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早春の伊豆2泊3日 その⑤ -戸田
それにつけても海の青さよ
海を見ると無条件にテンションが上がる海無し県育ち。戸田の海は、そんなわたしのテンションを更に更に上げてくれました。
お昼を食べて満腹になると、ゆったりと海辺の景色を楽しむ余裕が生まれました。それまでは道路沿いのお店しか目に入ってなかったのですが。
何隻もの漁船と穏やかな海、後ろには急な山が控えていて、改めて見ると自然に恵まれた、いい感じに賑わいのある漁港なのだとわかります。
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カーナビの地図で近くに灯台を見つけたので、そこに向かうことにしました。
戸田が沼津市だということ、歩いているところが御浜岬ということもようやくここで気づきました。沼津に住んでいたわたしの友人は、一緒にドイツを旅行したときに、魚料理を食べて蕁麻疹がでていたけれど、こんなきれいな海の美味しい魚をいつも食べていたからなのだね、きっと。
灯台と富士山と
灯台に向かう岬の長い堤防には「潮風のベンチ」というロマンティックな名前がついていました。どこがベンチなんだろうとキョロキョロしながら歩いてたんだけど、自分が歩いてるコンクリートのことだった。時々、強い風にあおられると、波が白く立つのを眺めながら歩きます。
海の青さもさることながら、遠くにはあなた、富士山ですよ、富士山。海と富士山という素晴らしい組合せ。一幅の絵のようです。
松と一緒に撮ると、一瞬にしてJAPANな写真になりますね。
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戸田灯台は、そんなに高さはないけれど、ずっしりと安定感がある灯台です。中には入れないのでぐるっと一周。昭和27年に”初点”とのこと。専門用語っていろいろあるもんですね。歴史のある灯台です。
空と海の青と、灯台の白と、富士山の青と白と。青の種類にしばし見とれます。
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海沿いの神社と透明の海と
灯台のそばに鳥居があったのでくぐってみます。諸口神社、海上の安全や豊漁の祈念をするそうです。わたしは旅の間の安全を祈願。旅に出られることの感謝も。
社殿は少し高いところにありましたが、驚いたのは海からの距離。近い。とにかく近い。こんなに海に近いところにある神社を見たのは初めてです。
入ってきたのとは反対側の岬の端、海すれすれのところにももう一つ鳥居がありました。鳥居から幅跳びの選手がホップステップジャンプしたら、海にダイブしそうなくらいの近さ。美しい海と陸を繋いでるかのような鳥居には、いろんな思いが託されているんだろうなと感じました。
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さらに海辺を湾に沿って歩きます。
海では海水を舐めてしょっぱいことを確認するのが常なんですが、ここは水中の石もきれいに見えるくらい透明で美しいので、ためらうことなく舐めることができました。やけに泡立ってたり、ゴミや鳥が多かったりする海はさすがにためらうんですけどね。それでも舐めることは舐めるんですけどね。
うん、ここはいい塩梅。
堤防でやっと他の人たちを見ました。釣り人たちでした。「何釣ってるんですかー?」と大声で、テレビの撮影だったら聞くんでしょうけど、まあわたしは、何か釣れるんだろなと思うだけです。
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棚田のある風景
海を堪能したので、宿泊地である修善寺に戻ります。再びの峠越え。途中、「棚田100選」の看板を見つけ立ち寄りました。
看板のあった道路に車を停め、棚田方面に歩いていきます。途中農機具で移動中の人に道を聞こうと話かけたところ、農機具を止めてくれたのはいいけれど、その黒い排ガスがもろにその人の顔にかかってしまい、ずっと咳き込んでしまっていたのが申し訳なかったです。その節はありがとうございました。おかげで道に迷わずにすみました。
少し歩くと、棚田が見えてきました。The美しい日本の風景。冬枯れの時期だけど、その寂しさがまたいい。もちろん違う季節の美しさも見てみたいですけど。
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田んぼと田んぼの間は、石垣で仕切られています。この石組もきれいでびっくり。
こういう風景が心に沁みるようになったのは、ここを切り拓いた人たちの思いと執念にまで、考えを巡らせるようになったからか、単なる加齢か。前者でしょうね、もちろん。
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それにしても。さっきまで漁港にいたのに、ほんの30分で今度は急に農村の中。自然の豊かさとともに、伊豆が食の宝庫であることが容易に想像できて、楽しくて仕方ないドライブです。
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