベートもいろいろ変化が増えてきているのですが、ありがたいことにどれも良い変化で逆にびびっています。
やっぱそのうち戦車に轢かれたりするんじゃないかな…
あ、自転車でこけて擦りむいた怪我が治り悪くて年齢を感じましています。
…さて。
明るく可愛いらしい声の女性から多いこの質問。
「アニメ好きじゃないのにアニメ声って言われて嫌な思いをした」って話、変わっているようでめちゃくちゃよくあるので前々から書こうとは思っていたんですこう言う記事。
ようやく書く時間が作れたので今現在どんな記事があるのかネットのリサーチしたら、恐ろしいことに明らかに危険な解決法を指導している記事がいくつも見つかってしまい…
「絶対にしっかりした記事を書かねば」と意気込んでいたら、またしても前回との間隔が空いてしまいました(笑)
※もしかするとちょっと厳しいことも書くかもしれませんが、読者様が記事を読み終えるまでに、最低限そのコンプレックスを取り除く「きっかけ」くらいは作ることを約束しましょう!
1. 「声のコンプレックス」と「声を変えること」について
男性からよく聞かれるのはデスボイスの出し方やハイトーンの出し方なのですが、女性からの質問で一番多いのはもしかしたらこの質問かもしれません。
人によっては驚かれる方もいると思いますが、声質のコンプレックスというのは実はよくある話で。
ハスキーな声、高すぎる声、低すぎる声、可愛い声、こもった声、うるさい声、細い声に太い声、ダミ声…
どんな声にも一長一短ありますが、思ったように操作できる人なんていうのは滅多にいないものです。
普通に生活していればどの声に限定されたとしても不便があるでしょうし、
声を変えたいと思ったことがある人はきっと珍しくありません。
僕は可能な範囲で生徒様の声を変える知識や技術がありますし、確かに声は変えられます。
現に僕の生徒様のほとんどが最高音も最低音も1音以上伸ばしていますし、
早い方は3ヶ月で上下合わせて半音5つ分も音域が増え、滑舌も声質もそれぞれの希望に合わせて調整するなどの成果を出しています。
しかし忘れてほしくない注意点があります。
「一つの声には、いずれも一長一短がある」ということです。
「隣の芝は青く見える」と言い換えてもいいでしょう。
自分の持っているものと他人の持っているものが違うと、どうしても気になってしまうのは日本人あるあるの一つなのではないかと思います。
ですが、「変えてしまう必要はあるのだろうか?」とまずは立ち止まっていただきたいのです。
人によっては、もしかしたら声を変える必要はないかもしれません。
最重要なのは「声を変えることが本当に解決になるのかどうか」
言うなれば「悩みの本質」について確認した上で、本当に必要とされている方がレッスンを受けるなりして声を変えられたなら、それ以上に喜ばしいことはないと思います。
「ただ声を変えるだけ」で悩みが解決されない例も僕は見てきているので、
まずは目的をしっかり持っていただくところから始めていただけたらと思います。
例えば見た目もそうですが、変にコンプレックスを持たれる方は自意識が過剰になってしまっている可能性はあるのではないでしょうか?
・他人は、他人自身のことで頭がいっぱいである
・自分が思っているほど、他人は自分のことを意識していない
・他人は、自分に関する事柄を覚えていないうえ、自分が欠点だと思っているところにも気づいてすらいない
といった事実をお忘れないように!
不思議なことに、この質問をされてくる方は、良いところにもっと着目してもらえたらいいのにと思うような素敵な声をされている方が非常に多いです。
僕個人としては、
「元の声を捨てるかのような考え方をされるのではなく、
新たな、別の選択肢として他の声を習得していただけたら」
と思うのです。
2. ハスキーボイスの間違った作り方
ここまで記事を読んでくださった方の中にこんな疑問を持たれた方がいたら嬉しいのですが、どうでしょう?
「なぜボイストレーナーの僕が、レッスンの勧誘をするどころか「声を変えなくてもいい」と言っているんだ?」
と言う点です。
答えは割と単純、
ほとんどの人が間違った方法で対処をするからです。
・酒を飲む
・タバコを吸う
・睡眠を削る
・大声で叫ぶ
・息の量を増やす
・エッジボイスを練習する(正しいですがやり方間違う方が多いのでお勧めしません)
などなど
どれもお勧めしません。
なんならネットで調べると発声障害になりかねない行動まで推奨している記事なんかもあるんだから…キレそう。
(↓生活習慣についての記事と食生活についての僕の記事はこちら)
https://note.com/vena23/n/nef790f9a3283
https://note.com/vena23/n/n8402a45dcd24
というか、この際なのではっきり言いますが。
「声の歪ませ方」と日本語で検索した時に上部にヒットするサイトのほとんどが理論不足、記事の中に矛盾点がある、的外れな指導をしている、、、etc
とにかく言いたいことがたくさんある記事ばかり出てきました!!
