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白馬岳に登ってきた

白馬三山に登ってきた。

1日目
八方第2駐車場-猿倉(登山口)-白馬尻小屋-大雪渓-白馬岳テント場(設営)
2日目
白馬岳テント場(撤収)-白馬岳山頂-杓子岳-鑓ヶ岳-鑓温泉-双子岩-猿倉(登山口)

昨年、白馬岳にチャレンジしたのだけれど、駐車場に着いた時点で山頂方面がどんより曇っていたので、登るのをやめて戸隠でのキャンプに変更した。その無念を晴らすべく、再度白馬岳にチャレンジ。

当初の計画としては、2泊目を白馬鑓温泉で行う予定だったけど、天気を確認すると最終日が少し崩れる予報だったので、縮めて1泊行程に。先週の立山山行もだけど、最近は天気が不安定。山での不幸なニュースもあったりしたので、それを目にする度に気をつけなければと、強く思う。

安曇野ICで高速を降りて、下道1時間程で白馬に着く。いつも思うけど、降りてからの下道が長いのなんの。猿倉の無料駐車場に停めるのは最初から諦めてタクシーを利用。予想通り、猿倉は既に満車。危ない。猿倉には売店、水場、トイレがあって体制を整えられる。

登山口周辺で営業しているタクシーのおっちゃんは何故か優しい人が多い。

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TAXI!!
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猿倉荘
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キメッ

準備を終え、登山開始。最初は車も通ることができる道を歩く。少し歩くと緩やかな登り。それにしても今日は暑い。天気が良くて日差しが強いのもあるけれど、むわっとして湿度も高い。汗が噴き出る。

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綺麗な緑
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緩やかな登り
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小さな橋
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白馬尻小屋が見えた

白馬尻小屋に到着。水を補給しトイレを済ませる。この小屋からは雪渓が見える。圧巻だな。あそこを登っていくんか。。。
おやつの笹団子を食べた。甘いものが美味しい。少し長めに休んで雪渓に向かって出発。

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休憩
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日差しが強すぎるので日傘
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笹団子
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雪渓

雪渓の入り口には、子ども達がたくさんいた。学校の行事かな?怖いもの知らずで色んなところで遊んでいたけど、時折先生に注意されている。それにしてもこの大雪渓、夏真っ盛りというのもあって、かなり溶けている。溶けて雪渓の下を水が流れて雪を削り、凄い光景を生み出している。ちょっと怖い。色んな人が歩いているので、アイゼンはいらないくらい。雪の上を歩いているので当然と言えば当然だけど、とても涼しい。天然のクーラーみたいで、気持ちいい。不思議な光景を見ながら先に進む。

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先駆者の足跡を辿って
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歩きやすい
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キメッ
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天然のクーラー
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割と恐ろしい

雪渓が終わったところで少し休憩。ここから先は結構な急登。気合いを入れて登る。ここまで、かなりの人数の登山客を追い抜いたけど、白馬岳は人気の山なのでテント場の空き状況が気になる。あまり推奨されないが、2人が先行し、テント場ので確保に向かう。猿倉からの出発が遅かったので、尚更心配だった。

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結構な登り
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青空
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あと少し

頂上宿舎に到着。受付をする前にテント場に向かうも愕然。空きがない!100張はできる(らしい)テント場にはところ狭しと既にテントが設営されていて、張るところがない。こういう状況でも探せば意外とあるものだけど、本当にない!そうこうしている間にも続々と登山客が到着している。3つテントを張らなければならないのに、1つも良い場所が見つからない。困りに困って、およそ寝るようなところではないところに1張。困っていた僕達を見ていたおじさん2人が寄せてスペースを譲ってくれて何とか2張りできた。このおじさん達には本当に感謝している。「何とか寄せて張れないか?」「もっと寄せるからさ」。周りでは設営で言い争いになっている人たちもいる中でこの人たちの行動に涙が出そうになった。自分もこうありたいと強く思う。

ー白馬テント場ー
1人1泊:1,200円
水 場:無料(おいしい)
トイレ:テント利用者無料。
張 数:100張。ペグ効かない。

で、寝るようなところではない場所に設置したクフタイベック。ペグが全く効かないので石を使って設営。フラットではないので生地はたわみ、歪んでいる。もちろんネットシェルターは使えない。下部はスカスカなので、風が入り放題。なかなか過酷なテント場(笑)。ただ逆にクフだったから張れた感はある。普通の自立式テントでは無理だったろう。勉強になった。
設営と場所探しにかなり時間がかかったので、疲れた。みんなで乾杯して夜ご飯。前日まで何も決まっていなかったので簡単にたらこパスタ。あんまり美味しくないな。

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ギチギチ
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山頂方面
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少し日が翳り
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コーラはどんなに高くても買う

食べ終わって日の入りをみんなで鑑賞。ミーアキャット状態。ショーツだと少し寒かった。気温は何度くらいだろう。体感20℃くらいだろうか。今日は月が綺麗なので星は撮れないかもしれないけれど、それもいいか。歯磨きをして眠ろう。

