薬と、仕事と、体調と

自分の体調と相談をしながら、医者と相談しながら、薬と二人三脚で働いていく。
言葉にすれば「誰だってそういうものだろ」と言われるのかもしれない。けれど、精神的な疾患だと難しいのだ。
頭痛や腹痛、腰痛といった「目に見える不調」ではないから、理解してもらえる人としてもらえない人とで分かれる上に、偏見が根強い世代だっている。
どうしたって、どこかでバランスが崩れてしまって、立ち上がることどころか布団から出ることさえ難しい日だってある。

それでも、一度社会からドロップアウトしてしまった自分が、今こうして働くことができていることそのものが嬉しい。「戻りたい」と考えていた業種へ戻れたことが嬉しい。
非正規から正規で働けるようになるまで、回復した自分が嬉しい。

薬で調整することそのものが難しい日々があった。
仕事に就くことができない時期があった。
毎夜、このままで良いのかと自問自答したことがあった。
世界的流行病で情勢が悪化していく中、家族との折り合いや金銭問題から否応なく再就活せざるを得ないのかと、自分にもう一度社会人が出来るのかと、悩み苦しんだ。

それでも、応援してくれる人がいた。
今もなお、支えてくれる人がいた。
「一緒に頑張ろう」と笑う医師がいた。

心強かった。

新年度へのストレスに、未だ悩まされる日々だけれど。もう万全な体調であると、言える日が来るかは分からないけれど。
過去の自分へ「あの時、あのまま、黄泉へ逝かずに良かったね」と胸を張りたいから。

気張らないように頑張りたいと、そう思うのだ。

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