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#28 やっぱり願いは誰かによって叶えられていく

「どなたかお線香づくりご一緒しませんか」

1ヶ月ほど前にインスタのストーリーズに投稿した。薫玉堂さんの線香調香体験。じぶんで作ったお香を焚くことを想像するだけで楽しい。

8月はこどもが夏休みでむずかしそうだ。狙うは9月。ずっとHPのチェックをしていたので、募集がかかったときは、ヨシ!と思った。開催は数日しかなく、1回の募集人数は2名。

ストーリーズにUPすると同時に、薫玉堂さんへ電話をかけた。そして、線香調香体験の申し込みをした。「2名でお願いします」と。

一緒に行く人が決まっていないのに、2名で申し込む。決定していないことを先に決定にしてしまう勇気は、勢いに任せるしかなかった。

いざとなったら、母を誘えばいっか。そんな逃げ道を作りながら。こんなときばっかりお母さん出してきてずるいな。

けれど、誰か一緒に行く人は見つかる、それも、行く必要がある人と必ず行けると信じていた。

なにをいったい。こんなドキドキを自ら味わいにいっているのだろう。こころのすみっこで、すこしだけ笑っている自分もいた。

半日くらいが経ったあたりでDMにメッセージが届く。「ご一緒させてください」と。飛びあがって喜んだ。嬉しかった。



そして先日、念願の体験に行ってきた。何度かお会いしたことはあったけど、お出かけするのは初めてだった。わたしたちは存分にその時間を楽しんだ。時間が足りないほどで、時間が許す最後の1秒まで話をした。

何歳になっても出会いがあって、その人が経験した話を聞かせてもらえるしあわせ。

線香づくりをどなたかと一緒にやりたいという自分の願い。それは、自分ではない誰かと手を繋ぎ、両手をあげてゴールテープをきったような感覚だった。

いつもそう。自分の願いは誰かによって叶えられていく。

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