なんで歪ませ方についての記事で滑舌がどうこうとか喉を開くとかそういう話になるんだ?!
あと「元々の声質だから仕方ないって記事」もあったけど、
それをどうにかすんのがボイストレーニングだろ!!!!!!!!!
トレーナー舐めんなああああ!!!(笑)
3. 実際のところ変えられるのかどうか
結論から言うと変えられます。
なんなら僕はクリーントーンもラフトーンも(綺麗な声も歪んだ声も)どちらも出せます。
(よかったら僕の動画を貼り付けておいたので聴いてください、発声一つで声質なんていくらでも変えられますから!!!)
動画の中では発声の切り替えしかしていませんが、発声を切り替える以外にも声質の調節はいくらでも選択肢があります。
息漏れの具合、歪ませ具合、声の太さ、高さ、通り具合、響かせる部位(声のポジション)…
もちろん確かに人によって声帯の長さも違う、骨格も違う、できるできない、得意不得意はありますが、声にはいくらだって可能性があるのです。
ほとんどの方が生来持ち合わせている声の可能性に気づいていない&引き出せていないだけで、僕が特別なのではありません。
現に僕の生徒は着実に音域も声質の選択肢も広げています。
正確な知識と的確な指導さえあれば、練習の積み重ねで声は変えられます!!
4. 声の変え方を知る前にするべきこと。
ここまで読まれている方はもしかすると「なかなか本題に入ってくれないな」とお思いかもしれませんが申し訳ない、なんせ注意するべきことが多い。
というか、ここまで2000字以上書き綴っておきながら今更なのですが、
「ハスキーボイス」ってどんな声だかわかりますか…?
というのも
〇〇みたいな声!△△の声!●●の声!なんていうように色々名前が上がるのですが、どの方も発声レベルで見るとまるで違ったことをされているんですよね。
・魔女のようにしわがれた、声帯筋が萎縮して呼気頼みになって音量を稼ぐ声を言う人もいるし、
・ロックボーカリストのようにエッジの効いた、声帯の閉鎖感をやや強めた声を言う人もいます。
・最近流行りの歌手に多いタイプの、わざと息漏れを増やしたようなヘッドボイス、ミックスボイスを言う人もいます。
・さらに言えば、女性の場合は、男性に近い高さの地声を持っている方も歪みに関係なくハスキーと呼ばることがあります。(ここでいう地声≒普段使いの声)
これらのうち単一の特徴を持っている場合もあるし、複合型もあるし、数にしたら何種類かわからないほど…
なので
声の変え方をどうこう言う前に、まずは
「自分の出したい声をハッキリさせること」
が重要なんです。
それをはっきりさせてから声の調整をして寄せていく、可能な範囲で変化させていくのがベストだと思います。
実は自力で声を変えようとした時の一番の難点ってここなんですよね💦
まとめ
大切なのは順に、
本当に声を変える必要があるのかどうか問題の本質を確認すること。
目指すべき声をはっきりさせること。
間違えた方法で練習しないこと。
簡単に見えてみんなできていない…
しかもこれらって他の声に関しての悩みも同じなんですよね(笑)
ここまでを踏まえて解決編に進みたいところなのですが…
練習方法については目指す声が本当に人によるので本当に難しい。
例え同じ発声を目指していたとしても、元々の声次第で行うべき練習は変わるのでもっと難しい(本当のボイストレーニングというのは必ずオーダーメイドになるものなんです)。
喉を破壊するような生活、習慣などはかえって声を出しづらくし、奇妙で特徴的な声を作るだけになります。
本気で声を変えたいのであれば、まず無料体験の一度キリお越しいただくだけでいいのでレッスンを受けてもらいたい…
小さくとも、その場で必ず変化を起こして見せます。
一言だけアドバイスを付け加えるなら、
「特に高い声で悩まれている方は、低音を強化してください」
ということくらいでしょうか。
ここはおよそみなさん共通のはず。
…我ながら毎度毎度記事の熱量がすごいな(笑)
だいぶ熱くなってしまいましたが今回はここまでにしようかなと思います!
質問やリクエストなどありましたら今後の記事の参考にするかもしれませんので是非コメントお願いいたします。
いいねやスキも欲しい…僕にnoteに注ぐモチベーションをくださいw
最後まで読んでくださりありがとうございました!