前途多難の妊娠出産記(出産③_分娩当日前編)
既にハプニングが発生しつつありますが、いよいよ本番の分娩当日です!(前回の記事は以下リンクから)。
■4/9 起床〜促進剤注入
あの後も深夜3時半頃にまた胎児の心拍が下がったとのことで、10分ほど酸素マスクを装着。結局、何事もありませんでしたが、寝不足のまま朝を迎えることに…
4/9は春の嵐と言われる程の大雨模様。自他共に認める雨女っぷりを見事に発揮しております。
早朝5時半過ぎに起こされ、洗面とトイレを済ませ抗生剤を服用。6時過ぎに麻酔の注入を開始。本来はこのタイミングで一緒に促進剤を入れるそうですが、子宮口が程々に開いているので破水処置の後に入れることになりました。
7時過ぎにメトロ先生による破水処置。子宮口チェック時に多少の痛みがありつつも、ほぼ問題なく卵膜を破って貰いました。その後に導尿カテーテルも挿入。分娩後に自力で歩行できるまではこのまま垂れ流しです…
子宮口が4cmに後退していたので一度麻酔は止めて、アトニンという陣痛促進剤を5ml/1時間の量から少しずつ入れて様子見。少しずつお腹が張り始めたかも?8:30過ぎには夫も到着。
9時前に促進剤の量を10mlへ増量。あまり痛みも感じず、引き続きまったりモード。9時半頃に促進剤は20mlへ。このあたりから段々陣痛らしきものを頻繁に感じるようになってきました。大体6、7分くらいで波が来る感じ。麻酔は効いてないものの、深呼吸すればやり過ごせるレベル。生理痛の延長線みたいな鈍痛です。
■麻酔追加
初産婦は子宮口5cm以下は一旦麻酔を中断し、自然に開くのを待ちます。痛みを和らげるため頻繁に麻酔を入れるとお産が遠のいてしまうので、無痛とはいえ多少は陣痛を我慢した方が良いそうです。
10時あたりから更に陣痛の頻度が増えて痛みも強くなってきたので、30分間は耐えて麻酔を注入。陣痛の波も良い感じに来ていて順調そうな。
麻酔の効きが比較的遅い体質らしく、15分くらい経ってから徐々に痛みが緩和されてきました。「あ、陣痛来てる!」って分かるけど、深呼吸せずともやり過ごせるほどに。麻酔しゅごい…
11時過ぎに初見の先生による診察。子宮口は5cmまで来たけど、まだ赤ちゃんが降りてきてないとのことで、①身体の向きを定期的に変える、②頭を少しあげて重力に従って赤ちゃんを降ろすというレクチャーが入りました。麻酔も一旦切って更なる陣痛待ちをします。
12時前頃、アトニン30ml増量。麻酔が抜けてきて陣痛が強くなりつつも、分娩が遠ざかるので追加は我慢…
ただ、この1時間くらいで陣痛の頻度と痛みが一気に増して深呼吸だけでは耐えきれなくなってきたので、13時頃に麻酔を投入。モニターの波が振り切れるほどの痛み以外はうとうとできるくらい余裕が出てきました。この頃から便意のようないきみたい感覚も少しずつ出てきました。
13時半頃の診察では子宮口5〜6cm。また麻酔を切って様子見。自身の体格に比べて大きめの赤ちゃんなので、なかなか下がってこないのかもとのこと。アトニンは35mlに。
14〜16時あたりが痛みのピークでこのあたりはまともに記録が取れてません…この2時間くらいで2回麻酔は入れてもらってます。
段々生理痛のような痛みから、酷い下痢を我慢してる感覚になりはじめ、「何かが出てきそうでヤバい」という気持ちで頭いっぱい。とにかく腰とお尻をひたすら夫にさすって貰って耐えます。
深呼吸も段々意識的に出来なくなってきて「痛い〜…」と声も漏れてきてしまうくらいに。
■いよいよ子宮口全開!
