#56 左手を聴けるようになる簡単な練習方法(レッスン 12月1回目)
私のピアノの先生からよく言われるのですが、元々はショパンがかつて門弟たちに言った言葉でしたっけ?
私が左手の音を聴けていないため、右手が走ってしまったり、左手が遅れてしまうと必ず、この言葉が飛び出します。
しかし、そう簡単に左手の音は聞こえるようにはならない。
一応、左手だけで片手練習してみて、そのときは「左手の音はこうかぁ。。。」と理解した気になるのですが、右手と合わせると聞こえなくなる。右手に連動してただ左手が勝手に動いているみたいな感覚に逆戻り。
この感覚って、ハノンを練習しているときに、かつてよく感じました。移調練習もヘ長調のターンになって、何度も練習しているので、最近は左手も意識的に動かせている感覚になっていますが。。。
で、そんなときに試していた方法をやってみることにします。そんなに珍しい方法ではありません。よくある方法です。
ただ、それだけです。これでハノンはだいぶ左手を意識して動かせるようになりました。この方法は、右手の音域の広い曲には使いにくいのですが、比較的音域の狭いベートーヴェンの初期のソナタくらいまでの曲なら、部分的ではありますが、結構使えるんじゃないのかな。これをほかの宿題にも使ってみます。
ツェルニー30番 No.6
先週、左手と右手が合っていないと言われたツェルニー30番のNo.6。この曲は右手の音域がかなり広いので、右手オクターブ上を全部の箇所で使うことはできません。なので、よく左手が遅れていると注意されるところを右手オクターブ上にしてみて、練習しました。
例えば、出だしの部分とか、次の楽譜の部分とか。
その結果、
と先生に言われました。あとは、最後の駆け降りる部分をもっとうたうように弾きましょうと言われ、それを修正して合格に。
次はNo.7。テーマはアルベルティ・バスですね。
バッハ/シンフォニア 12番
前回指摘された左手の部分。下の図の赤い線のようにフレーズを意識して、上の音符を目立たせるように弾く必要があります。片手だとうまく弾けるのですが、両手で合わせると右手の動きに気を取られてうまく弾けません。
なので、家ではツェルニーと同様に、無理やり左手の音を聴こえやすくするために、右手をオクターブ上にして弾く練習を繰り返しました。
教室で弾いてみると、いまいちうまく弾けているように感じませんでしたが、
とのことで、練習の効果があったようです。ですが、
とのことです。下の図でオレンジの線がつながっているように弾く必要があるわけです。
これも結構難しい。上の音符に重みを乗せて弾くとよいそうなのですが。。。
左手だけなら、重みのコントロールも比較的うまくできるのですけど。
このほか、3声に聴こえていない部分がいくつか。左手バスのテーマを目立たせるのに意識をもっていかれていて、下の図のソプラノのオレンジ部分がラーラ、ソーソ、ファーファ、ミーミではなく、ラミファラ、ソレミソ、ファドレファ、ミシドミとごっちゃになって聴こえるそうです。
下の部分とかも同様。
と先生が恐る恐る聞いてきます。
以前、私が言ったことを気にしているようです。
ちょっと誤解しているようです。「最初に①ソプラノ、②バス、③アルト、④ソプラノ+バス、⑤ソプラノ+アルト、⑥アルト+バス、⑦ソプラノ+アルト+バスの順でボトムアップで練習するのは、時間がかかりすぎて嫌だと言っただけ」と再度説明します。
よく聞く練習方法ですし、普通の人はその方法で⑦までたどりついたときに、完璧に3声に分離して聴こえて、メデタシメデタシで合格なのかもしれません。
でも、私みたいに普通以下の人は、その方法で⑦までたどりついても「全然3声に聴こえないぞ」ってことになり、今までの①~⑥の練習で何やっていたの?ってことになって、結局、①~⑥に戻って、部分的にも何度もやり直すことになります。
だったら、⑦以前の①~⑥までのステップが無駄なので、最初は指だけでも⑦である程度弾けるようにしてから、①~⑥の分解練習をしたほうがいい、というのが私の考えです。時間短縮にも、モチベアップにもなるし。
なので、「3声で一通り指が動くようになった後からなら分解練習をやるのは構いません」と伝えて、先生と一緒にその場で分解練習をやりました。
とも、先生は言っていますが、まぁ必要に応じてというか、時間があったらそれはやります。
グラズノフ/3つの小品より パストラーレ
今回はグラズノフのみでベートーヴェンのソナタはなし。
今回はペダルを付けて、一通り弾いてみました。
指摘されたのはまず、下の赤い部分。ペダルを踏みかえていたのですが、
とのことです。あと、青い部分。
とのことです。
以前、「6/8拍子を意識して弾いて!」と言われたのを、大きな2拍子を強調して弾くと勘違いして、「ターンタ・ターンタ」という感じで、大きな拍ごとに切って弾いていました。
右手のフレーズに意識を取られてしまうと、なかなか左手の8分音符を意識して弾くのは難しいのですが、これも練習あるのみです。
しかし、ベートーヴェンのソナタのときに比べて、グラズノフは何だか先生の教え方のテンションが低く感じるのは気のせいだろうか。。。
つまらないのかな。。。
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