Aphrodite's Child : 666
アフロディテス・チャイルド (Aphrodite's Child)は、ギリシャ出身のメンバーで構成されたロック・バンド。
ヴァンゲリス・パパタナシュー(Vangelis Papathanassiou、キーボード)、デミス・ルソス(Demis Roussos、ボーカルとベース)、ルカス・シデラス(Loukas Sideras、ドラムス)、アナギロス・クルリス(Anargyros "Silver" Koulouris、ギター)の4人が、1967年にギリシャで結成したバンドが母体。
曲のほとんどをヴァンゲリスが作曲している。
ヴァンゲリスと他の2人のメンバーとの意見の違いから一旦解散するが、レコード会社との契約を満たすために、クルリスも合流して再結成し、1971年にLP2枚組のコンセプト・アルバム『666 - アフロディテス・チャイルドの不思議な世界』をリリース。その後、正式に解散した。(Wikipediaより)
アフロディテス・チャイルドを知ったのは、学生の頃バイト先でイベントの手伝いをした時、舞踏家の能登さんが使っていた曲がすごく印象に残っていて、あとでバイトの先輩に聞いてみたところ「それは、アフロディテス・チャイルドやん。ヴァンゲリスがいたバンドやで」と教えてもらったので、早速バイト先のレコード棚から探し出して聞いたのだった。
当時、ヴァンゲリスは「反射率0.39」がヒットしていて、前作の「天国と地獄」(イエスのジョン・アンダーソンがゲスト・ボーカルで参加していることと、第1部第3楽章が上記のテレビ番組『COSMOS』のオープニングで使用されたことで有名。)もヒットしている。この頃、TVのタイトルやBGMで起用されることが多かったようで、耳に馴染みがある曲も多い。
そして、映画「ブレード・ランナー」の音楽も担当していたため、一部マニアにはメジャーな存在となったと思う。その後映画「炎のランナー」が大ヒットして、日本でも知らない人はいないぐらい有名になったであろう。
「反射率0.39」は好きでよく聴いてたアルバムだったので、ヴァンゲリスも知っていたが、映画音楽など多くの作品を作っていたのは知らなかった。子供の頃によく見ていたTV番組「驚異の世界・ノンフィクションアワー」の中で「クストーの海底世界」も放送されていて、そのBGMが印象に残っていて、ヴァンゲリスではなかったのかとも思う。まあ、とにかく名前は知らなくても聴いたことがある曲は多いはず。
『666 - アフロディテス・チャイルドの不思議な世界』は、新約聖書のヨハネの黙示録を題材とした作品であり、ジャケットには13章18節の「666(獣の数字)」の一文が英語で記述されているのを初め、各曲の題名/歌詞などにも、「4人の騎手」や「小羊」或いは「第7の封印」など、黙示録に登場するモチーフが用いられている。アルバムは、いかにもヴァンゲリスらしい音だと思う。中でも、SIDE B 1曲目の AEGIAN SEA は珠玉の出来と思う。
1972年発売のこのアルバムは2枚組4400円。当時、日本ではほとんど知る人がいなく、わずか半年で廃盤になったという。そして、今僕が手にしているのは1977年の再販盤なのである。
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