麻酔が効くまでに悶えている頃、16時前の診察でいつのまにか子宮口全開に!もういきむ準備をしていいよと言われた時は本当に感動でした…!(気がついたらアトニンも既に45mlに)
そこからは陣痛の波に任せていきむような呼吸に切り替え。麻酔も効いてきてかなり楽になり、もうそろそろ終わりが近付いてるんだ!とやる気が出てきました!
看護師さんは「この時間なら早い方だと思いますよ、まだ子宮口が5cmくらいしか開いてない方もいますし」とな!それはキツいなぁ…
ただ、子宮口全開になったらすぐ分娩台に運ばれるかと思ったら案外そうではなく、そのまま放置されて拍子抜け。いつ出陣するのかしら??
17時頃、アトニンも60ml弱に増量。結局分娩室に呼ばれず段々麻酔が切れてきて、もう出るものが出そうな状態で「まだ?まだ??」という焦りが高まってきます。後から聞いたらまだ赤ちゃんが降りてきてなかったので分娩室に行けなかった模様。我慢できずに18時前にもう一度麻酔を投与。効くまで必死に耐えます。
■分娩室出陣!
18:15、ついに分娩室移動に!なんだかんだ子宮口全開から2時間経過でした…家族の立ち会いもできますが、血が苦手な夫とはここでお別れ。そのまま予備室で待機して貰います。
分娩室に運ばれる際、「旦那さんは生まれた直後の綺麗にした赤ちゃんを見られますか?」と確認され、(まぁ、それなら見たいかもな…?)と思い、本人に確認を取ってもらうことに。
ベッドからゴロゴロと回転して分娩台に自力で移動。主治医とは別の先生からレクチャーを受け、陣痛に合わせて本気でいきみます。すると、途中から着替えて分娩室に入ってきた夫。あれれー?上記のやり取りの後、「分娩室で綺麗になった赤ちゃんを抱っこできますよ、それに今の段階なら血とかも出ないんで!」という助産師さんの勢いにつられ、流れで入室することになってしまったそうな。バースプランとは一体。
さて、18時前に投与した麻酔がここで効果を発揮してしまい、陣痛が全く来ない状態に。先生もお手上げのようで「赤ちゃん元気そうですし、ちょっと麻酔の効果が落ち着くまで待ちましょうか」と言われ、そのままスタッフさん達全員退出。20分間ほど分娩室で夫と二人きりの状態に。
「あ、陣痛来た!これ勝手にいきんで良いと思う…?」「いや~、どうかな…」「でも、今のうちにいきんでた方が進むよね?ちょっといきむわ。フー!!」と戸惑いつつも、やれることはやっておく。まさか分娩室で放置プレイになるとは思わなかった。
先生たちが戻ってきて作業再開!夫は一時退室。頑張っていきむものの、麻酔のせいで上手く力が入らないのか、遅々として進まないお産…ここで掛けられる「主治医の先生にお手伝いに入ってもらいますね」という暗喩。会陰マッサージ頑張ったけど、無残にも切られちゃうのね…と覚悟を決める。
そしてレジェンド先生登場。先生ならきっと痛くないように切ってくれるよね…と半泣きで様子を見守っていたら、さも当然のようにお腹の横に立つ先生。
「はい!じゃあ押すから腹筋に力こめて押し返してね!」と、とんでもない力でお腹を押し始めました!先生、お手伝いって押す方なんですね?!(切開の方じゃないのかよ)
先生のお手伝い方法にショックを受けつつ、半ばやけくそ気味にいきんだ結果、2回の押し込みで頭が出ました。「あと1回のいきみで生まれる?!」と思った瞬間、その勢いでドゥルン!!と全部取り出されました。赤ちゃんが産道から身体のシルエットに沿って出ていく感覚がハッキリ分かって凄かったです…今思えば、お腹の押し方も先生なりのコツがあったのかもしれない。ちなみに後から母子手帳を見たらカップによる吸引も施されていたようです。
そんなこんなで分娩室入室から1時間ほど経った頃、ついに2,770gの女の子が爆誕!!お疲れ様でした!!(その数分後に陣痛も感じないまま勝手に胎盤も出ていきました)
後編に続きます。