ZETAの新ロースター候補を考えてみる
はじめまして、VCT応援部というチャンネルを運営している者です。
本日のZETA対NRG戦、皆さんはご覧になったでしょうか?FNCに続く世界的な強豪との試合でしたが、特にバインドは非常に緊迫した接戦を繰り広げてくれました。第3マップのスプリットはZETAも得意としていることを考えると、ワンチャンスを感じる内容だったと思います。
個人的にはChampionsで競合と戦うZETAが見れたことが何より嬉しいです。選手、コーチ、関係者の皆さん本当にありがとうございました!そしてお疲れ様でした!
しかしながら今シーズンのZETAは、リーグ戦・LCQそしてchampionsと、ロール問題に悩み続けた1年だったと思います。最終的な各自の得意エージェントを集めた構成も魅力的ではありましたが、特に今回のヘイブンなどを見ると構成の苦しさを感じざるを得ませんでした。
素人の戯言ですが、この記事ではZETAに今後ロースター入りしてほしい選手を勝手に考えて紹介しようと思います。
現状のメタ
皆さんも感じている通り、2023年の競技シーンは完全にジェット&キルジョイメタです。このメタに変わった理由は次の3つだと思っています。
チェンバー弱体化→オペ要因としてのジェット
チェンバー弱体化→センチネル要因としてのキルジョイ
ロックダウン強化
ジェット自体は全く強化されていないので、チェンバー弱体化の影響が大きいでしょう。オペレーターをレイズやオーメン・ネオンに持たせるチームもちょくちょくありますが、あまり上手く行っていない印象です。
一方キルジョイに関しては、チェンバー弱体化に加えてロックダウンの強化が大きいでしょう。ウルトのHPが200になったとことで、ソーヴァやブリムストーンのウルトでしか壊せなくなりました。ロックダウンの制圧力はものすごく、これだけでラウンドが1つ取れてしまうようなウルトです。正直少し弱体化してもいい気はしますが、現状の強さならぜひ採用したいところです。
TENNN選手のレイズについて
今のメタで苦しいのが、TENNN選手のピックプールでしょう。
以前はレイズとフラッシュイニシ(スカイ・KAY/Oなど)中心のピックでしたが、リーグではキルジョイ中心のピックでした。
元々はLaz選手がセンチネルを担当していましたが(実際LOCK INではLaz選手がキルジョイピック)、IGLを担当していることも相まってロール変更となりました。
リーグ中はキルジョイのスーパープレイも目立っていたTENNN選手ですが、それでもやりづらさがあったようです。TENNN選手は元々ドライピークから鋭いキルを狙うプレイスタイルが得意で、それに最もマッチしているのがレイズでした。
一方キルジョイはセンチネルという特性から、最後まで生き残ることが求められます。これによって思うようなプレイができず、窮屈さを感じていたようです。
この問題を解決するために、LCQではTENNN選手を全マップレイズに固定するスタイルに変更しました。この戦略はフラクチャー・ロータス・スプリット・バインドなどのレイズが強いマップではかなり機能していたと思います。(パールは1度も見せていないのでわからないですが、リーグからBAN率高めなので苦手意識高そう)
オペレーターについて
オペレーターはVALORANT最強の武器です。強いオペレーターがいるとその制圧力は凄まじく、相手はオペレーター対策に多くのスキルを使用しなければなりません。
オペレーターを使用するのはジェットあるいはチェンバーが望ましいとされています。1度オフアングルで勝負してから安全な位置まで戻れる性能を有しているからです。
リーグではDep選手がジェットを使用していたため、基本的にオペレーターを持つのはDep選手でした。しかしどちらかと言えばマップを動き回りアサルトでキルを積み重ねるスタイルの方が合っていた印象で、オペレーターが中々刺さらない(あるいはそもそも持てない)という場面が多かったです。結果、スキルを使わないドライ進行がかなり刺さってしまっていたリーグ戦でした。
LCQではLaz選手がチェンバーを使い、オペレーター役を担うことで、この問題を解決していました。
アセント・ヘイブンが苦しい
しかし苦しいのがアセントとヘイブンです。この2マップは競技シーンにおける定番マップであり、ピックがほぼ固定化されています。
アセント:ジェット・ソーヴァ・KAY/O・オーメン・キルジョイ
