antique et cafe Felicite
倉敷美観地区の本町通り。鶴形山の麓、南側をぐるっと回る通りは大原美術館などがある倉敷川に面した通りから離れて東へと向かう通りで、町屋の趣を残したお店や民家が並ぶ細い道である。しかしながら、車の通行も可なので用心しないといけない。完全に歩行者天国というのもいいが、車も人も混在だけど、否応なしに徐行しないといけない道っていうのも、生活感があって好きだ。
そんな本町通りには、吉井旅館や平翠軒、アヴェニューと言った有名どころが並ぶ。その中に「アンティーク エ カフェ フェリシテ 」がある。オーナーのIさんとは学生の頃からの長い付き合いだが、この店をオープンさせてから20年にもなってしまっている。観光客も多いが、どちらかと言えば常連客の多い店だろう。美観地区の中央、珈琲館辺りと違ってこちら本街通は人通りもやや少な目。(ま、日曜祝日は多いですが。)平日であれば、ゆっくりと散策できる。倉敷の知り合いとか、誰かしらに会うことが多いフェリシテはのんびり寛げる店で、だらだらコーヒーなんかを飲んでいると心地よい。ランチも美味しいのだが、おっさんにとっては量が物足らない。Iさんや常連のお客さんはフランス好きが多くて、お店で売っているアンティークもフランスの蚤の市で仕入れてきたものが多いらしい。
また、ここ数年来Iさんの夢であったというアパレルのブランドを作って販売している。女性ものの服だけど、やはりファッションに興味ある女性というのは自分のオリジナルブランドを持つということに憧れるもんなのだろうな。「そろそろ、お店のホームページも動かさないといけないよね」と言っているIさんであった。