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と思ったけど、眠れない!下がフラットじゃないのもあるけど風が強い。タープは風を受け、ピンと張れてないからバタバタ音がする。この場所の地形的な問題なのか、風の通り道のようで、かなり煽られる。手でタープを掴みながら、倒壊の恐怖と戦った。このままだと安眠どころか少しも眠ることができないと思ったので、クフタイベックすべての箇所をガイラインで石と繋げた。暗闇の中の作業なので、かなり時間かかったけど、安定度がかなり増した。バタバタ音が周囲に迷惑をかけていないか心配だったけど、外に出てみるとどこのテントもフライシートやらが大きな音を立てており、みなさん外に出てガイラインの調整をしていた。

トイレに行きたくなったのでカメラを持って小屋の方へと移動。かなりのテントがあるのでガイラインに足を引っかけないよう注意深く移動。ガイラインが反射するのってかなり大事。ここのトイレはなかなかヘビー!見た目もヘビー!見てのお楽しみ。

月が出ているけど、それも混みで星空の撮影。テントがくっきり写ってこれはこれで楽しい。少し撮影したあとテントに戻って就寝。12時頃。

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1時間おきに起きて月の撤退を期待したけど、2時くらいからはガスってしまい、撮影を諦めて朝まで強風に耐えることに。バタバタと五月蠅かったので耳栓をしたら、すぐに寝てしまった。大発見。次からは耳栓つけて寝よう。3時過ぎに起床。外を見ると満点の星空。すぐに起きて撮影に向かう。朝日が待機してるせいかそんなに見えなかったけど、それでもとても綺麗な星空を見られた。撮影もそこそこにして、4時50分ほどが日の出だったのでテントに戻る。白馬岳のピークハントをした後にそのまま登山道を進むので、先に撤収。クフタイベックの撤収は恐ろしく簡単。ここは利点だなぁ。

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朝起きて、山頂を目指す。白馬岳への急登はキツい。ひぃひぃ言いながら、登頂。朝焼けと雲海を見ることができた。運が良いなぁ。雨の日も曇りの日もあると思うけど、それでもこの光景がここでは日常なのだろう。たまたまここに来た僕らがこの光景に勝手に感動するのは、山にとっては少し失礼なのかもしれない。考えすぎか。

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ひとしきり堪能した後、出発。ここから今日通過する杓子岳、鑓ヶ岳が見える。遠いなぁ。でも稜線を歩けると思うとわくわくする。今日も快晴無風。とても暑くなりそうだ。

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アップダウンはあるものの歩きやすい道。高山植物もたくさん咲いていて、足が止まってしまう。素晴らしいトレイル。杓子岳は巻き道を使った。一応、ピークハントできる道もあるのだけど、誰も反対しない。今日は長く歩くので体力を温存。巻き道が終わると鑓ヶ岳への急登の始まり。遠くから見ると、登れるのか?というくらい急だけど。

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実際登ってみるとそうでもなかった。気持ちの良い道で、コマクサがちらほら。チングルマも。高山植物が咲いていると楽しい。雷鳥の砂浴びも見えた。教えてくれたおじさんありがとう。

鑓ヶ岳登頂。歩いてきた道が一望できる。よく歩いてきたなぁ。快晴なので北アルプスがほとんど見える。
黒部ダムも見える。先週あそこのあたりにいたと思うと不思議な気分だ。
そこからは高度を下げて、鑓温泉に下る。

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道のりが長く、小さい石が多くて滑りやすいのでかなり気をつかう。日差しも強くて、日傘が大活躍。持ってきて良かった。開けた登山道から、鬱蒼とした道に切り替わり、かなり急な斜面を降りていく。鎖場もたくさんある。気をつける。

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白馬鑓温泉小屋が見えて一安心。着いた瞬間みんなでジュース。乾杯。よく歩いた。当初の予定ではここに宿泊する予定だったけど、今日はここから更に歩いて猿倉に戻る。ちなみにこのテント場はまだ空きがあるみたい。

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ここの温泉は存在を知ってから、いつか来たいなぁと思っていた場所の一つ。硫黄臭がする透明な温泉。入浴料500円也。洗い場はなくて、桶で身体を流してから入る。脱衣所あり。女性用の内風呂もある。外からは丸見えなので、羞恥心がバグる。テント場からの視線はさすがに恥ずかしかった。
いざ入湯!なんだけど、皮膚の日焼けが凄すぎて痛みが凄かった。なんとか肩まで入ったけど、身体を動かすたび激痛が走る。しばらく足湯状態。
それでも身体を洗い流せてかなりさっぱりした。次来る時は日焼けに十分気をつけて到達したい。

湯上がり後は、昼ご飯を食べて長めに休憩を取る。ここから猿倉まではCT3時間40分。ラストスパート。

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ここもまた長かった。雪渓を何回か横切る。徐々に高度をさげ、木々が生い茂ってくる。蒸し暑さも戻り、降りてきたなぁと実感。猿倉の看板が見えたときはとても嬉しかった。最後のあたりは修練のよう。

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無事猿倉にゴール!お疲れ様でした。

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帰りは事前に呼んだタクシーで駐車場まで帰り、運転手さんに教えてもらった龍神の湯で身体を綺麗にして帰宅した。

この2日間、晴れに晴れて、大雪渓、白馬岳、温泉と盛りだくさんの山行だった。テント場は苦労したけど、その分勉強にもなった。次に行くであろう山にも今日の経験を生かして、安全に登りたいと思う。
普通にテント張れる山がいいな。



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