エリオットウェーブを実戦で使いこなす -BTC短期トレード-
エリオット理論については、あちこち説明があると思いますが、ここを見ている人は、エリオット理論を知っているものの、実際に使えるのかどうか疑問に感じている方ではないでしょうか。インパルスのルールなど、ある程度基礎的なことは省略させていただいて、私が実際に使っている手法を紹介いたします。
なぜこれを書いたのかというと、私が調べた限りでは、実際にエリオットで判断してトレードする例が極端に少ないような気がしたからです。下記で紹介する動画ぐらいでしょうか。
また、まだ見ていないのであれば、henashamp氏の説明動画が、おそらくは日本語情報の中でも一番分かりやすいと思います。
(動画は途中まで当時の相場分析です。)
教え方が丁寧で上手ですし、camphenaの生徒、卒業生たちの分析もかなり当てているあたり、実績の証明としては十分じゃないでしょうか。私の解説で、動画とかぶる部分もあるかもしれませんし、もっと使いこなしている方もおられるかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。
https://www.youtube.com/watch?v=XfcxgkfaZAE
https://www.youtube.com/watch?v=EM0jSm_xrGE
なお、私はこれらの手法をデイトレード、つまり数時間以内に決済する短期で利用しています。
また、今回おまけとして、メンタル面についても書いてみたいと思います。
書き方の練習
波の種類
実際に日足で書いてみましょう。大きい時間足は厳密なルールで描きやすいのです。
これをまずざっと書いてみます。
中の波とかいろいろな問題はあるんですが、話を進めます。書いてみた最初の波がちょうどインパルスのフェイラーなので、そこから解説してみます。
5波が3を超えられない現象を、フェイラー(故障)といいます。次、調整波についてです。
インパルスの後には、調整波が必ず来ます。
下げトレンドでは、せっかくインパルスを作っても、それに続く波が5波で全戻しぐらいまでになってしまうことがあります。
上下反転チャートだと、5波ABCDEはDがAを割ってはいけないことになってしまうんですが、どう考えても5波とかのときがあるので(その後新しい波がきたら5波と数えないといけない)、調整5波は厳密でなくていいです。
ここでもう、下げ相場では、Cまで来てらD、Eが続くことを意識しないといけないことが分かりますね。
ABC調整にもいろいろな形があります。いちいち名前をつけるのはあんまり意味が無いんですが(今私が適当につけた)、これに続く上昇波(インパルス以外も含む)でこれらのどれかになります。
通常のABCの後にインパルスがくれば、いわゆる逆三尊ですね。
逆Nは読み方にもよるのですが、次がインパルスにはなりえません。このあとかよくわからない上げ並みが来たりして、その後に、さらに下がる場合が多い印象です。
トライアングルタイプの5波です。2時間以下の時間足では、波の数が合わない、多かったり少なかったりします。
時間が経つにつれて、ボラティリティ少なくなるので短期ではあまり美味しくないパターンですね。
トライアングルですから他にもいろいろな形があります。
インパルスでない5波もありますし、3波で上昇することもあります。
インパルスでない上昇5波の中身は、ジグザグ(3波)の連続ですが、どきどき5波になったりします。
ここまでで、最初に書いてみたエリオットは全て説明できます。
過去相場を見ながら引き方の練習
1時間足で見てみましょう。
これを見て「教科書みたいにインパルスが無い」と思ったら、これを完全に下げトレンドと判断するしかない証拠でもあります。
大きい波から書いていくと書きやすいです。この書き方も問題ありますが、これらの中身をできるだけ書いてみましょう。
一部は見事に無残なことになりました・・。波の数が多かったり、波があるのか無いのか分からないところは、この場合ショートで入れたとしても、利確後にまた下げていくということになりそうです。書きようがないところは、無理にエントリーすべきでないところだと思えませんか?
