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製作日記10 グレッチ6120の音作り
グレッチ、かっこいいですよね。
Fm7→Cm7→Gm7(11)→Dm7/A
今回は、グレッチ6120を使いました。
1995年製なので、寺田楽器製です。
グレッチはかなり不遇なメーカーで、
1960年代後半以降、ギブソンとフェンダーがエレクトリックギター市場で人気を二分するようになり、グレッチは次第に経営不振に陥っていく。1967年に会社はボールドウィン・ピアノに買収され、また1973年1月にはアーカンソーの工場が火災に遭う。さらに同年12月にも火災が発生。こうした不幸が続く中、1980年にボールドウィンはついにグレッチのギター製造を中止してしまう。
しかし1980年代に入り、ストレイ・キャッツのブライアン・セッツァーがグレッチのギターを使用したため、グレッチへの再評価が高まった。1982年にはチャーリー・ロイがグレッチを買収するが、すぐにボールドウィンに買い戻される。1985年には会社は再びグレッチ一族の手に戻り、1989年からは新たにリイシュー・モデルを中心としたラインナップで製造を再開した。
(Wikipedia)
ってな具合で、不幸が続いています。
特に火災で設計図が焼失したらしく(楽器屋店員談)、それゆえグレッチのビンテージは非常に高くなっていますね。
ブライアンセッツァーとかもいますけれども。
私のグレッチは寺田楽器初期のモデルなので、はっきりいってひどい所も少なくありません。
(出典:https://www.youtube.com/watch?v=ausrOt4BlvY&t=279s)
上の画像のような、トップとバックの接着を補強するようなものが付いていません。
これはほんとにびっくりした。
これ、fホールから撮った写真です……。
いっちゃぁなんですが、見た目がグレッチなだけの国産ビザールです。
それでも、キラキラした印象がありながら、優しい出音が気に入っていて、これはこれでいいと思っています。
そろそろこの子もリフレットしたいなぁ。
高くつくんだろうなぁ……。
ちなみに、以前の記事にあるように、今回も100Hz以下と4kHz以上を目いっぱいあげています。
超低域を持ち上げることで、フルアコ特有のハコ鳴りが強調され、4kHz以上を上げることでアコギのようなキラっとした成分を強調することができます。
バンドの中では使いどころないかもしれませんが、ジャズマン、特にソロギターをする人なら覚えておいてもよいかもしれません。
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