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アメリカで出会った100の光景 No. 45(大自然の絶景)丸太のままの化石に驚愕、ペトリファイド・フォレスト

アリゾナ州。ペトリファイド・フォレスト国立公園。
低い草が生えているのみの、荒涼とした砂漠地帯だ。
時折、岩肌が露出していて丘になっているところが目に入る。アメリカでは特に珍しいとも感じない、もの寂しい風景。
夕方に近い時間のせいか、そもそもの時期のせいか、整備されているトレイルを歩き始めても、めったに人には会わない。ますます寂しい。

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岩の丘の間に茶色い固まりが見えた。それが、この国立公園の名前の由来でもある丸太の化石だった。
そう、ペトリファイド・フォレストとは”化石の森”。

一つに気がつくと、あちこちに巨大な丸太の化石がゴロゴロしているのが目に入ってくる。
これが全部、化石!?

ただの乾いた大地が、急に魅力を持ち始めた。

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樹皮のガサガサした感じから、年輪まで。化石ってこんなに残っているものなんだと感心する。

木の種類が違うのか、できた時代が違うのか、それとも過程か、茶色だけではなく、肌色の化石もある。よくよく見れば、足下に散らばっている小石のようなものも、砕けた化石。
トレイルの外に出るのは禁止。化石を持ち帰るのももちろん禁止。
けれど、毎年、数トン規模でなくなっているらしい。つまりはこういう細かい化石が狙われているのかな。そういえばトレイルから手が届く範囲には、細かい化石も落ちていないように感じる。

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けれど、化石に触ってみたい欲を満たすべく、トレイルには、触れてもいい丸太の化石もズンと横たわっていた。
恐る恐る触れてみて崩れないことを確認してから、思い切り触る。もちろん、硬い。
抱きついたとしても、腕が回らないくらいの太さがあるので、これなら持ち帰られる心配はないな、と変な正義感がわく。

透明感のある焦げ茶色の中心部を見ていたら、ふとピータンが食べたくなった。

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それにしても、今は荒涼とした大地だ。ここにこんな大木がたくさんあったなんて信じられない。
公園内には、先住民が描いた壁画も残っている。人や鳥がシンプルに描かれている。
昔の人も、さらに太古の昔に思いをはせたりしたんだろうか。

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ペトリファイド・フォレスト国立公園(アリゾナ州)
Petrified Forest National Park




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