ヘイブン:ジェット・ソーヴァ・ブリーチ・オーメン・キルジョイ
この2マップは他チームも練度が高く、好んでピックしてくる傾向にあります。長期的に見てもオフメタ構成で臨むのは難しいでしょう。実際、LCQとChampionsでレイズ構成を見せていましたが、アセントは1勝1敗、ヘイブンは0勝3敗と苦しい成績でした。
つまりTENNN選手のレイズ、Laz選手のチェンバーを出せる枠がない状態です。
今後帰ってくるであろうアイスボックスやブリーズも、レイズ採用は難しいことが予測されます。
ZETAのロール問題のまとめと解決案
長々と書いてきましたが、ZETAが抱えるロール問題をまとめます。
ZETAのエージェントプールはこんな感じです。
Dep選手:デュエ全般・ソーヴァ・キルジョイ・セージなど
Laz選手:センチネル全般・ソーヴァ・フェイド・スカイ・ヴァイパー
Crow選手:イニシエーター全般
Sugarzero選手:コントローラー全般
TENNN選手:レイズ・(キルジョイ・ヴァイパー)
ここからわかるZETAのロール問題はこんな感じです。
1部マップでTENNN選手のレイズ・Laz選手のチェンバーが出しにくい
オペ役のジェットを使えるのがDep選手しかいない
2コン・2イニシ構成が出しにくい
LCQ・Championsの試合を見ても、Dep選手とCrow選手に負担が大きい構成になってしまっているように感じました。
これらのロール問題を解決する案は次の3つだと思っています
センチネル専を入れ、Laz選手をイニシorヴァイパーロールに
デュエリスト専を入れ、Dep選手をフレックス枠に
フレックス枠を入れ、Dep選手をジェット専に
どの案でも基本的にTENNN選手はレイズが強いマップで出てくるといった想定です。マップごとのロール変更は難しいかもしれませんが、T1もやっているので不可能ではないと思います。
ここからは各案ごとに適性がありそうな選手を紹介しようと思います。ZETAの方針的にも、基本的に日本人選手で固めています。
センチネル候補
個人的にはFENNELのhiroron選手が第1候補かと思います。VCJを見ていた方にはわかると思いますがかなり強いセンチネルです。VCJ split2ではACS209の活躍でした。
Split1ではキルジョイのピックがほとんどでしたが、split2ではサイファーもピックし、変わらない強さを見せていました。元ZETA ACADEMY所属であることからも、チームに馴染みやすくいい補強なのではと思います。
例えばアセントであれば
Dep選手:ジェット
Laz選手:ソーヴァ
Crow選手:KAY/O
SugarZero選手:オーメン
hiroron選手:キルジョイ
とバランスの良いピックが出来ると思います。
課題点としてはオペレーター役を完全にDep選手に任せることになり、Dep選手の強さがかき消されてしまうかもしれないという点ですね。
デュエリスト候補
日本人のデュエリストは少ないのですが、その中でも有力なのはCRのMeiy選手でしょう。今年はCRの中でも飛び抜けた強さを誇っており、Split2ではACS237の高い成績を残していました。
ジェットを得意としており、オペレーターも任せられる選手です。スカイも得意なのが地味にありがたいポイントです。
もう1人の候補としてはFENNELのCLZ選手です。以前はコントローラーも使用していましたが、今年は主にデュエリストを担当していました。
Split2のACSは219とこちらも高いのですが、個人的にCLZ選手はチームプレイに徹することができるデュエリストという点で素晴らしいと思っています。
フレックス候補
DFMのAnthem選手も絶妙な補強になるかと思っています。Pacific Leagueでは主にイニシエーターを使用していましたが、LOCK IN ではキルジョイの使用もありました。リーグを通じてのACSは187で、IGLを担当していながら十分な戦績を残しています。印象的なキルシーンも多いです。
Dep選手をデュエリスト、Laz選手をセンチネルと本来得意のロールに固定できるので、そのメリットも大きいと思います。
まとめ:来年も楽しみにしています
色々書きましたが、今後メタがどう変わるかも分からないですし全く違う方向性になることは十分考えられます。個人的にはオフシーズンの選手移動も競技シーンの楽しみの1つだと思うので、ぜひ皆さんのご意見も聞かせてほしいです。
ここまでご覧いただきありがとうございました!