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時間が解決してくれた。生きている自分が導いてくれた。
冒頭のタイトルは、SUPER BEAVERの「27」という曲の歌詞を一部拝借したものだ。
時間が解決してくれる もうその通りだと思う
でも正しくは生き続けている自分が導いている
私はこの歌詞が、自分の人生と重なっているようで、とても共感できて好きだ。ついでに言うと、この間27歳になったので、改めて「27」を聴いたのが、このnoteを書こうと思ったきっかけだ。
今回は、そんな自分の人生について書いていきたい。
自分のことが好きか?という問い
自分の人生を振り返る上で大事になるのが、「自分のことが好きか?」という問いだ。
私は今、この問いには結構自信を持って「Yes」と答えられる。自分を好きでいられていると思う。
でも昔は違った。子供の頃、私は自分が嫌いで仕方がなかった。
自分が嫌いで仕方なかった昔のこと
まず、昔の私は人と比べて優れている何かを持っていなかった。
周りから注目を集めている人は、スポーツができたり、勉強ができたり、とにかく面白かったり、何か光るものを持っていた気がする。
一方昔の自分にはそういったものが何もなかったのだ(勉強はそのうち得意になるのだが、自分が嫌いでいた当時はそこまで勉強はできなかった)。
おまけに昔の私は人と関わるのも下手くそであった。
面白いことまでは言えずとも、人と最低限の楽しい会話ができればよかったのだが、そういった周りが普通にできるようなコミュニケーションが自分には分からなかった。
中学生のときそのことにコンプレックスを感じていて、中学生の癖に藁にも縋るような思いで「会話がとぎれない!話し方のルール!」みたいなビジネス書を読んでいたことを覚えている(結局そういう本はビジネスの場でのコミュニケーション向けに書かれた本であって、中学生が同級生との話を盛り上げるためのものではなかった。したがって役には立たなかった)。
雑にまとめると、周りが注目するような才能もなければ人と関わるのも苦手、そんな人間だったのだ。
そんな何もない自分を、周りは好きでいてくれたり、認めてくれたりするはずもなく、承認欲求が満たされない。
そんな悶々とした日々を送っていた。
少しずつ自分を好きになっていく。
ただ、これは少しずつ大人になっていくにつれ、解決していった。
※以下自慢話が多いので閲覧注意。飛ばして次の見出しまでいっても大丈夫です。
まず自分の才能の面での話だが、中学生の途中~高校生辺りで一気に勉強が得意になったのだ。おかげで勉強関連で周りに認めてもらえることが多くなった。
また、友達が少なく暇な時間が多かった(自分で言ってて悲しくなる)時期にギターを始めた。ギターは9割が挫折する、と言われているそうだが、自分はとにかくギターが楽しくて、挫折する気配など全くなかった。この時点で才能あると自分でも思うのだが、そのまま高校や大学、そして会社でもバンドを続けていて、ずっと周りからギターが上手いと認めてもらっていたと思う。
周りとの接し方についても、大人になるにつれてコツを少しずつ掴んでいった感覚がある。大人になって分別がつくようになり、「これを言ったら人は喜ぶ(or怒る)」「相手を喜ばせて、それによって自分も幸せになる」といったことが、経験則として分かってきたのだ。
まだまだ至らないことはあるが、少なくとも昔の自分よりは何百倍も人と楽しく接する術は身についたと思う。
このようにして、才能面でも、人との関わり合いの面でも、自分で自分を少しずつ認められるようになり、自分を好きになっていた、そんな感覚がある。
時間が解決してくれる。生きている自分が導いてくれる。
書いていて思ったが、自分の才能が見つかったことや、人との関わり方がわかってきた話については、クソほどの再現性もない。現在進行形でそういったことに悩んでいる人には恐縮だ。
ただ私が言いたいのは、「生きている中で、色んな試行錯誤をする中で、そういった問題は時間とともに解決されると思う」ということだ。
ここで、冒頭の「27」の歌詞を再掲する。
時間が解決してくれる もうその通りだと思う
でも正しくは生き続けている自分が導いている
才能もなくて人との関わり方も分からない、そんな自分が嫌いだった。
でも才能については、生きている中で、色んなことを試す中で、勉強とギターという才能を見つけることができた。
時間をかければ、色んなことをやって試行錯誤する中で才能が見つかる、そういう意味で「時間が解決してくれる」のである。
でも正しくは、色んなことをやってきて、才能を見つけたのは、紛れもなく自分だ。そういう意味で「生き続けている自分が導いている」のである。
人との関わり方だってそうだった。
時間をかければ、人と接してきた中で、人に嫌われたり怒られたり、逆に喜ばれたり、そして喜ばれたことがたまらなく嬉しかったり、そういった経験ができる(これが「時間が解決してくれる」)。
でも正しくは、その中で人との接し方を学んでいったのは、紛れもなく自分なのだ(これが「生き続けている自分が導いている」)。
私はこのように、時間をかけて生き続けてきた自分のおかげで、自分を好きになることができた。
そんな自分と、そんな自分を見つけて、認めてくれて、関わってくれる周りの人に最大限の感謝をしたい。
若い人で、自分を好きになれない、という人がこの記事をもし読んでくれているとしたら、私は「すぐには解決しないし相応の努力は必要だけど、それでも解決する。あなたの未来は明るいよ」と声をかけたい。