タイ・パタヤ① ソイブッカオ街でパタヤの洗礼を受け撤退【地球探究3】
こんにちは。南国のリゾート、タイ・パタヤに来ています。
パタヤと言えば、ビーチと夜の街!
ただ、圧倒的に海より山派、そして騒がしいのが苦手なぼくにとっては、完全にアウェー感がある街でもあります。
なぜそんな街に来たのかと言うと、タイの運転免許を取得するため。パタヤでなら、ビザの無い旅行者でも現地の免許が取れる、と聞いて、この魔性の街にやって来たのでした。
日本でも国際免許は取得してきました。だから、タイではぼくは問題なく運転ができます。
ただ、日本の国際免許は「ジュネーブ交通条約」にもとづいて発行されており、世界には「ジュネーブ交通条約」に批准していない国もあるのです。
これからぼくが行こうと思っているベトナムやインドネシアも、そんな国のひとつ。日本の国際免許が通じません。
しかし、ここで、タイの運転免許が効力を発揮するという情報をつかんだのです。タイもベトナムもインドネシアも、ASEAN=東南アジア諸国連合の一員であり、タイの運転免許が、これらの国で有効だというのです。(*1985年発効の「Agreement on the Recognition of Domestic Driving Licenses Issued by ASEAN Countries」という協定に、ASEAN諸国で発行された運転免許証により、他のASEAN諸国で運転することができる、と取り決められています。)
さて、パタヤに来て初日。今日は、「ソイブッカオ」と呼ばれる地区に宿を取りました。ソイブッカオはウォーキングストリートに次ぐ、パタヤの歓楽街。ウォーキングストリートよりも道幅が狭く、より雑多で、妖しい感じの街です。
この日は、荷物の件もあって(前回の記事を参照)非常に疲れていたので、500バーツ(≒2000円)払って、個室に泊まることにしました。宿は、1階がバーになっていて、白人たちと、従業員のおねえちゃんが、ビリヤードをしている、まさに「海外の安宿」という感じ。4階にある部屋に通されてほっと安心したのも束の間、さっそく、パタヤの洗礼を受けることになります。
シャワーで汗を流して、髪を乾かそうと、ドライヤーの電源を入れた瞬間……冷蔵庫の下から、巨大なアレが這い出てきたのです。さすが熱帯生まれ、熱帯育ち。これまでに見た、どんなアレよりも大きくて、日本のよりも立体感があります。アレ界のアーノルド・シュワルツェネッガーさながら、筋骨隆々の見事ないで立ち。
急いで荷物をひっくり返し、日本から持ってきたアースレッドを取り出します。あらかじめ吹きかけておくと、害虫の出現を予防できる、という優れもの。もう出現してしまったあとに、果たしてどんな効果があるのかは分かりませんが、とりあえずぶっかけてみると、逃げるや逃げる。ベッドの方に駆けだしたかと思うと、一目散に、ベッド脇の小物入れと壁のあいだという、いちばんイヤな場所に逃げ込まれてしまったのでした。
その後、部屋の怪しい隙間にアースレッドをして回っていたとき、ユニットバス(より正確には、ただのシャワー付きトイレ)の排水溝(というより便器の横の床に開いたただの穴)から、有象無象が出入りしているのを確認。とりあえずその穴にもスプレーによる処置を施しましたが、それ以上なす術もなく、その晩は、ベッドの小物入れとは反対側になるべく身を寄せ、電気も消さず、一晩耐え凌ぐしかありませんでした。部屋の外では、ハロウィンだか何だか知りませんが、訳の分からないおばさんが一晩中歌ぎ騒ぐ声が響き続けます。
個室に泊まっているにも関わらず、耳栓とアイマスクを装着し、何重もの精神攻撃に耐える一夜。それでも疲れていたのか、いつの間にか眠りに落ち、何とか朝を迎えることができました。その後、早々に荷物をまとめ、そそくさと宿を撤退せざるを得なかったことは言うまでもありません。繁華街のど真ん中で個室、なのに「安い」ということの意味を身体で学んだ、パタヤの初日でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?