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【ピアノ練習】本当のゆっくり練習は緩徐楽章で(⇒ベトソナ1番2楽章)

発表会が終わったので、次は何の曲でレッスンを受けようか。。。

大人の生徒が古典ソナタをレッスンで見てもらう場合、全楽章さらうのは時間的に大変なこともあり、1楽章や終楽章に絞ったレッスンになる傾向があるような気がします。楽譜のページをめくる先生からも何となくベトソナ 1番 1楽章の次は、4楽章(終楽章)をやりましょう!と勧められているような気がしないでもなく。。。

ただ、4楽章は左手のアルペジオ主体の曲なので、左手の鍛え方が足りない僕は、もう少しツェルニー40番で修行してからのほうがよいような気も。。。

それに、僕はどちらかというと、古典ソナタをレッスンしてもらう場合、可能ならば全楽章見てもらいたいと思うタイプ。特にベートーヴェンの緩徐楽章は地味だけど、いざ弾いてみると「こんなにいい曲だったんだ!」と、萌え要素に気づかされることが多いです。

実際、ベトソナ 1番 2楽章をちょっとさらってみると、やはりとても良い曲! 弦楽四重奏っぽいというか、各弦楽器パートの旋律が明確に浮かび上がってきて、弦楽器好きにはたまりません。ベトソナ 9番のように、弦楽四重奏版とかないんだろうか。。。

弱音の具体的な弾き方を初めて教えてもらう

というわけで、まだ譜読みが足りない状態ですが、ベトソナ 1番 2楽章を先生に見てもらうことにしました。で、早速、タッチについてのダメ出しをされます。

この曲はAdajioの曲。ツェルニーと同じ弾き方になっています。もっと打鍵スピードを遅くして弾いてください。

先生が鍵盤上で指を滑らせながら弾く奏法のお手本を見せてくれました。

斜めに指を動かすことで距離を稼ぎ、打鍵速度を遅らせます。

なるほどね!
ロシア奏法と同じですね。ロシア奏法の動画を以前に見たとき、鍵盤上で指を滑らせるのに何の意味があるんだろう?と疑問だったのですが、真下でなく斜めに指を押し下げることで距離を稼ぐためだったんですね!

動画より、このような理解しやすい言葉で説明していただけると本当、助かります。ただ、それと同時に以前の先生にされた嫌な思い出もちょっとよみがえります。。。弱音の弾き方の教えを請うたとき、

弱音の弾き方? 10年早いです。弱音ペダルでも踏んでください

と、バカにされてまともに教えてもらえなかったからなぁ(遠い目)。。。

今度の先生はちゃんと弱音のタッチについても教えてくれる。。。今度こそ弱音の弾き方に真面目に取り組んでマスターしたいですね。かなり難しいでしょうが、俄然、やる気が出てきました!

このほか、

Adagioなんでもっとゆっくり弾いてください

とも指摘されました。以前の教室では「もっと速く弾きたい」と言ったらブチ切れられ教室をクビになった私ですが、私は別にゆっくり弾くのが嫌いなわけではないんですよね。

テンポの速い曲をただゆっくり弾くのがいやなんであって、もともとテンポの遅い曲をゆったり弾くのは大好きです。

ピアノの先生は「ゆっくり、ていねいに練習しましょう」とよく言いますが、そういう練習は緩徐楽章の曲でやればいいのでは、と思ってるといいますか、それこそが本当のゆっくり練習なんじゃないのかな、と。

それにゆっくりな曲は、自由にフレーズの切れ目や間(ブレス)をいろいろ考えたり、指を滑らせるなどタッチの変更を試したり、実験するのに都合がよかったりもします。テンポが遅いから、いろいろ変則的なことをしても音が間にあうんですよね。

でも、そこがゆっくり練習の危険なところだとも認識しています。ダメな弾き方、フォームでも、テンポが遅いと音が間に合ってしまうので、ダメな癖を修正できずに、かえって強化してしまう危険性もあるので。

なので、注意しながら、この緩徐楽章の練習を楽しみたいと思います。

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