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【発売一週間】「煌めく宝珠は後宮に舞う」【感想の感想】

 拙著「煌めく宝珠は後宮に舞う」の発売から一週間たちました。
 角川文庫より1、2巻同時発売、物語や登場人物、作者的見どころは下記の記事に纏めていますので、お目通しいただけると嬉しいです。

 この間、早くもお読みいただいた方の感想をいただいているので、未読の方への宣伝も兼ねてご紹介したいと思います。


1巻のヒキが気になる! 2巻同時発売で良かった!

 カクヨムコンテスト発の本作ですが、執筆中は「1巻分のボリュームに収まらない……どうしても2巻分になる……!」と焦っていたのを覚えています。書籍1冊分で纏まっている作品のほうが、コンテストで拾ってもらいやすいと考えられますからね……。めでたく2巻同時発売となってからも「ほぼ無名の作者の作品をいきなり2冊買うのはハードル高いのでは……?」とずっと不安でしたので、とても嬉しいお言葉でした。同時発売でなかったら暴れてた、とまで言ってくださった方もいます。
 今なら胸を張って言えます。
 
 後悔させないので一気買い&一気読みしてください!!!

 1巻では中くらいの事件を片付けつつ、ラストで大きな事件が出来し──というヒキになっています。そして、2巻ではその大事件にいかに立ち向かうか!? となっていきます。2巻ラストで色々決着がつく、つまりはほぼ上下巻に相当すると思っていただければ良いので、この際同時にお迎えいただければ、と!

 真面目な話、1、2巻合わせてのお値段は約1700円(税込)。いっぽう、内容的には各巻約14万字、つまり合計約28万字。大判の単行本やハードカバーでこの字数だと、たぶん1700円では出せないでしょう。
 つまり、長い物語を比較的お手軽にお楽しみいただけるということで、とってもお買い得ですね!!!

 さらに言うなら、本作は「読むお芝居」「読むミュージカル」を目指しています。数々の作中劇、その歌や舞や台詞を目の前で観るかのように味わっていただきたいと思っています。
 舞台のチケットは余裕で万を超えるのですから、十分の一のお値段で疑似体験できるのは破格としか言えないのではないでしょうか(錯乱)。

とにかく芝居の力で押し通っていくのが面白い

 そうなんです、役者になりたいヒロインの前に立ちはだかるエンタメ嫌いの皇帝、後宮ならではの悪意や嫉妬や権謀術数、何もかも歌舞と芝居で解決していくのが本作のコンセプトです。
 この辺り、カクヨム版での作者によるキャッチコピー「後宮の闇も陰謀も、歌って踊って解決します!」、読者様にいただいたレビュータイトル「芝居バカと芝居バカが、後宮の芝居を救う──!」にも通じるところです。

 後宮×お芝居の物語、と言うと「演技力を活かして潜入捜査」「芝居の筋書きで悪事を暴露する」などの展開がパッと思いつくかと思います。が、本作ではあくまでも芝居は芝居、歌舞は歌舞として扱っています。
 なぜならお芝居は綺麗で楽しくて観客を慰め喜ばせるものなので、政治や陰謀の道具にしてはいけない、と思うからです。宝塚ファン、ミュージカルファンとしての作者の思想の強さが如実に出ております。

 でも、それでは。清く正しいままで、歌や踊りだけでどうやって陰謀に立ち向かうの?
 そんな疑問もごもっとも。でも、なぜか何とかなっちゃうので、答え合わせは書籍を読んでくださいますように。

喜燕推し!

 ありがとうございます! 複数のキャラクター視点で話を回していく、群像劇の要素もある本作における視点人物のひとり、崔喜燕さい・きえんのことですね。
 Web版の読者様にも推していただけてた子なのですが、思いのほかに人気で驚いています。

 喜燕は、100%光属性・自己肯定感MAX・常にポジティブでお芝居大好きなヒロイン、燦珠さんじゅと対になる影のヒロインです。
 優れた才能を持つ役者(候補)ではあるものの、ほかの候補者から抜きん出なければならないというプレッシャーによって演技を楽しむことができない、ほかの才能を見ても素直に賞賛したり真っ直ぐに競ったりすることができなくて──という役どころです。
 黒い思いに囚われていた喜燕が、燦珠と出会って何を思うか、どう変わっていくかも本作の見どころのひとつです。女の子同士の友情、スポ根的な切磋琢磨や女子校的な(何しろ後宮なので)キャッキャウフフもあります。

 色んな楽しみ方・見どころのある作品ですよ!!

ファンアートもいただきました

 綿野明さんより、冒頭でヒロイン燦珠が舞った梅花蝶ばいかちょうのシーンのイラストをいただきました✨

綿野明さんより《梅花蝶》

 動画の一瞬をキャプチャしたような演出で、舞い散る花びらの中で歌い踊る燦珠の姿を切り取っていただきました!
 女は役者になれない、というしきたりを打破するため、小娘ながらに歌舞の実力を世に見せつけようと街のど真ん中で演じるヒロインです。ここから様々な出会いがあって物語が広がっていきます。梅の彩と香りが、物語への案内役となってくれますように🌸

というわけでもう一度宣伝

 「煌めく宝珠は後宮に舞う」、角川文庫より1、2巻発売中です。1/24(金)に出たばかりとあって、まだまだ書店の店頭ですぐに見つけていただけるかと! お見かけの際はぜひとも手に取っていただきたいですし、各電子ストアでは試し読みもあります。
 個性豊かなキャラクターと華やかな歌舞、愛憎渦巻く陰謀劇が織りなす大舞台、是非お読みくださいませ!


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