もっと短い時間足の説明は省きますが、こんな感じで、とにかくエリオットを書いていき、それに従ってトレードしていくと、自然に身につくと思います。
トレードに使う
では、実際にトレードするには、どうしたらいいかを説明していきます。繰り返しますが、私が短期で使っている方法です。
また、エリオットだけでもトレードは可能ですが、他のインジケータと組み合わせると、反転や波の切り替わりの見当がつきやすく、まさに鬼に金棒といった感じです。
インパルス
私の場合、1波は見送ります。15分足、3分足(以下短い時間足)では、1時間足で見た1波ははっきりとこれから上がるとはわからないことが多いからです。
セオリー通りでは、3の途中が安全と言われますが、暗号通貨相場では3波確定と同時にとてつもない上昇があったりするので、エントリーしにくいですね。
なおそれでも、そこからある程度上昇することもあるので、「イナゴ1波は負けない(by ますおさん)」の言葉はある程度事実であったりもします(イナゴ自体はおすすめしません)。
5狙いは、インパルスの場合、4が1を割らないルールもあるので、4波をよく観察して、底値を切り上げるのを確認したり、それこそ他の手法と組み合わせると、5波開始地点に近いところでエントリーがしやすいです。ただし、5波はフェイラーになったり、もしくはどこまで上がるかわからないことが多いので、私はほどほどで利確してしまいます。
あとは、リーディングダイアゴナル、エンディングダイアゴナルなどもググってみてください。
それらの波は、それこそ短い時間足では波の数が合わないので・・。
2波4波は、教科書ではジグザグ3波となってますが、短い時間足では明確な形でないことも多いです。
特にリーディングダイアゴナルは、変な波を挟んだり、5波終わってないのに、「いつの間にかインパルス」になってしまうので。
また、下がっているときに底を狙うのは無謀です。1波の最初を狙うようなものですから・・
ちなみに、為替の長い時間足ではインパルスが7波、9波も見られる印象があります。
https://twitter.com/ddm4k/status/1066676180416253953
調整波 ABC
ショートではC波を狙うのがセオリーですが、前がインパルスであれば、思ったより簡単にAの途中などから入れたりします。
A波のエントリーも底狙い同様のリスクがありそうですが、インパルス1波の始まり狙いほどではないと考えてます。
また、教科書通りの解説では以下のようにありますが、短い時間足では、Bが普通に5波、インパルスだったりします。
また、明確な形を描かないことも多いです。
3.調整波 ABCDE
途中まではABCと同じです。問題はD以降。
なので、E狙いもおいしくない印象です。
4.読みにくい場合
どう頑張っても、これと言った形が見えないところがあります。こういうときは見送るのが最善です。
どこまでいけるか、どこで止まるか基準がありませんからね。
トレードについての補足
インパルスと違い、調整波はあまりこれといった基準がありません。
なので、含み益が出たらほどほどに利確するのが最善だと思います。
実はエリオットだけで、意外とトレード出来たりするものです。ただ、分かりやすい機会が少ないので、他のインジケータを併用することで、チャンスを増やすことができますが、具体的にこれを使ってくださいというのは特にありません。私はトレンドフォロー系のものと併用していますが、オシレーター系も参考程度にみても面白いかもしれませんね。RCIを併用する例もありますが、私は使っていません。
あとは、フィボナッチと組み合わせる方法もありますが、私はあんまり使っていません。インパルスのときに、そろそろ5波終了かな?と見てみる程度です。
併用するならば、ジェイミーさんのファン、あやさんのピッチフォークもいいと思います。一目雲も相性いいと思います。
トレード時のメンタルについて
まず、エリオットを中心に考えると、エントリーしてみたものの思った方向に動いてくれない、ということはなくなります。
それどころか、ストップをかなり浅めに入れられるので、前提条件が成立しなかったら即撤退、というようになります。
そうするためにも、インパルスのときは2波、4波をショートで取ろうとせず、そのときに指値を入れたりしています。
利確していったのにもっと動くのが怖くて精算できないとか考えず、分かりやすいところを取れた、と考えることにしましょう。銀行や証券会社などの職業トレーダーはこれ見てないと思いますが、職業トレーダーのように、我々にはいつもトレードしなければいけない義務はありません。分かりやすいところだけを取っていけばいいのです。
同様に、置いていかれる恐怖でエントリーしないでください。爆上げしたら必ず調整が来るので、場合によってはインパルス5波の後のショートする機会を待てばいいのです。なので、乗り遅れたらイナゴするのではなく、波を数えていくと、意外と天井付近からショートが打てますよ。その時はかなりストップを浅めに入れられるはずです。
とにかく、焦ってポジションを持つと、ほぼ必ずクソポジになります。インフルエンサークラスのエントリーを見て焦ったりイナゴするのは禁物です。ROE○○○%のスクショなども無視しましょう。トレード仲間のイクラさんが教えてくれたんですが、ブラウザに映るものはフォトショなど無しに、ツールも使わず簡単に偽造できます。
今では、乗り遅れることよりも、波が読めないことが恐怖になりました。
また502大佐や502おじさんの言葉には、本当にメンタル面でのアドバイスになるものも多く強力なファンダ情報をも提供してくれますので、フォローしておきましょう。私も本当に助けられました。
あとがき
このように、エリオット理論は後付どころかリスクを最小限にして利益を取れるツールです。値幅が取れるか地合い次第ですが、2017年末のように、何買っても上がる相場は一旦忘れましょう。うまくハマれば、市場から一方的にお金を抜き取るゲームになりますよ。
また、私はトレードしているときは、ほぼリアルタイムで分析をツイートすることが多いです(売った買ったは言いませんが)。もしよければフォローしてください。
また、短期トレードツイートのまとめです。ご参考までに。
https://t.co/npEbLJwHfV
無駄な巨乳派 ぼいどす
https://twitter.com/ddm4k/
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