果物をむく人の特権
八朔をいただいた。家族に「はっさく食べる?」と聞くと食べるという。こどもの頃、そこに親がいるなら大人になってからも。果物は親がむいてくれた。
今は自分がむく側。はっさくって、白い皮をむいて、オレンジ色のコロンとした果肉がとれるときもあれば、細かい粒でポロポロとなるときがある。
大きい果肉を、お皿に置いていく。細かいポロポロになったところは自分の口へ運ぶ。その繰り返し。むいては並べて、むいては食べて。
後半くらいになると、わたし小さいのばっかり食べてる!大きいコロンとしたやつわたしだって食べたい!という気持ちがわいてくる。
まあ、あとで座って食べたらいいんだけど。むいている人って、むきながら食べてるから、むきおわった時点でまあまあ満足してたりする。(ではないのかな?!)
ということで、白い皮をむくとコロンといい感じの果肉がとれた。おいしく一口でいただく。そんなことを数回繰り返して、何食わぬ顔で「食べよー」と声をかける。いいよいいよ、みんな食べな、といい人ぶっている。わたしはもう形のいい美味しいところはいただいているから、そのへんは余裕。
むく側になって思うけど、自分の親もむきながらちょっといい形のところ、食べていたのかもな。むく人の特権よね。