見出し画像

燃料系トラブルでエンジンブロー!?一番燃料系のトラブルが起きちゃいけないクルマに限って壊れます・・・。

13Bロータリーエンジンを搭載したFD3S。

燃料が濃すぎて失火してもエンジンブローしますし
燃料が薄すぎてもエンジンブローするので
ECUセッティング代表車種です。

そんなFD3S RX-7がエンジンブローして入庫しまして
アチコチ直して再車載したけど
ダイナパックに載せて空燃比と燃圧測って診たら

4000rpmを超えた辺りから薄くなり始め5500rpmで13突入
6000rpmを超えたらさらに薄くなって13台前半に乗るって言う
考えただけでも身震いするような数字でした・・・。

人にも寄りますがFD3Sでターボのままの場合は
負荷の掛かった領域では大体全域で10台後半に入れます。
12台でもオシッコちびりそうになるのに13台とかあり得ん・・・。

3700rpm付近で3.3kほどあった燃圧は、その後山を転がる様に下降し
6500rpm手前では2.6k強までドロップ。

燃圧が急降下する原因は燃料ポンプ周りの不良か
レギュレーター周りの不良がほとんどです。

燃圧の落ち方を見てみると、
シーケンシャルタービン切り替わり時のブーストの変動が
燃圧にも若干現れています。
(燃圧はブースト圧に連動しますからね。)

っと言うことは
レギュレーター内のダイヤフラムは生きていて
ブーストに伴って燃圧を制御しようとはしていると・・・。

じゃあ、疑わしきはポンプ周りか~

まずはポンプ電圧をチェック

あ~、バッテリー直じゃないんですね。

出た!
フューエルポンプレジスタ!!
要らんっちゅうねん。

低負荷時はレジスターにバイパスさせて
ポンプの駆動電圧を落としているんですが
経年劣化で壊れると、まあ色々とヤラかしてくれます。

でも、いくらレジスター通過後って言っても7.5Vは低すぎやしないかと
他のFD3Sのアイドリング時の燃料ポンプ電圧を測って診ると

アイドリング時で8.5V

エンジン回して負荷が掛かると

12V弱まで上昇。
まあ、これが正常なFD3Sの燃料ポンプ電圧かと思います。

じゃあ燃圧ダダ落ち、空燃比ダダ薄すのFD3Sは

FPRがFuelPumpリレーなので、負荷が掛かるとONになっているのに
ポンプ電圧はずーっと7.5V・・・。

レジスターが電源を喰っちゃってる?
ならレジスターを外して直結して診ると

10.23Vって何???
この状態で再度空燃比と燃圧を測って診ると

空燃比は若干濃くなり、燃圧も微妙に上がってますが・・・。
根本的な解決には至らず・・・ですね。

一体、このFD3S RX-7には何が起きてるのでしょうか?
続きは有料ページにて。

ここから先は

831字 / 5画像
この記事のみ ¥ 1,980