備忘録 はねるつみき 第5回本公演「墜落!惑星F」音響プラン-オペ
2022年12月下旬ごろの俺
自分が忘れないためにプランを考えるために留意したこととかを書き溜めておくのであ〜る。
「2001年 宇宙の旅」でスタートするプランはオファーを受けた段階から決めていた。SFっぽさを出したかったからというのもあるし、特に序盤、高揚感が欲しかった。それに関して言及してるSNSの投稿もあって嬉しかった。
劇中再三鳴るブザーに関しては、気味の悪さと金属感があるあの音で正解だったと思う。TNGHTの「Goooo」にも似た音色で終盤への慣らしもできると判断しました。そしてTNGHTの「Goooo」に関しては、邪教徒によって惑星が墜落する恐怖を演出できたのでは、、、
惑星を守る立場であるムニャミの複雑な感情を田中カレン「揺れる煙と眼差し」で表現しました。演出のオーダーでムニャミが惑星Fに小惑星が衝突するように軌道を変更した犯人にミスリードさせる意図もあり、美しいがどこか虚げなメロディでムニャミの心境に色をつけれたと思っている。そこには、他の星の人には犯人として誤解されるほど理解し得ないかもしれないが守りたいものがあるんじゃないかと今も思っています。
ムニエル教のダンスのシーンでは、観客が聞いたことなさそうな曲をチョイスしました。聞き馴染みのないであろうボーカルチョップ、ボーカルカットアップは初見では歌詞を聞き取れず異国情緒を覚えるはず。僕なりの惑星Fの住人の声は実はあんな感じなのでは…という見てる人への想像力の提供みたいな感じもあります。
ボンベのお色気シーンは、オモコロチャンネルのモンゴルナイフさんのチャンネル登録画面のオマージュ、「ドンビーシャイ…」である。またボンベが自分の野望や計画のためには手段を選ばない強さみたいなのも感じた。良くも悪くも小悪魔。ちなみに曲名は「Honey_Trap」サイコーである。
トイトイの銃撃のシーンは、昔のウイイレのモード選択みたいで悪そうな曲を流してドタバタを演出した。なんか楽しい感じにあういうシーンを演出したいって思ったんよね〜〜〜!!!!本番を撮影した映像見返してもいい感じである。(自画自賛)
テイニが体を張ってプロポーズしたシーン、正直初めて稽古場で見た時このシーンを素敵にしてテイニ役であるさとしさんの熱演に応えたいという気持ちが湧きました。正直歌ものはやめたいと思ってたけど、オマージュ大好きな僕はドラマ「モテキ」の森本未来さんが演じた藤本くんがテイニとダブってあの曲を流しました。さとしさんの演技になんとか力添えできたのかなって思いました。
カーテンコールの「美しい星」は、この物語のためにあるような曲だなと思いました。全てが素敵がすぎるぜ。全体的に歌もの避けてきたきらいがありましたが、理由としては歌に理解できる言語があるっていうのは、この作品を見る上で邪魔なノイズにしかならないと思いました。ただ最終的には、宇宙飛行士の2人や惑星Fの住人の共闘によって勝ち得た平和を喜び。国境や文明、そして人種や職業、属性など様々な煩わしいことなんてなくて、生きてる喜びや素敵な友達や守りたいものを実感してるみんなの気持ちを表現できる曲なのでは、ビビッと感じました。
正直上に書いた文章だけ読むと美しい物語って感じがするけど、決して美しすぎる物語ではないこのお話を「なんか綺麗な形で終えよう」としている無理矢理終始感もなんかシニカルなユーモアが効いてていいですよね。誰かに「こんな綺麗な芝居じゃないじゃん笑」みたいなことも言われましたが、そこも正直計算はしていましたね。
2023年1月19日に久しぶりにnoteを開いた俺
この年末年始、舞台音響の仕事をたくさん頂き、自分なりに頑張りました!
そのせいで、なかなかこのnoteを投稿できなくて、謎にモヤモヤしていました。
しかし、上手くこなせない場面も多く悔しい時間をたくさん過ごしたなという印象です。その中でも、このはねるつみきさん第5回本公演「墜落!惑星F」では舞台音響家としていろんな勝負ができたと思っています。参加させて頂いて感謝です。
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