#88 ツェルニーを上手く弾くためにリトルピシュナもやってみた
ツェルニー30番 No.18をレッスンで見てもらいました。ツェルニー30番の調性は#や♭の数が4つ以下のものしかなく、No.18はそのなかで1曲しかない♭3つの変ホ長調。だからと言って、あまり弾きづらいという印象はありませんが、いくつか技術的にネックになる箇所があります。
一つは以下の部分。
1、2、3の指の保持したまま、4、5の指を動かすところが出てくるのですが、この3の指を保持して4、5の指を動かすのがほとんどできません。笑ってしまうくらい指が動かないのです。
力を込めて無理やり指を動かせば多少動かせて弾けますが、絶対に指を痛めると思ったので、それはやりません。代わりに以前から考えていた、指練習のための教本をやってみることにしました。
リトルピシュナです。
以前から先生に、
と繰り返し言われ続けていました。言葉は違えど、この3つはある意味同じことを言っています。
このタッチの問題を基礎の基礎からやりなおすのに、時間をかけていろいろ調べてみて、リトルピシュナがいちばん向いているのではと思いました。
ただ、リトルピシュナはきちんと先生について習わないと危険という話も聞きます。まぁ、先生は、テクニック系の教本は基本的に不要だと思っているので教えてくれないだろうし、最初のNo.1くらいなら大丈夫だろうと試してみることに。
この指練習で自分に課したルールは、
すべての指を鍵盤に付けたまま弾く
音は弱くてもよいので、絶対に力まない。
弾いてみたところ、指の離鍵がうまくできず、わずかではあるものの音が残ってしまう(2つの音が鳴ってしまう)ことが結構あることに気づきました。
なぜ、そうなってしまうのか。
これも「おとなのハノン」をやっていたときに先生から何度も注意されましたが、
と言ったことができていないため。
たかが単音のフレーズを右手で弾くだけなのに、3の指を離して4の指に弾く際に、3の指の力みがとれず音が残ってしまうことがある。4→5、5→4、4→3、場合によっては2→3、3→2でも同じ。
ハノンと違って、両手ユニゾンではなく、基本的に全調の練習なので、音の濁りが聞き取りやすく、やはり、タッチの修正には効率的なような気がします。
指1本1本を弾いた直後に力を抜くことを意識して、何度もリトルピシュナのNo.1を練習して、少し上達したところで、ツェルニー30番 No.18の該当箇所を弾いてみたところ、だいぶ指が動くようになりました!
このほか技術的にネックとなる箇所が、左手スケールのところと、両手ユニゾンのスケールのところ。上手く弾けてなかったので、その場でリズム練習するように先生に言われました。
特に両手ユニゾンのところは、両手とも気合が入りすぎてうるさかったようで、
といわれてしまいました。
しかし、なかなかうまく弾けず(左手を弱くしようとすると、意識も離れてしまい、タッチが不安定になる)。。。
この部分の修正に苦労しましたが、何とか2回目で合格になりました。
次回はNo.19。
この曲はリズム感の悪い私にとって、鬼門になりそうですね。