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情報発信は難しいよねという話

先日、所属している地域団体「しわりり」のツイッターでこんな投稿をした。

Twitterでは「紫波町の風景を出来るだけ色んな人に見てもらう」目的で、紫波町の風景写真を出来るだけ添付するようにしている。
上記のツイートは、確かに紫波町で撮った写真ではあるのだが、一面真っ青な空だけで、紫波町ならではの要素は全く見当たらない。
「どこで撮っても同じじゃねーかwww」というツッコミを期待して投稿したのだが、期待に反してツッコミをしてくる人はおらず、それどころか5月12日時点で31いいねをもらってしまった(比較的多い方)。

どうしてこうなった/(^o^)\

ここからは推測だが、実際にはこの「いいね」の中にはそうしたツッコミの意味も含まれていると見られ、たぶん『すごくいい青空だね!』の意味の「いいね」よりもそうしたユーモアを感じてくれた人の方が多いのではないかと思う。図らずも《紫波町》公式アカウントからも「いいね」されているので、ジワジワと笑いがこみあげてくるのである。


次に、以下のツイートを紹介したい。

紫波町・五郎沼の夕暮れを映した動画ツイートである。
この渾身の風景が39いいねなので、さっきの青空ツイートが31いいねを得たことがいかに異常(?)かがわかってもらえるかと思うが…
それはそれとして、同様の動画をInstagramのしわりりアカウントにも投稿したところ、そちらは82いいねだった。
単純にアカウントのフォロワー数で言うと、

Twitter   :636人で39いいね
Instagram:1430人で82いいね

なので、Twitterは16人に1人、Instagramは17人に1人がいいねをしてくれていることになり、そんなに差は無いように見える。

だが、以下の情報を付け加えるとどうだろうか?

Twitter   :636人のフォロワーで276再生、39いいね
Instagram:1430人のフォロワーで743再生、82いいね

当然再生をしてくれた人が結果的にいいねをしてくれるはずなので、Twitterでは2.3人に1人が再生してくれた結果7人に1人が1いいねInstagramでは1.9人に1人が再生してくれた結果9人に1人が1いいねしてくれているということになった。

ここからわかるのは、やはり”映え”を重視するInstagram(まあ構造上写真・動画へのアクセスがTwitterより高いのだが)は視聴してくれやすい一方で、Twitterよりいいねの評価基準が厳しいということになる。

おそらく、同じような美しい風景・美味しそうな食べ物が多く流れていく中で、その写真・動画特有の良さをそこに見出せないと、「いいね」という名の共感はしづらいものなのではないかと思う。

ただ、InstagramにはTwitterにはない武器があり、それは《音楽》である。
Instagramでは「ミュージックスタンプ」という機能で、世間一般に販売されているアーティストの楽曲の一部を動画内に無料で設定できる。(著作権的にどうなっているのか知らないが、おそらくアーティストと契約しており使用される率が高い楽曲ほどアーティストに広告収入が入るのではないかと予測する。アーティスト自身も宣伝しているため著作権の関係はクリアしているものと思われる。)

というわけで、流行りの曲や有名な音楽に載せて撮影した動画を再生させることで、共感を引き込みやすい仕掛けになっている。

同じ写真でもTwitterとInstagramに載せるときはそれぞれ別の文章を書け」と言われるように、添えるテキストも考慮する必要がある。
Twitterはあくまでオタク気質・ネタ的な要素が強めで。Instagramはリアルでの知り合いに見られても恥ずかしくないような真面目さを中心にして書くのがよいかと思う。

しわりりInstagramアカウントはメンバー複数人で投稿しているのだが、そういう意味では最近私以外の人が積極的に「しわりりメンバーがメインに映っている動画」を投稿している。
個人的には見ていて「結局、この投稿は何が言いたいんだ…?」と思ってしまうことも少なくなく、通常食べ物の投稿が150いいねを得る中でそうした謎投稿は50いいね前後に留まっている。
ひとつ思っているのは、しわりりInstagramアカウントに求められているのは「紫波町の美味しそうな食べ物情報」である性格が現在大きいということもあると思うのだが、一方でそうした「しわりりは食べ物の写真だけアップしてりゃいいんだよ!」という風潮を壊したいという意図があるのだと思う。
もうひとつ気づいたのは、彼はtiktok的な使い方をしているのではないかということだ。tiktokは正直私には未知の領域であるが、聞いた感じでは「音楽に合わせて踊るなどの面白さ」が若者の間でバズっているのかなと思っていて、そういう意味では上記の謎投稿は必ずミュージックスタンプを使っているし、何かしら世間的にバズっている投稿の要素を取り入れようという意気込みが感じられる。ただ、いかんせん「どのへんが面白いのかわからない」ことがまだ多いので、彼なりにトライ&エラーを通して可能性を広げてもらいたい(なぜか上から目線になっていて申し訳ないと思っている)。地域の食べ物情報でバズることはないと思うが、もしかしたらそうした投稿の方がバズる可能性はあるのではないか。

閑話休題。

最後に、以下の2つのツイートを紹介する。

主旨としては同じツイートである。前者は最初からTwitter投稿用に編集した1分の動画で、Twitter上で目に留まればそのまま映像がスタートするようになっている。
後者はその映像をYoutube用に再編集したもので、Twitter上でも見られるが、一回そのリンクをタップしてもらう必要がある。

再編集により2分になっているが、前者が55いいね/後者が16いいねと評価が大きく分かれているのは、時間よりはその一回のタップの”手間”のせいだと分析する。

Twitterは基本的にタイムラインに流れてくる映像・ツイートを流し見していくものだと思っているが、そのまま映像が流れ始める前者に比べ、一回のタップというワンアクションを挟んでしまうだけで、実際に動画にたどり着いてくれる人は激減する。内容としては再編集版には自信を持っているだけに、まず動画にたどり着いてもらえないのは誠に残念ではある。
とはいえ、もともとYoutubeにアップロードする用であったし、後者のツイートはそこで見てもらおうというよりはYoutubeに誘導する目的であるため、単純に比較は出来ないのであるが…。

というわけで、長々と書いてきたが、情報発信団体を名乗る以上、どうしたら発信したい情報にたどり着いてもらえるのかを研究するのは大事なことである。
今回の結論として「こうすればバズる!」というのは無いのだが、一方でSNSの性格に則した投稿を心がけていくことはやはり必要で、他メンの投稿も含めて今後に生かしていきたいと思う。

そして、目下の目標はTwitterしわりりアカウントフォロワー1000人なのだが、まだまだ先は長いようである。(;´д`)トホホ


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