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チューニングショップで売られていた2JZ-GTEエンジン換装のGXE10 アルテッツァ。チューニング済み中古車の深~い闇・・・。 前編。

ベース車を買って新たにチューニングを進めて行くと
とんでもない総額になってしまう事は、よくある話です。

巷で
「ゴルフってお金の掛かる趣味だよね~」
なんて聞きますが
コースの会員権を買うのではない限り、クルマを弄る趣味に比べれば
ゴルフに掛かるお金は、そこまで大した額では無いかと・・・。

タイヤ、ホイール、サスペンションの足回りのチューニングで大体80万円~
NA車両の排気系とECUチューンでこれも大体80万ぐらい~
ターボ車のブーストアップだと燃料系まで手を入れて120万?
フルエアロを一巻きして、装着と塗装で60万
ワイドキットなら150万ぐらいかな・・・。

エンジンの中まで手を入れてタービンを大型化
制御はアフターのフルコンでブーストもVVTIも一括制御!
なんなら電動スロットルにコンバートしちゃいましょうか!!
なんて所まで手を伸ばすと、400万ぐらいからですかね、って話。

サーキットを走るのであれば、タイヤやブレーキ、燃料代と言った
消耗品に加え、ヘルメットやグローブ、本格的になって来て
レーシングスーツはハンスを揃え始めると、その価格は天井知らず。

これらはすべてベースのクルマ本体の金額以外に掛かる話です。

なので・・・
「最初から弄ってあるチューニングカーを買って来ればお買得じゃん」
・・・こう言う考え方が出てくるのは自然の流れです・・・

継続車検を受けて欲しいと言う事で入庫したGXE10 アルテッツァ

通常は1Gと言う非力なエンジンの載ったモデルですが
この車両は2JZ-GTEと言うJZA80スープラやアリストに搭載されていた
3.0Lのターボエンジンを換装。

聞けばエンジン載せ替えを行ったショップにて
車両販売されていた物を購入したとの事。

じゃあ、買った所で車検を受ければ良いじゃないですか。
クルマの事も良くわかってるだろうし・・・。

別に意地悪ではなく、自分がクルマを造った側だったら
ここまでのチューニングカーであれば
自分の手で車検整備をしたい。

だろうな、と思っての発言。

「それがですね・・・
 あの~燃費がめちゃくちゃ悪くて、街乗りで4㎞/Lほどでして・・・
 っで、街中走っていても黒煙がモクモク出てくるんですよ。
 信号待ちで停まっていると
 いきなりエンジンストップする事もありますし・・・。
 購入店には何度か相談したのですが
 改造車はこんな物だと言われてしまいまして。」

出ました!
改造車はこんな物だ
・・・。

こんな物レベルなのはあなたの腕であって
改造車だって公道を普通に走らせられますよ!

そんな経緯で車両を預かりまして、まずはLLCの交換をしようと
ラジエターキャップを開けてみると

ここは地獄の入り口か?

どれだけ水を流しても、まったく綺麗になる気配がありません。
きっと、今まで、LLCを入れて貰ったことがなく
ずっと真水だったんでしょうね・・・。
かわいそうに。

水路を点検して行くと

全部だめじゃん・・・。

抜いた水は地獄の血の池状態でした。
は~。
ビッグモーターとは違った種類の悪質さが疑われます。

大体、こう言う時は

ここの中を見ると、そのお店の本質が分かります。
はい、エンジンを制御しているマネージメントシステムの中身です。

今ではデーターにロックを掛ける事が一般的で
新し目のマネージメントシステムでは
その中身を第三者が見る事は出来ませんが
Vpro3.2なら普通にパスワード解除可能です。

さて、気になるその中身は・・・?

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