カナダで体験したPronounsの話
こんにちは。
本日は、私がカナダで体験した「Pronouns」に関するお話です。
Pronounsについて日本ではまだあまり馴染みのない人も多いと思います。
簡単に解説すると、自身の性自認・性表現が
女性の人に対して使われる「she/her」
男性の人に対して使われる「he/him」
女性・男性という枠組みに当てはまらないノンバイナリーの人などに対して使われる「they/them」などがあります。
カフェのお会計で
カナダに来て1ヶ月ほど経った頃、とあるカフェでお会計をしているときのことでした。
お会計をしてくれたスタッフの方が、他のスタッフの方とのちょっとした会話の中で私のことを指す代名詞として「Her」を使いました。
(This is her drink~ みたいな会話だったかと思います。)
スタッフの方がその発言の直後、
「あ、Herでよかったかな?They/Themの方が良かった?」と私に聞いてくれたのです。
その会話はスタッフ同士で話していて、
私はコーヒーを待っているだけで会話には参加していなかったのにも関わらず、わざわざ確認してくれたことに私はびっくり&猛烈に感動してしまいました。
私の女性として生まれ、性自認・性表現は女性なのですが
ベリーショートカットの髪型でその日はズボンを履いていました。
スタッフの方は、
私の声や見た目から勝手に私の性自認・性表現を判断するのではなく、
相手が自分の性別をどう捉えているかを尊重してくれたと感じました。
しかもお会計という短いやりとりのなかでそこまで相手の気持ちに配慮しているということにも驚きました。
また、気まずいことを聞くような雰囲気は一切無く、
ごく自然に聞いてくれたことも嬉しかったです。
それと同時に、ノンバイナリー、トランスジェンダーの方は
こういうちょっとしたやりとりの中でミスジェンダリング(自分の性自認・性表現とは違った代名詞で呼ばれること)をされることで
こういった日常の小さい会話の一つ一つで悲しい、悔しい思いを積み重ねているのだろうなということに改めて気づくきっかけになりました。
バイトをしていたお店で
私は街のショップでアルバイトをしていたのですが、
そのお店で働くスタッフは全員自分自身の性自認・性表現はなんなのか、Pronounsを書いた缶バッチを身につけて働いていました。
また初めて会うスタッフ同士では、必ず
「私の名前は〇〇、Pronounsは〇〇です。」
「あなたのPronounsは何?」
という自己紹介が浸透していました。
一緒に働くスタッフ同士、お互いを知ろうとする、敬意を払う文化が浸透していて、誰に対しても寛容でとても働きやすい環境でした。
カナダで生きること
ミスジェンダリング(Misgendering)とは
日本ではなかなか浸透していないこのジェンダリングの感覚。
ただ、カナダで暮らす上では必ず知っておくべき、常に心に留めておくべきことです。(日本でも生きる上でももちろん大切です)
昨年2021年の10月には、カナダの裁判所がミスジェンダリングは人権侵害である、という判決を下しました。
ミスジェンダリングとは、
本人が自認するジェンダーを無視し、本人の性自認・性表現と異なる取り扱いをすることです。
ミスジェンダリングはトランスジェンダーに対する差別のひとつです。
詳しくはこちらのウェブサイトでわかりやすく説明されています👇
カナダはLGBTQ+の人権を守る先進国。
どんな性自認・性表現の人も自由に生きられる環境で、世界中からLGBTQ+の方が移住先に選ぶ国のひとつです。
今回お話ししたカフェでの話もそうですが、
学校・役所に提出する書類や、仕事に応募するときのフォームなど
公的な場でも「自分の性自認・性表現」を記載できる欄があったり、
生活やカナダで暮らす人々のなかでジェンダーに関する知識と理解が浸透しているんだな、ということをとても頻繁に感じます。
留学中は、学校で出会う人、職場で一緒に働く人、たくさんの人々に出会います。
お互いを理解し、尊重して生きるために、
ジェンダーに関する知識を学び、理解を深めることはとても大切だと思います。
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